今月も、9月に確認できたSEOニュースについてまとめていきます。
このページに書いてあること
Meta RobotsタグはSEOに影響するのか
Twitterのやりとりにてジョンミューラーは「robotsタグがサイトに無い場合、ランキング要素に影響を与えるのかどうか?」という質問に答えました。
Meta Robotsタグといえば、
- スニペッドの制御を指示する
- インデックスの制御を指示する
- クロールの可否を指示する
などの役割を持つタグです。
ジョンミューラーの答えは「NO」でした。
「この場合、NOです。ランキングにMeta Robotsタグは必要ありません。
Meta Robotsタグは、「特定のページについて検索結果へどのように表示するか」または、「まったく表示させない」などを指定できます。このタグは、検索結果のページのデフォルトの外観を変更する場合にのみ必要です。
たとえば、スニペットの長さを制限したい場合は、max snippet robotタグを使用することができます。ページが検索でどのように表示されるかについて好みがない場合は、ページに robots メタタグがまったく存在しなくても問題にはなりません。
オプションに興味がある場合は、Meta RobotsタグとGoogleがサポートするその他のタグの両方に関するドキュメントをご覧ください。」
とのことでした。
もともとRobotsタグは、ランク付に関するようなシグナルを送る動きはしないため、そもそも存在しないからといって大きな影響を及ぼす恐れもないでしょう。
ただし、設定をしても意味がないことはないので、必要に感じる場面に応じて上手に使い分けることができると良いですね。
▼メタタグについてはこちらもチェック▼
同じように見えるサイトに対してどのような動きをするのか?
「Googleがほぼ同一の見た目をしているサイトに対して、ペナルティを科すのか?」という質問に対してジョンミューラーは答えました。
前提として、サイト間でどのレベルの類似性があるのかなども踏まえての意見です。
「まず、ほぼ同一のサイトを2つ作成しても、ペナルティやスパムによる措置はありません」
「ただし、どちらか一方を正規化する必要はあります。もし両者を検索結果に表示させようと思う場合は、ロゴや配色の変更だけではなく、両者の大きな違いが理解できるような対応をしてください。」
類似サイトが存在しても、ペナルティなどの罰則が生じない理由
2013年当時に、GoogleのエンジニアであったMatt Cuttsは、「ウェブに存在する全コンテンツのうち最大で30%が重複をしている」と述べました。この統計を利用し、むやみに重複しているからといってペナルティを与えてしまうと、罪のないサイトがランキングを失ってしまう恐れがあるため、罰則を与えていないと述べました。
DMCA法を悪用するケースには注意
重複や類似については、意図せずに類似してしまうケースもあるため、ある程度は仕方のないことです。
また、競合サイトを参考にしたり、上位サイトをベンチマークする上では、似たような内容に触れなければいけない場面もあるでしょう。
ただし、DMCA法を悪用してくる悪い人たちには注意してください。
具体的にどういうことかと言いますと、
例えば、オリジナルのコンテンツを持ってるあなたに対して、コピーコンテンツを作成した相手があなたに対して「この人は私たちのコンテンツをコピーしています」と報告してしまうことです。
インデックスの日にちや、明確に違うという姿勢があれば大きなトラブルにはなりづらいですが、中にはこういった手法で競合に施策を仕掛けてくる悪徳な業者もいます。
※DMCA法・・・DMCA法とは、アメリカで施行された連邦法である「デジタルミレニアム著作権法」の略称です。インターネット上の著作権に関する事実上の基準となっている法律で、東洋などの著作権侵害問題への削除申請などの対応について規定されている法律です。サーチコンソールを経由して、申請をすることができます。
モバイル版のGoogle検索に変更が行われる?
Search On 2022: Search and explore information in new ways
2022年9月28日のグーグルはカンファレンスでモバイル版の検索に変更を加えることを発表しました。
追加機能1.検索のショートカット
グーグルは単語を入力するだけでなく、さまざまな方法で検索ができるように対応します。
現在のiOS用のグーグルアプリでは、ショートカットなどでタップするだけで実行してくれる機能があります。
追加機能2.検索バーの結果
検索窓に文字を打ち込み始めると、クエリを送信するん前にGoogleが結果の入力を始めます。
公式の画像を見ると、入力をしている段階でページへのリンクを表示しているのがわかります。
今後数ヶ月以内に展開されていく模様です。
追加機能3.検索バーの結果
クエリの絞り込みを表示していくことで、最も関連性の高い結果を容易に見つけることができます。
「ベストなメキシコの都市」と表示することで、より具体的なアイデアを提供します。
公式の画像では、「住むために」「家族向けの」「観光向けの」など、さまざまな関連クエリが表示されています。
追加機能3.テキスト、画像、動画を検索結果に組み合わせて表示する
フロントページに全てが表示されるため、「画像」「動画」などのタブ切り替えを行なう必要がなくなります。
画像検索や動画検索からの流入がより重要になる可能性が高いですね。
細かな調整が入ってくることによって、スマホ向けのレイアウトやコンテンツの幅も考える必要がありますね。
今年2回目のコアアルゴリズムアップデートが展開
日本時間では、2022年9月12日に今年2回目のコアアップデートが行われました。同年9月26日にロールアウトが完了しています。
いつものごとく、ジャンルによって変動が確認されていましたが、いかがでしょうか。
良い評価を受けることができた運営者さんは、日頃の努力が報われましたね。
フレッシュネス要素の影響アリ?動きもいきなり?
今回、大きく影響を感じたのは、フレッシュネス要素でした。
あまり大きな更新をしていないサイトが、前回(5月)のコアアップデートにて非常に良い影響を受けました。
トラフィックで言うと4倍近く上がりました。もともと大きな運用を行わないと決めていたサイトだったために、その後も大きな更新は行わずに様子を見ていましたが…。
すると、今回のアップデートで顕著に動きが見られました。そもそもコンテンツの更新があまり見られないサイトは良い影響を受けづらいものですが、明らかに「落ちた」という動きでした。
割と従来のアプデでは展開中にウゴウゴして、じんわり落ちる・伸びるというケースが多いようにも感じておりましたが、今回のアプデはガクッと動きが見られたようにも感じました。
今後のアップデートに向けても気が抜けない?
米国では、コアアップデートに並んで「helpful content update」なるアップデートも行われていました。
そう遅くないタイミングで国内でも展開されると見られていますので、コアアップデートが終わったからといって気が抜けない状況が続きそうです。
「役立たずなSEO目的のページをサイトごと落とすアプデ」とも言われているアップデートですが、国内ではどのような展開になるのでしょうか。
海外では、「歌詞」や「辞書」「取扱説明書」のサイトなど、何かを引用しているコンテンツが多いサイトに影響が見られたようです。
- 他のサイトから引用しているだけ
- 他のサイトのデータをAPI等で自動取得しているだけ
- 他のサイトでも入手できるコンテンツばかり
など、のサイトを運営している場合は要注意です。
また、このアップデートで上がったサイトはあまり多く見受けられなかったようで、どちらかというと「不要なサイトを下げる」目的が強いのかもしれません。
遠くない未来に備えて、コンテンツの見直しを
米国の方では、コアアップデート、ヘルプフルコンテントアップデート、プロダクトレビューアップデート、と立て続けにアプデが展開されており、まだまだバタバタしている様子です。
国内でも遠くない先、早ければ年内にはアプデが展開されていく可能性も考えられます。
ユーザーファーストのコンテンツへ意識を向けて、準備を進めておきましょう。
この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。
ではまた。