Google検索を利用していると、検索結果に「他の人はこちらも検索」と表示されることがあります。これは何を意味するのでしょうか?

他の人はこちらも検索とは

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他の人はこちらも検索とは、Googleで検索を行い、どこかのサイトに訪問したのちにブラウザバック(左矢印の戻るボタン)をした際に表示される検索機能のことを指します。

※検索ワードによっては、ブラウザバックせずとも検索結果にデフォルトで表示されていることもあります。

具体的には、検索した際に打ち込んだ検索ワードと関連する他の検索ワードがいくつか表示される仕様です。

2022年7月現在、デスクトップ検索では「他の人はこちらも質問」が表示されることが多く、モバイル版では「他の人はこちらも検索」が表示されることが多いように感じました。

米Googleでは2016年に導入が開始されている

米Googleでは「poeple also search for」(PASF)と呼ばれる名称で、2016年に導入が始まっていました。日本では2017年に新しいモバイル版の機能として導入され、2018年にはデスクトップでも表示されるようになりました。

純粋に調べ物をしている際には、非常に便利な機能です。

なぜこの機能が実装された?

ユーザビリティを良くするのはもちろん、ユーザーにGoogleをできるだけ長い時間使ってもらうことがポイントなのではないでしょうか。

喉元まで出掛かっているけれどわからないことや、欲しい答えに近いけれど一致しない情報などにおいては非常に優れた効果を発揮していると感じます。

サイトの内容に応じて、異なる「他の人はこちらも検索」が表示される

他の人はこちらも検索は、サイトに応じて異なるキーワードが表示されるようです。

Googleがどのように内容を調整しているのかはわかりませんが、ページの内容に応じて微妙に異なるキーワードを表示しているようです。

表示されるキーワードはサジェストを参考にしている?

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完全に一致はしませんが、いくつかのキーワードパターンで検証してるとサジェストを拾っている部分が多いように感じました。

クエリによっては、全くサジェストとマッチしないものあったため、どのくらい関連性があるかはなんともいえません。

Chromeの拡張機能を使えばデフォルトで表示が可能

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Chromeの拡張機能「Extract People also search phrases in Google」を活用することで、「他の人はこちらも検索」の内容をデフォルトで見ることができます。

機能をオンにしてみると、下記画像のような感じです。

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検索結果の右上に一覧で表示されます。

割と簡素なUIですが、データを集めたい場合・確認したい程度であれば十分でしょう。

チェコベースの検索エンジンで仕事をされているSEOコンサルタント、JaroslavHlavinka氏のもので「Googleの仕様変更やアップデートなどにより上手に機能しなくなる場合があります。可能であればTwitterやメールなどで不具合をお伝えください」とのことです。

2022年7月現在、クローム 103.0.5060.114 では問題なく機能しています。

他の人はこちらも検索をSEO施策に活用するためには

では、具体的にどのようなシーンに「他の人はこちらも検索」を活用していけば良いのでしょうか?

FAQコンテンツとして活用する

他の人はこちらも検索は、ある程度ユーザーが深掘りしているクエリ・疑問に近いものです。

そのため、そのままFAQコンテンツに使いやすく、ユーザーの悩みにも寄り添うことが容易になります。

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例えば、「SEO」で検索位した場合の他の人はこちらも検索は、「SEOとは何の略」「SEOとは わかりやすく」などのクエリが表示されています。

この場合、そのまま

「SEOとは何の略ですか?」

「 SEOとはサーチエンジンオプティマオゼーション(Search Engine Optimization)の略で…」

とFAQコンテンツにできますね。

FAQコンテンツは、構造化データにも流し込みやすいので、活用できるものはどんどん使っていきたいですね。

重要なトピックの一部として、コンテンツに活用する

FAQコンテンツでコンテンツを作るには、短すぎる場合もあります。

軸になるクエリのトピックとして、そのクエリで記事を作るのか、記事の一部としてコンテンツにするのか…。

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「他の人はこちらも検索=軸になるクエリに付随するユーザーの抱える素朴な疑問」ですから、周りのトピックをコンテンツ化して、軸になるクエリの権威性を高めていくことができます。

既存コンテンツの見直しにつながる

他の人はこちらも検索は、既にあるコンテンツの見直し・リライトに活用することができます。

ユーザーの検索意図や、Googleの認識するクエリごとの検索意図は常に変化していきます。

アップデートで下がってしまったり、伸び悩んでいるコンテンツがある場合は他の人はこちらも検索を活用してコンテンツの方向がズレていないか照らし合わせてみましょう。

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まとめ

他の人はこちらも検索は、検索した際のクエリに付随する関連クエリです。デフォルトで表示されているケースもありますが、検索結果1ページ目のサイトに訪問して、ブラウザバックで戻ると表示されることがほとんどです。

一般ユーザーにとっては、痒いところに手が届くかもしれない関連クエリであり、SEO担当者にとってはユーザーの検索意図を深掘りする重要な要素といっても過言ではないでしょう。

上手に活用することで、コンテンツの質を高めることも可能で、記事のリライトなどにも欠かせない要素です。