「テストで作ったサイトのデータがずっと残っていて、管理画面が見づらい…」
「間違って必要なデータまで消してしまったらどうしよう…」

Googleアナリティクスの管理画面を開いたとき、使っていないアカウントやプロパティが並んでいると、どうしても気になってしまいますよね。整理してスッキリさせたいけれど、削除の手順がわからなかったり、取り返しのつかないことにならないか不安を感じたりする方も多いのではないでしょうか。

実は、Googleアナリティクスの削除機能には「ゴミ箱」という安全装置があり、手順さえ間違えなければ恐れることはありません。

この記事では、初心者の方でも安心して操作できるように、Googleアナリティクス(GA4)の不要なデータを削除する手順を、図解するようにわかりやすく解説します。アカウントとプロパティの違いから、万が一のときの復元方法まで、丁寧に説明しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Googleアナリティクスの削除を行う前に知っておくべき仕組みと注意点

Googleアナリティクスの削除を行う前に知っておくべき仕組みと注意点 1

削除の操作を始める前に、まずはGoogleアナリティクスの構造と削除の仕組みについて少しだけ理解しておきましょう。

いきなり削除ボタンを押すのではなく、「何を消すとどうなるのか」を知っておくことで、うっかり必要なデータまで消してしまうミスを防げます。ここでは、特に重要な4つのポイントに絞って解説しますね。

「アカウント」と「プロパティ」の違いと削除範囲

Googleアナリティクスには「アカウント」と「プロパティ」という2つの階層があります。これを建物に例えるとわかりやすいでしょう。

  • アカウント: 「マンション全体」のようなもの。会社や組織単位で管理します。
  • プロパティ: マンションの中の「各部屋」のようなもの。Webサイトやアプリごとに作成されます。

「プロパティ」を削除すれば、その部屋(特定のサイトデータ)だけが消えますが、「アカウント」を削除すると、その中にあるすべての部屋(紐づいている全サイトのデータ)が消えてしまいます。自分が消したいのは部屋なのか、マンションごとなのか、事前によく確認しましょう。

削除操作をしてもすぐにデータは消えず「ゴミ箱」に入る

「削除ボタンを押したら、その瞬間に全てのデータが消えてしまうの?」と不安になるかもしれませんが、安心してください。PCのゴミ箱と同じように、アナリティクスで削除操作を行っても、データは一旦「ゴミ箱」という場所に移動します。

すぐに完全に消滅するわけではないので、もし「あっ、間違えた!」と思っても、直後であれば元に戻すことができます。この安全装置があるおかげで、比較的安心して整理作業を進められますね。

削除から35日が経過すると完全にデータが消去される

ゴミ箱に入ったデータにも期限があります。削除操作を行ってから35日が経過すると、データは完全に消去され、二度と復元できなくなります。

「とりあえずゴミ箱に入れておいて、後で考えよう」と放置してしまうと、いつの間にか期限が過ぎてしまい、本当に取り返しがつかなくなることも。削除を行う際は、「35日後には完全になくなる」ということを意識して、最終確認を行うように心がけましょう。

Webサイト側に設置した計測タグの削除も忘れずに行う

管理画面上でプロパティやアカウントを削除しても、WebサイトのHTML内に埋め込んだ「計測タグ」や、WordPressなどに設定した「トラッキングID」までは自動で消えません。

タグが残ったままだと、サイトが無駄な通信を行ってしまい、表示速度に悪影響を与えたり、ブラウザのコンソール画面でエラーが表示されたりすることがあります。管理画面での削除作業が終わったら、必ずWebサイト側の設定も修正し、タグをきれいに取り外すことも忘れないでくださいね。

