ハロウィンが過ぎて、あっという間に年末を迎えようとしています。2022年もラストスパートで、SEO施策を行っていきましょう。

GoogleとAIコンテンツ

日を追うごとに進化を遂げ、便利な機能で猛威を振るう「AIコンテンツ」ですが、これまでGoogleとしてはどのように扱うのかを何度もお話ししてきました。

その中でも、今回は海外SEOブログの運営者鈴木謙一氏が、現地GoogleのスタッフでもあるGary Illyes(ゲイリー)氏に直接聞かれた最新のAIコンテンツに対する意見を述べてくれています。

原則として、AIコンテンツはスパム

Googleにもさまざまなチームが存在し、チームによっても見解が異なる様子です。
今回意見を述べているゲイリー氏の所属する Search Relations Team の見解として、AI生成コンテンツはスパムポリシー違反とみなすそうです。

確かに、ランキング操作を目的とした、自動生成コンテンツは公式でもポリシー違反とみなされています。

AIコンテンツを有効に使うために

ゲイリー氏が言うには、「AIがコンテンツを生成すること自体は違反ではないので、必ず人間によるファクトチェックを行う必要がある」とのことです。

品質の高いコンテンツであれば、AIだろうと問題ないのではないか?という疑問も生まれますが、ここに対してもゲイリー氏曰く、「AIは生成しているコンテンツが、必ずしも事実かどうかの判断を行なっていない。そのため、それっぽいコンテンツが生成されても内容が正しい保証がない」と。

また、学習のためにAIに与えているデータが常に新しいものという保証がないため、それらのチェックも人間が

定型文であれば、AIが生成したコンテンツでも可

ゲイリー氏は、例外としてスポーツの結果や企業の決算発表など決まった形式の文章であれば、AIの生成したコンテンツままでも問題ないだろうと述べています。

ただゲイリー氏は、まだまだオリジナルの高品質を生成できるほどAIが優れていないと感じています。

※本内容は、鈴木謙一氏のブログより抜粋した内容をまとめております。
オリジナルの記事についてはこちらを参照ください。

リンクはランキング要因としての重要度が下がるかもしれない

※内容としては、10月にイギリスで行われたBrightonSEOカンファレンスの中でジョンミューラー氏が発言したものを抜粋しております。

発端としては、「外部リンクの獲得に積極的になると、どこかでペナルティに引っかかりそうな気がする。グレーなテーマなのは承知だが、不正なバックリンクとしてペナルティに触れる基準はどういったものがあるか?」という質問でした。

ジョンミューラー氏は、

私が思うには、一定のタイミングでリンクの重要性は低下するのではないかと考えます。なぜならば、現在はウェブ全体の文脈の中でコンテンツの適切に判断するのが難しいので、リンクを考慮する必要があります。ただ、時間の経過とともにリンクの重要性は今ほど大きな要因ではなくなると考えます。

と回答しました。

さらっと発言したものの、結構大きな意味を持つ言葉のように感じます。

リダイレクトの関係性はランキングに影響するか?

mastdonのなかで、下記のような質問があり、ジョンミューラー氏は回答しました。

無関係ではないが、関係性の低いページから301リダイレクトをかけます。その場合、リダイレクト先のURLに対して悪影響はありますか?(URLのクエリに対する正確さが低下するのではないか?)

という質問に対し、

そこに悪影響を与える可能性はありません。URLが新しいクエリでもランクづけをされるケースを見てきましたが、ページがランク付けされる他のクエリに悪影響を与えるべきではありません。

とジョンミューラーは回答しました、

ただし、あまりに関係のないページからのリダイレクトは、ソフト404と見做される恐れもあるため注意してください。
下記URL参照
Googleはすべてのページをホームページにリダイレクトする301はソフト404とみなす

