1月も終わろうとしている最中、すごいニュースが飛び込んできましたね。

Yandexのアルゴリズムが流出

1月の後半に、ロシアの検索エンジンであるYandexのソースコードがハッキングされたとのニュースが飛び込んできました。

※世界規模で見れば、検索エンジンのシェア率として「グーグル」が圧倒的ですが、ロシア国内で見ればグーグルに次いで半数近いシェア率を誇ります。

「PageRank」から始まり、多くの人を驚かせるかもしれないあらゆる種類の詳細に至るまで、1900を超える個々のランキング要因がリストになってみることができます。

リポジトリのダウンロードはこちら

話題になっている理由は様々ありますが、

  • Yandexには元Googleのエンジニアが多数在籍している。
  • Yandexの検索結果はGoogleの検索結果と70%近く一致する

などの要因からです。

SEOが好きな人には貴重な情報だが…?

国内のSEOネタ権威として有名な鈴木謙一氏は、「面白いデータではあるものの、あまり鵜呑みにしないように」と警鐘を鳴らしています。

そもそも、「検索結果が70%一致しているというソースはどこにあるのか?」「元Googleの社員といっても、同じアルゴリズムを開発し続けるではない」などと。

明らかにGoogleが使用していないランキング要因

ソースコード内にはあり得そうな指標があるものの、一方でGoogleが使っていないだろうというランキング要因もありました。

  • URL の数字はランキングにマイナス
  • 「/」(スラッシュ)が多いとランキングにマイナス
  • Wikipedia からの直接のトラフィックはランキングにプラス
  • Google アナリティクス(の JavaScript コード)はランキングにプラス
  • title タグに含まれる大文字のパーセンテージはランキング要因

などなど・

Yandexは、「流出したソースコードが最新のものではない」などとコメントを出しており、何がどこまで真実なのか難しいところです。

アルゴリズムを理解する上で参考になる指標も多くありそうなので、引き続きもう少し理解を含め、わかりやすくまとめておこうと思います。

今年にもGoogleがチャットボット機能をデビュー?

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New York Timesの報道によれば、Googleは今年にもチャットボット機能をデビューさせる模様です。

昨今話題が尽きないAI機能でもある「ChatGPT」ですが、Microsoftが約1.3兆円もの投資を行いました。「Office」アプリへの組み込みを行い、ワードやパワーポイントなどのサジェスチョンやオートコンプリート機能を拡張する動きを見せています。

また、ChatGPTを検索エンジンでもある「Bing」に統合して、検索エンジンとしての機能をさらに拡張させる可能性があります。

その動きをうけて、2022年12月、ChatGPT の開始と対応を受けて、GoogleのCEOであるサンダー・ピチャイ私は、この技術が Google の検索ビジネスに対する緊急かつ重大な脅威であることに気づき、「コードレッド」を発行したと伝えられています。

※コードレッド・・・緊急事態を示すシグナルのニュアンス

New York Times紙と計画に詳しい2人の関係者がレビューしたスライド・プレゼンテーションによると、Googleは今年、20以上の新製品を発表し、チャットボット機能を備えたバージョンの検索エンジンをデモする予定です。

お役立ちコンテンツアップデートが完了

英語圏では2022年の8月に展開が完了しており、12月5日には日本を含む、ワールドワイド向けに展開が始まっておりました。

年が明けて、いつ頃終わるのかな?と思っていたところ、1月12日にひっそりと終了しておりました。

サーチコンソールを見ていると、割と良い影響を受けているサイトが多く、あまり悪い影響を受けた感触はありませんでした。(日頃の行いが良かった?)

Googleは、「SEOへの意識が強いコンテンツではなく、ユーザーのために真に役に立つコンテンツを評価したい」という意図のもと、このアップデートを展開し始めました。

被弾してしまった場合は、ランキングへのアプローチが強すぎないか改めて、確認してみることが大切です。

ワードプレスの管理画面UIは古い?

ちょっとコアな話題なのですが、面白いテーマだったので取り上げてみました。

SEO担当者にはお馴染みのSEOプラグイン「YoastSEO」の創設者である、Joost de Valk 氏は自身のブログでワードプレスのUIの悪さを批判しています。

彼は、

現在の状態は単純に悪いです。WordPress コアには現在、基本的に 3 つのデザインがあります。これを入力している投稿の編集ページは、投稿の概要ページとはまったく似ていません。また、サイト ヘルス ページとはまったく似ていません次に、プラグインに移動すると、それぞれに独自の UI もあります。これにより、WordPress全体が使いにくくなります。これが、CMS の市場シェアをWixShopifyなどの企業(それぞれ独自のデザイン システムを持っている)に奪われている理由です。

と述べています。

確かに、プラグインによってはUIがわかりづらい・操作が難解などのケースがありますね。もちろん、普段からワードプレスなどを触っているのでなんとなく触れていますが、リテラシーの低いユーザーにとっては難しく感じるケースもあるのではないでしょうか。

WIxの使いやすさ

WixのSEO論争はさておき、「使いやすさ」においては非常に評価されるべきでしょう。

実際、2022年のエディターズチョイスベストオブザイヤーアワードを受賞し、「最小限の労力と最大限の自由な創造性でウェブサイトをオンラインで構築したい場合は、Wix 以外に探す必要はありません。」と称されています。

JavaScriptはhead要素の下に置くべき?

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アメリカの掲示板型ソーシャルサイト「Reddit」にて、面白いやり取りがありました。

元々は、「グーグルbotはソースコードの上からクロールするのでしょうか?」という問いかけから始まりました。

その中で、headerの中にJavaScriptを含めるべきかどうか、などの議論が始まりました。

ミューラーは「なるべくheadセクションは綺麗にまとめておき、クローラーがwebサイトを理解しやすく整理する必要がある」と述べています。

head要素には、ブラウザーと検索エンジンで使用されるドキュメント自体に関するメタデータのみを含める必要があります。これにより、検索エンジンはページの内容を理解し、ブラウザーと検索エンジンにデータを提供して Web ページを適切にレンダリングすることが可能になります。

head要素の後に配置できる一部の JavaScript コードは、後に配置する必要があります。

グーグオプティマイズが9月に終了

グーグルオプティマイズと、オプティマイズ360が2023年の9月30日以降利用できなくなるということが明らかになりました。

無料で使えるABテストツールとして、非常に有益なサービスでしたが残念なお知らせです。

Googleとしては、GA4の中で代替えのソリューションを提供する予定ではいるようですが、オプティマイズの終了と入れ替えで利用できる可能性は低いようです。

そのため、GA4に期待をするよりも、他の同じような機能を備えたツールを探すことになりそうです。また、Google オプティマイズは、短命ではあるが愛されているツールとして名を残すでしょう。

ユーザーの目線で適切なコンテンツ作成を続けていきましょう

ヘルプフルコンテンツアップデートや、Yandexのアルゴリズム流出などで様々なことを考えてしまいがちですが、本質的にはユーザーの目線に立って役に立つ・面白いコンテンツを提供することが一番ではないでしょうか?

キーワードを狙いすぎて、SEO感の強いコンテンツばかりにならないように注意しましょう。

この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。

ではまた。