Googleは、サイト運営者に対してオーガニック検索におけるトラフィック減少を分析するためのヒントを提供しています。

▼GoogleサーチセントラルにてDanielWaisberg氏が書いた記事です。

https://developers.google.com/search/blog/2021/07/search-traffic-drops

トラフィック減少の主な例

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https://developers.google.com/search/blog/2021/07/search-traffic-drops

トラフィックに何が影響しているのかを理解するのに役立つように、ドロップのいくつかの例と、それらが潜在的に意味する可能性のあるものをスケッチしました。 各例の詳細については、以下をお読みください。

https://developers.google.com/search/blog/2021/07/search-traffic-drops

左上から解説していきます。

Technical issues(テクニカルな問題の可能性)

この様なグラフから読み取れることは、Googleがページをクロール、インデックス登録、またはユーザーに提供することを妨げる可能性のあるエラーがある状態です。

例えば、サーバーの可用性、robots.txtのフェッチ、ページが見つかりません(404エラー)などが考えられます。

問題はサイト全体(たとえば、Webサイトが落ちている)またはページ全体(たとえば、Googleがページをクロールすることに依存する、誤って配置されたnoindexタグ、つまりトラフィックの低下が遅い)である可能性に気をつけましょう。

Security issues(セキュリティ問題の可能性)

図のグラフにはありませんが、サイトがセキュリティの影響を受けている場合を考えます。

例えば、サイトにアクセスする前に警告するページが表示される様な状況です。

ユーザーの離脱やトラフィックの減少が起こりうるので確認しましょう。

Manual Actions(手動操作による問題の可能性)

こちらは先ほどと同じ、左上のグラフになります。

サイトがGoogleのガイドラインに準拠していない場合、手動操作によりページの一部またはサイト全体がGoogleの検索結果から省略される場合があります。

Algorithmic changes(アルゴリズム変動による可能性)

ついこの間にもありましたね、アルゴリズムの更新です。

明確な回答はありませんが、Googleは常に評価の方法を改善しています。アルゴリズムによる変動は毎回お祭り騒ぎになりますね。

コアアップデートに限らず、細々としたアップデートは常に展開されています。そういった影響受けている可能性が高いため、常にGoogleの更新情報はチェックしておきましょう。

Search interest disruption(検索意図のズレ)

同じ検索クエリでも、シーズンやトレンドによって意味合いや需要が変化することがよく起こります。

その様な状況で、適切なタイミングで適切な対応ができないと結果として、トラフィックが減少することがあります。

クエリによっては季節性があるものも多いので、注意しましょう。

検索トラフィックの落ち方パターンを分析する

https://youtu.be/wTwnFcWUM3k

Googleサーチセントラルは、Search Consoleのパフォーマンスレポートの使い方について動画を出しています。

全て英語なので、とっつきにくいと思いますが、要所要所では得られる情報もあると思います。

Googleトレンドを利用する

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https://developers.google.com/search/blog/2021/07/search-traffic-drops

Googleトレンドを利用して、サイトへのトラフィックを促進しているクエリをチェックしましょう。

1年間の間に、明確な減少が発生しているかどうか、サーチセントラルの例で見てみましょう。

「turkey」はおそらく、アメリカの祝日でもある「Thanksgiving Day」の影響でしょう。11月に行われ七面鳥を食べる感謝祭と言われるお祭りの日です。「turkey(七面鳥)」をみんな食べるので11月にものすごく伸びていますね。

「chicken(鶏肉)」は大きな変動はありませんね。

「coffee(コーヒー)」は年間を通してかなりの需要があるようです。

まとめ

普段SEOを行う上での作業を復習する流れになりました。

まずは、日頃から定期的に内部エラーの確認を行なっておき、何かトラフィック減少の引き金になっている要素はないか確認する。そのうえで、クエリのトレンド性や市場の変化をチェックして自社コンテンツを見直す。

グラフのパターンで全てを決めつけてしまうのは、ちょっと難しい気もします。しかし極端な動きがあった際には何か大きな問題があることに違いないので、要確認です。

この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。

ではまた。