SEO施策を考える上では欠かすことのできない、「ディスクリプション」。

そもそも、ディスクリプションとはどのような意味を持ち、どのような意味があるのでしょうか?

ディスクリプション(description)とは?

ディスクリプションとは、HTMLにおける、metaタグの一つで正式にはメタディスクリプション(meta description)といいます。

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もっとわかりやすくお伝えすると、上記画像のような、検索結果ページにて各サイトの下に表示されている説明文のことです。

現在では、WordPressなどのCMSを使用しているサイトも多く、HTMLに静的にディスクリプションを挿入するケースも少ないと思います。ソースコードで見ると、下記画像のような感じです。

<meta>タグを用いて記述をする必要があります。

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※検索結果画面に表示されているディスクリプションはGoogleによる抜粋が行われるケースもあるため、画像のようにソースコードと異なるケースがあります。後ほどこちらについても解説していきます。

ディスクリプションの意味は?SEOに関係ある?

結論からお伝えすると、ディスクリプションにキーワードを含めたり、設定するだけではSEOに直接的な関わりは持ちません。設定したからランキングの順位が変動することもないです。

では、なぜディスクリプションを設定する必要があるのでしょう?

それは、クリック率を上げるためです。

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検索したユーザーがタイトルだけ見ても、ニーズに応えてくれるか難しいケースがほとんどです。もちろん、タイトルをわかりやすく設定することも重要ですが、ページの内容を説明する補助要素として、ディスクリプションは重要な役割を持っています。

そのため、検索意図を満たせるようなディスクリプションを設定することで、ユーザーの興味関心を惹くチャンスになりクリックしてもらえる可能性を上げることができます。

ディスクリプションを設定することは、間接的なSEO施策として重要な要素なのです。

ディスクリプションの適切な文字数

前提として、デスクトップ(PC)とモバイル(SP)では表示される文字数が異なることを理解しておきましょう。

デスクトップの場合、通説では120文字前後が適切とされていましたが、2022年7月現在では、最大でも100文字前後、平均的には70文字前後であることが確認できます。

モバイル版の場合、50文字前後がセオリーとなっています。

それぞれで問題なく表示できるように、50文字前後で最低限の説明は詰め込んでおいた方が良いですね。

表示されるディスクリプションの文字数が異なるケース

サイトによって微妙に文字数が前後するケースがあります。詳細なロジックについては調査しきれていないのですが、一つ大きなポイントとして、Googleによって抜粋されているケースです。

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あるキーワードで表示されている弊社の例です。上下のサイトは、ディスクリプションの頭に日付が入っています。上のサイトは日付を入れて90文字、日付を抜いて77文字。下のサイトは日付を入れて102文字、日付を抜いて89文字でした。

一方の弊社のディスクリプションはGoogleによって抜粋されているため、日付の表示がありません。

そのため、101文字と日付なしで最長のディスクリプションが確認できました。

このロジックが100%とは言い切れません。ただ、同じ現象が確認できたサイトのソースコードを見て、表示されているディスクリプションと設定されているディスクリプションが異なっていたため、有力な説と言えるでしょう。

なぜGoogleは独自のスニペットを生成する?

Googleのジョン・ミューラーは「検索クエリをページと正確に一致させたい」と述べています。

ブログなどの記事コンテンツでは、多種多様なロングテールキーワードに依存しており1つのコンテンツ内で様々な質問に答えることができます。

例えば、ノートパソコンの記事を書いているとしましょう。記事の中ではデスクトップタイプの話もされています。しかしメタディスクリプションは全てノートパソコンに関する情報です。

デスクトップに関する情報を求めているユーザーにとってみれば、そのサイトにはデスクトップに関する情報がないものと感じてしまいます。

このような例から、Googleが生成するスニペットにはリスクがあるといえますね。

効果的なディスクリプションの書き方

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上位に表示されているページは、ディスクリプションの書き方でクリック率が相当左右されます。

ざっくりした内容ではなく、具体的にページの内容やコンテンツについて触れておきましょう。

自然な文章で、丁寧なディスクリプションかつ、ユーザーがクリックしたくなるようなテキストを設定しておきましょう。

悪い例についても下記で触れておきます。

悪いディスクリプションの書き方例1.キーワードを詰め込む

昔は、「ディスクリプションにキーワードを詰め込めばSEOに効果がある」という説があったのでしょうか、往年の化石SEOプレイヤー等はこのような発言をします。

断じてそれはありません。

適切な範囲かつ自然な文章でキーワードを含むことは問題ありませんが、不自然なまでにキーワードを詰め込んでもユーザーも不自然に感じ、Googleにも怪しまれるだけですのでやめましょう。

▼悪い例:キーワード「SEO」の例

「SEOについてSEO会社のSEO担当者が詳しく解説しているSEOの基礎コンテンツです。SEOを学びSEOをマスターしたい人はぜひこのSEOの基礎コンテンツを読みましょう」

悪いディスクリプションの書き方2.いい加減な説明

ざっくり、シンプルすぎるディスクリプションは避けましょう。

「詳しくはサイトに来て記事を読んでください」的なニュアンスで、あえて説明はシンプルにする。そんな気持ちもわかりますが、あくまでもユーザーファーストで丁寧なコンテンツ設計が優先です。

全てをさらけだす覚悟で、丁寧にユーザーの探しているであろう情報について触れておきましょう。

▼悪い例:キーワード「SEO」の例

「SEOについていろいろ書いてあります」

全てのページに丁寧なディスクリプションを設定する必要はありません

例えばフォームページやプライバシーポリシーのページなど、ランク付する可能性のないページに手動でメタディスクリプションを入れる必要はありません。

ページによって、最低限の文章で良いのか、適切なディスクリプションを設置すべきなのかあらかじめ判断しましょう。

必ずメタディスクリプションをいれておくべきページ

反対に必ず設置すべきページについてお話を進めていきましょう。

ホームページ(フロントページ)

ホームページはサイトの中では最も重要なページです。

特にホームページは、他のページに比べると画像やデザイン要素が強くなり、段落やテキストも少ない傾向にあります。適切な文字数と内容でメタディスクリプションを設置してください。

製品やカテゴリーのページ

おそらく、製品やカテゴリーのページに訪れているユーザーは、見込み客の中でも後期段階のはずです。

可能な限り微調整を行いながら、ディスクリプションを設置する必要があります。

インプレッションが多いページ

ランク付されていないコンテンツのディスクリプションを改善しても、トラフィックやサイトは直接改善されません。

まずは、自社サイトのサーチコンソールなどから確認をして、上位表示されているページに注力をしましょう。

まとめ

メタディスクリプションはSEOに直接影響したり、ランキング順位への影響を及ぼすものではありません。

しかし、ユーザーのクリック率に大きく関わるため、間接的には大きく関わるものです。

ディスクリプションに力を入れるポイントを見極めて、適切なディスクリプションを記述できるようにしましょう。

この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。

ではまた。