ソフト404については下記も参照してください。

https%3A%2F%2Fcocorograph
favicons?domain=cocorograph 送信されたURLはソフト404エラーのようです のエラー原因と改善方法
ソフト 404 とは、ページが存在しないことをユーザーに伝えるページを表示するだけでなく、200 レベル(成功)のコードも返す URL です。場合によっては、コンテンツがほとんどまたはまったくないページ(コンテンツがまばらに表示されるページや空白のページ)もこれに該当します。

E-A-Tはすべてのクエリに適用されている

Google検索担当の副社長でもある、Hyung-Jin Kim氏が、E-A-Tはすべてのクエリに使用され、適用することを語りました。

EAT は私たちの指標の中核部分あり、専門知識、権威性、信頼性を表しています。これは常に Google に存在するわけではなく、約10〜13年前に開発されたものです。そして、先ほどお話ししたように、人々が消費するコンテンツが有害ではなく、有用であることを確認するために実際に存在します。ユーザーに。これらは、私たちが日々実践している原則です。

そして、専門知識、信頼性、信頼性に基づいて個々のサイトを評価する方法のテンプレートである EAT を、すべてのクエリとすべての結果に対して行います。そのため、実際に私たちが行うすべてのことにE-A-Tはかなり浸透していると言えます。

YMYL クエリ、つまり、住宅ローンを探しているときや地元の ER(救急救命室)を探しているときなど、あなたのお金や人生に関するクエリで、私たちが特に注目し、それらのクエリにもう少し注意を払っていると言えます。それらは人々が下すことができる最も重要な決定の一部であり、人々が人生で下す最も重要な決定の一部だからです. ですから、EAT はそこにもう少し影響を与えると言いたいのですが…

繰り返しになりますが、EAT はすべて、すべてのクエリに適用されます。

もちろん、YMYL系のクエリにはE-A-Tにおいて重きを置いているようですが、一般的なクエリにも十分適用されているようです。

YMYLだからという意識だけでなく、どのようなクエリに対しても常にその指標が関わっているという意識を持った方が良いですね。

見出しタグのサイズはSEOに影響する!?

Twitterにて、ジョンミューラー氏にこんな質問が投げかけられました。

Googleは、大きすぎる見出しタグ(フォントサイズが巨大など)に対して、やりすぎとみなし低品質と扱われることがあるのでしょうか?

という質問です。

それがSEOに対して重要だとは思いません。代わりにユーザーと一緒にテストをしてください

と返事をします。

https://twitter.com/JohnMu/status/1587704915903668224?s=20&t=tBSLdj4yrr3HtXSAjB0YXQ

SEOに直接影響することはありませんが、やり過ぎなサイズ感などでユーザーにとって不快に感じてしまうレベルであれば、相対的に悪い影響を及ぼすことがあるでしょう。

何事もほどほどに済ませておくのが一番です。

Googleは食べ物を探す際の2つの新しい方法を導入

Googleは、食べ物を探す際に手助けをしてくれる新しい機能を2つ導入しました。

Multisearch near me

Googleレンズの画像検索と、テキスト入力を組み合わせた新しい検索方法が、Multisearch near meです。

1.食べたいお菓子やクッキーなどがあるものの、名前がわからない
2.そのお菓子やクッキーの写真をGoogleレンズに移して、Multisearchのボックス内に「near me」と入力して検索する
3.探しているお菓子を販売している近くのお店を見つけてくれる

そんな仕組みです。

現在は、米国版のみで導入されている模様です。

ツイートは、提案された場所が数十km先と、あまりに遠過ぎて文句を言っているようです笑

Dishes nearby

こちらの機能は、食べたいものがわかっている状態で使用できる機能です。

料理名に「nearby」と追加して検索を行うと、その料理を食べることができるお店を探してくれます。

※既存のパーソナライズド検索に近い様子を感じますね。

食べたい料理が少し特殊だったり珍しい料理の場合は、有効な手段かもしれません。

年内も、より良いSEO施策に努めましょう

年内に大きなアップデートが来るのかなんとも言えない感じですね。

この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。

ではまた。