【推奨】Googleアナリティクスの「プロパティ」だけを削除する方法

【推奨】Googleアナリティクスの「プロパティ」だけを削除する方法 1

それでは、実際に削除の手順を見ていきましょう。まずは、最も利用頻度が高い「プロパティ」だけを削除する方法です。

特定のWebサイトを閉鎖した場合や、テストで作った不要なプロパティを消したい場合は、この手順で行います。アカウント全体は残るので、他のサイトの計測データには影響を与えませんよ。

管理画面から削除したいプロパティを選択する

まず、Googleアナリティクスにログインし、左下の歯車マーク(管理)をクリックします。

画面が変わったら、上部にあるプロパティの選択メニュー(プルダウン)から、今回削除したいプロパティを選びましょう。ここで間違ったプロパティを選んでしまうと大変ですので、プロパティ名やIDをよく見て、慎重に選択してくださいね。

「プロパティ設定」を開いてゴミ箱へ移動する

不要なファイルを整理するとき、Webサイトの運営に関わる方なら「アナリティクス 削除」のように慎重な作業を思い浮かべるかもしれませんね。でも、パソコンの「ゴミ箱」の設定はもっと簡単に変更できるんですよ。デスクトップにあるゴミ箱のプロパティを開いて、使いやすいように設定を見直してみましょう。

  1. まずは、デスクトップ画面にある「ゴミ箱」のアイコンを見つけて、マウスで右クリックしてみてください。表示されたメニューの中から「プロパティ」を選んでクリックします。
  2. 設定画面が開いたら、ドライブごとにゴミ箱のサイズを調整したり、ファイルを削除するときに確認メッセージを表示するかどうか決めたりできます。ご自身の使いやすいように変更してみましょう。
  3. 設定が終わったら、画面の下にある「OK」ボタンをクリックして内容を保存してくださいね。

これで、ゴミ箱の設定変更は完了です。これからは、より快適にファイルの整理ができるようになるでしょう。

不要になったUA(ユニバーサルアナリティクス)プロパティの削除手順

2023年7月で計測が終了した旧バージョンの「ユニバーサルアナリティクス(UA)」のプロパティが、まだ残っている方も多いでしょう。

UAのアナリティクス削除を行う際、もしGA4と接続されている状態だと、そのままでは削除できないことがあります。その場合は、まず「GA4設定アシスタント」から接続を解除しましょう。
接続がなければ、通常通り「プロパティ設定」から「ゴミ箱に移動」をクリックするだけで大丈夫です。

削除しても35日間はゴミ箱から復元できるので安心ですね。もう新しいデータは計測されませんので、過去のデータを見る予定がなければ、整理して管理画面をスッキリさせてみてください。

Googleアナリティクスの「アカウント」ごと全て削除する方法

Googleアナリティクスの「アカウント」ごと全て削除する方法 1

次は、Googleアナリティクスの利用そのものをやめる場合や、会社・組織単位での設定を丸ごと消したい場合に行う「アカウント」の削除方法です。

これを実行すると、そのアカウントに含まれるすべてのプロパティ(Webサイトのデータ)も一緒にゴミ箱へ移動します。影響範囲が大きいので、本当に関連するすべてのデータが不要か、再度確認してから進めてくださいね。

管理画面から「アカウント設定」を開く

プロパティの削除と同じく、左下の歯車マーク(管理)からスタートします。

  1. 管理画面の「アカウント」列(一番左の列)のプルダウンから、削除したいアカウントを選択します。
  2. アカウント列にある「アカウントの詳細」(または「アカウント設定」)をクリックします。

プロパティの時と似ていますが、左側の「アカウント」の列を操作するのがポイントです。

アカウントをゴミ箱に移動して完了させる

Googleアナリティクスの管理画面が開いたら、以下の手順で進めてみましょう。

  1. 「管理」(歯車アイコン)から「アカウント設定」を開き、画面右上にある「ゴミ箱に移動」ボタンをクリックします。
  2. 削除に関する確認メッセージが表示されますので、内容をしっかりと確認してください。
  3. 問題がなければ、そのまま「アカウントをゴミ箱に移動」をクリックして実行します。

