SEO施策を行う上で様々な施策・手法を耳にすることがありますね、

その中でもよく、「ロングテールSEOを行うことで…」や「まずは、ロングテールで攻めていって…」などという言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか?

この記事では、「ロングテールSEO」や「ロングテールキーワード」について、言葉の意味やメリット・デメリットをお伝えしていきます。

最短で理解したい方向け「ロングテールSEO」「ロングテールキーワードとは?」

一般的にロングテールSEOとは、ロングテールキーワードを用いてSEO施策を行うことを指します。

ロングテールキーワードとは、「ビール おいしい 通販」、「ケーキ 取り寄せ おすすめ」「包丁 フレンチ おすすめ」など、2つ以上の言葉が組み合わさった言葉・クエリです。

メリットは、CV率が高いこと。目的がはっきりしている分、クエリが長ければ長いほどCV率が高いです。また、ニッチなキーワードなども、ニッチが故に意図に沿うことができれば、CV率は高くなります。

もうひとつメリットは、地道なSEOで戦いやすいことです。ボリュームの多いキーワードは、大手企業が集まりやすく、リソース・お金の力で作られた鋼のコンテンツが立ちはだかってしまいます。しかしボリュームの少ないロングテールキーワードであれば、ピンポイントでそこを狙う大手は少なく、コンテンツ次第では戦うことができます。

デメリットは、単語数が多ければ多いほど、検索ボリュームは下がること。そのため、ユーザーの意図に添えていないコンテンツになってしまうと、せっかく来てくれた数少ないユーザーを逃すことになってしまいます。

ボリュームの多いキーワードを検索した際に、検索結果ページの一番下に関連キーワードとして出てくるクエリや、サジェストの機能などを活用することで、ニーズのあるロングテールキーワードを確認できるでしょう。

ちゃんと理解したい方向け「ロングテールSEO」、「ロングテールキーワード」とは?

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「SEO」などと、単語数が少ないクエリでは、「SEOを知りたいのか?」「SEO会社を探しているのか?」などと言葉の意図が広く、ユーザーの心理もバラバラです。このような単一語は検索ボリュームが多いため、ユーザーの目に触れる機会は多いものの、「どこにユーザーの求めている意図を落とし込むのか?」と難しい側面もあります。

一方で、ロングテールのキーワードは、単語が長くなればなるほどユーザーの検索意図ははっきりしてきています。先ほどの「包丁 フレンチ おすすめ」などと調べるユーザーは「フレンチのシェフや料理人の人で、使いやすい包丁を探している」と捉えることができます。

他にも「賃貸マンション 横浜 ペット可」や「時計 父の日 50代」など、一目でユーザーの意図がわかるようなクエリはコンテンツに落とし込みやすく、ロングテールSEOとして施策を行いやすいです。

ロングテールSEO、ロングテールキーワードのメリット

まずは、メリットをみていきましょう。

1. ユーザーの求めているコンテンツが作りやすい・CV率が高い

最大のメリットは、ユーザーの意図に刺さりやすいことが挙げられます。CV率が高いと捉えても良いでしょう。

先ほどのように、ロングテールキーワードになればなるほど、クエリの中にユーザーの求めているものが現れてきます。目的のコンテンツだけ的確に作りことができるため、結果としてCV率が高くなりやすいという特徴があります。

Googleがいつも言っている「質の高いコンテンツ」という部分へのアプローチが行いやすいですね。

2. 大手競合が少ない場合もある

通説であり、体感として絶対ではないのですが、ロングテールキーワードにおける検索結果には大手競合が少ない説があります。

基本的に、大手競合はボリュームのあるキーワードを狙った施策を行い、そこにリソースやお金を注ぎ込んでいきます。そのため、わざわざボリュームの少ないロングテールのキーワードを狙った施策やコンテンツ制作を行なっていることは少ないということです。

様々な検索結果を見ている私にとって、一部は正解で不正解だと感じたため、「絶対ではない」としました。

キーワードによっては、ドメインパワーの強い大手競合が少ないケースもあるので、充実したコンテンツさえ書ければ上位かも難しくないケースがあります。

不正解に感じるポイントは、ボリュームが大きなキーワードを取れている場合、多くはそこに付随するロングテールのキーワードもなぞれていることが多い点です。例えば、「コーヒー」で上位に表示されているサイトは、「コーヒー 入れ方 コツ」や「コーヒー 豆 選び方」など付随したコンテンツが設けられていることが多いと感じます。

ロングテールでキーワードを選定する場合は、「競合が少ない」と安易に考えるのではなく、実際に検索結果を見た上で隙間を突けるようなコンテンツを考える必要があります。

ロングテールSEO、ロングテールキーワードのデメリット

ここからはデメリットをみていきましょう。

1. ユーザーの検索意図を外すと非常に危険

ロングテールキーワードは、ユーザーの目的がはっきりしている分、コンテンツが作りやすいです。

ただ、そこでユーザーの意図を読み違えて的外れなコンテンツを作ってしまうと、低品質なコンテンツになってしまう恐れがあります。

キーワードに潜むユーザーの求めているものを、あらためてしっかり理解した上で施策に取り組みましょう。

2. コンテンツの管理には注意をする必要がある

コンテンツを制作する場合、カニバリを起こさないための管理が必要です。

最後の言葉が違っても、同じような言葉になるケースが多いので、キーワードごとの差別化をしっかり選定してコンテンツの制作に臨みましょう。

ロングテールキーワードの選定方法

実際にロングテールキーワードを考える際に、どのようなことを参考にすれば良いのでしょうか?

1. サジェストや関連キーワードを参考にする

まずは、基準となるキーワードを単一語でもよいので検索してみましょう。

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検索結果の一番下に「〜に関連するキーワード」が表示されます。ここには他にもニーズのある関連したキーワードをGoogleが表示してくれるので、参考にできますね。

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また、検索窓に打ち込んだ際に予測で変換される「サジェスト」の機能も同じように参考になりますね。

2. キーワードプランナーをはじめ、ツールを活用する

キーワードを確認・参考にするにはキーワードプランナーなどのツールを活用するのもよいでしょう。

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(画像はahrefs)

有料ツールが使えればahrefsなどの大手ツールも良いですね。

この手のツールを活用する場合は、基準となるキーワードをまず検索しましょう。

「チョコレート」をベースに例を挙げてみます。
2022年6月末現在では、月間246,000ものボリュームがあります。

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その上でさらにテールを伸ばしていきましょう、「チョコレート 苦い」などと検索していくと、「チョコ ブラック 苦い」や「苦い チョコ おすすめ」などと出てきます。

キーワードごとのボリュームなどを見ながら、作りたいコンテンツにあったロングテールキーワードを選定しましょう。

あまりにもボリュームが少なすぎると、期待しているようなトラフィックは得られないかもしれません。ただ、ボリュームばかり追いかけてしまっても、作りたいコンテンツと意図がずれてしまう恐れもあります。

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ロングテールSEO、ロングテールキーワードまとめ

ロングテールキーワードはCVRが高いため、検索意図を外さなければ成果が出やすいのが特徴です。

競合が少ないために戦いやすい一面もある一方で、ボリュームのあるキーワードを持っている競合はロングテールキーワードをなぞっている可能性もあるので注意が必要です。

自分の戦える土俵とバランスを見極めて、選定しましょう。

この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。

ではまた。

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