これでGoogleアナリティクスのアカウント削除手続きは完了です。35日以内であればゴミ箱から復元可能ですが、期間を過ぎると完全に削除されてしまいます。大切なデータがある場合は、事前にバックアップを取っておくと安心でしょう。本当にお疲れ様でした。

Googleアナリティクスの「データストリーム」を削除する方法

Googleアナリティクスの「データストリーム」を削除する方法 1

「プロパティは残したいけれど、特定の計測データだけ消したい」というケースもありますよね。例えば、同じプロパティで計測していた「iOSアプリ」のデータだけ止めたい、といった場合です。

GA4では「データストリーム」という単位でデータの入り口を管理しています。ここでは、このデータストリームだけを削除する方法を解説します。

データストリームの削除が必要なケースとは

データストリームの削除が役立つのは、以下のようなケースです。

  • Webサイトとアプリを同じプロパティで計測していたが、アプリの運用だけ終了した
  • テスト用に作成したデータストリームが不要になった
  • ドメイン変更などで、古いURLの計測設定だけを消したい

プロパティ自体(データの蓄積場所)は残しつつ、これ以上新しいデータが入ってこないように蛇口を閉める、といったイメージですね。過去のデータはプロパティに残ります。

対象のデータストリームを選択して削除を実行する

手順は以下の通りです。

  1. 管理画面の「プロパティ」列にある「データストリーム」をクリックします。
  2. 削除したいデータストリーム(Webサイトやアプリ)を選択します。
  3. 詳細画面が開くので、右上の縦の三点リーダー(︙)をクリックし、「ストリームを削除」を選択します。
  4. 確認画面で「削除」を実行します。

これで、特定のデータストリームだけを削除できました。プロパティ自体は残っているので、他のストリームの計測は継続されます。

アナリティクスの共有ユーザー(権限)を削除・解除する方法

アナリティクスの共有ユーザー(権限)を削除・解除する方法 1

データの削除ではなく、「人」のアクセス権限を削除したい場合もありますよね。外部の制作会社との契約が終わったり、担当者が退職したりした場合は、セキュリティのために速やかに権限を解除しましょう。

ここでは、共有ユーザーの削除方法について説明します。

「アカウントのアクセス管理」メニューを開く

ユーザーの管理は「アカウント」レベルと「プロパティ」レベルの両方で行えますが、基本的には「アカウント」レベルで確認するのが確実です。

  1. 管理画面(歯車マーク)を開きます。
  2. 「アカウント」列にある「アカウントのアクセス管理」をクリックします。

ここに、現在このアナリティクスアカウントにアクセスできるユーザーの一覧が表示されます。

削除したいユーザーのアクセス権限を解除する

Googleアナリティクスの管理画面から「プロパティのアクセス管理」などを開き、ユーザー一覧の中から削除したいユーザーを探しましょう。

  1. 削除したいユーザーの名前の横にあるチェックボックスにチェックを入れます。
  2. 画面の右上にある「削除」をクリックしてください。
  3. 確認画面が表示されたら、「アクセス権を削除」を選択して完了です。

これで、そのユーザーはアナリティクスにアクセスできなくなります。自分自身の権限を間違って削除してしまわないように、よく確認してから操作してくださいね。

間違って削除したアナリティクスをゴミ箱から復元する方法

間違って削除したアナリティクスをゴミ箱から復元する方法 1

「整理していたら、うっかり必要なプロパティまで消してしまった!」
そんな時でも、慌てないでください。Googleアナリティクス 4(GA4)では、削除から35日以内であれば、アカウントやプロパティを「ゴミ箱」から復元できるんです。

万が一の時のために、復元の手順もしっかり覚えておきましょう。

管理画面のアカウント列にある「ゴミ箱」を開く

間違って削除してしまったデータなどを復元できる「ゴミ箱」は、アナリティクスの管理画面から確認できます。

  1. まずは画面左下の歯車マーク(管理アイコン)をクリックして、管理画面を開きましょう。
  2. 「アカウント」の設定項目にある「ゴミ箱」を選んでクリックします。

この場所には、過去35日間にアナリティクス上で削除されたアカウントやプロパティが一時的に保管されています。「あれ、ゴミ箱が見当たらない?」というときは、操作しているユーザーに十分な権限がないのかもしれません。もし表示されていない場合は、管理者権限などを持っているか一度確認してみてくださいね。

復元したい項目を選択して「元に戻す」を実行する

アナリティクスの管理画面にある「ゴミ箱」の一覧から、誤って削除してしまったデータを見つけましょう。

  1. 復元したいアカウントやプロパティのチェックボックスにチェックを入れます。
  2. 一覧の上に表示される「復元」ボタンをクリックしてください。

これで、削除前の状態に戻るはずです。ただし、ゴミ箱に移動してから35日以内であればデータも設定も元通りになりますが、期限を過ぎると完全に消去されてしまうので注意しましょう。

復元できる期間と条件を確認する

復元に関しては、以下の条件を必ず覚えておいてください。

  • 期限は35日: これを過ぎるとリストから消え、Googleのサーバーからも完全に削除されます。
  • 権限が必要: 復元操作には「管理者」などの強い権限が必要です。

「後で戻せばいいや」と思っていると、気付いた時には35日を過ぎていた…なんてことも。削除は慎重に行い、ミスに気づいたらすぐに復元するようにしましょう。

まとめ

まとめ 2

Googleアナリティクスの削除機能は、不要なデータを整理して作業効率を上げるためにとても便利です。

  • プロパティ削除: サイト単位で消す場合(推奨)
  • アカウント削除: 全ての設定を消す場合
  • ゴミ箱機能: 35日以内なら復元可能で安心

基本的には「プロパティ」単位での削除で十分なケースが多いでしょう。削除する際は、「アカウント」と「プロパティ」の違いを意識し、間違って必要なデータを消さないように注意してくださいね。

また、管理画面での削除だけでなく、Webサイトに残ったタグの削除も忘れずに行いましょう。スッキリ整理された管理画面で、気持ちよくサイト運営を続けていきましょう!

アナリティクス 削除についてよくある質問

アナリティクス 削除についてよくある質問 1

最後に、Googleアナリティクスの削除に関してよくある質問をまとめました。疑問点の解消に役立ててください。

  • Q. 削除したのにデータが消えずに残っています。なぜですか?
    • A. 削除操作を行っても、システム上の反映に時間がかかる場合があります。また、ブラウザのキャッシュが影響していることもあるため、一度ログアウトして再ログインするか、時間を置いてから再度確認してみてください。
  • Q. ユニバーサルアナリティクス(UA)のデータはいつまで残りますか?
    • A. Googleの発表によると、2024年7月1日以降、順次データへのアクセスや削除が始まっています。まだ見られる場合でも、いつ消えてもおかしくない状態ですので、必要なデータは早めにエクスポートして保存することをおすすめします。
  • Q. ゴミ箱のメニューが表示されません。
    • A. アカウントの「編集者」以上の権限を持っていない可能性があります。権限がないユーザーにはゴミ箱メニューが表示されないため、管理者に権限の付与を依頼してください。
  • Q. スマホアプリから削除操作はできますか?
    • A. Googleアナリティクスのスマホアプリからは、アカウントやプロパティの削除といった高度な管理操作はできない場合が多いです。削除を行う際は、PCブラウザから管理画面にアクセスして操作することをおすすめします。
  • Q. 削除完了の通知メールは届きますか?
    • A. アカウントやプロパティをゴミ箱に移動した際、管理者権限を持つユーザー全員に通知メールが送信されます。「誰かが勝手に消した」というトラブルを防ぐためにも、関係者には事前に削除することを伝えておくとスムーズです。