Webサイトを運営している皆さん、特定のページやコンテンツがどれくらい見られているのか気になりませんか?新しく公開した記事のパフォーマンスを確認したい、人気コンテンツの反響を把握したいとき、GA4(Google Analytics 4)での特定ページのPV数(ページビュー数)確認は欠かせません。

「GA4になってから特定ページのPV数の見方がわからなくなった…」「せっかく作ったコンテンツなのに、アクセス数を正確に把握できずに改善のしようがない」といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。Universal Analyticsから移行して、操作方法の違いに戸惑っている方も少なくないようです。

そんな悩みを解決するのが、GA4の管理画面にある「ページとスクリーン」レポートの活用です。このレポートを使えば、サイト内の特定ページへのアクセス状況を簡単に把握できます。ただ単にPV数を確認するだけでなく、ユーザーの行動や流入経路まで分析できるため、効果的なサイト改善につなげられます。

この記事では、GA4で特定ページのPV数を確認する基本的な知識から応用的な分析手法まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。「ページとスクリーン」レポートの使い方はもちろん、イベントからの確認方法や探索機能を使った詳細分析、さらには期間別の分析方法やカスタムレポートの作成方法まで幅広くカバーしています。

GA4での特定ページのPV数確認は、サイトの健全性を測る基本指標であり、コンテンツマーケティングやSEO対策の効果測定にも不可欠です。この記事を読めば、GA4でのPV数確認が簡単にできるようになり、データに基づいたサイト改善への第一歩を踏み出せるはずです。それでは、具体的な方法を見ていきましょう。

GA4で特定ページのPV数を確認する基本知識

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GA4では特定ページのPV数確認が従来のUniversal Analyticsと異なる考え方で設計されています。GA4では「ページビュー」という用語ではなく「ページ表示回数」という指標が使われているんです。これは単なる言葉の違いだけでなく、計測の仕組みも変わっているため、初めてGA4を使う方は戸惑うかもしれません。

GA4では「イベント」を中心としたデータ収集モデルを採用しており、ページ表示もその一つのイベントとして扱われます。このため特定ページのPV数を確認するには、従来とは異なるアプローチが必要になってきました。基本を押さえることで、より正確なページアクセス分析ができるようになりますので、まずは新しい考え方に慣れていきましょう。

GA4における「PV数」の考え方

GA4ではPV数の考え方が根本的に変わっています。旧Universal Analyticsでは「ページビュー数」という指標が中心でしたが、GA4では「page_view」というイベントとしてカウントされるようになりました。つまり、ページの閲覧も「ユーザーアクション」の一種として扱われるのです。

この変更が生じた理由は、GA4がWeb分析からユーザー行動分析へと軸足を移したことにあります。GA4はWebとアプリを統合して分析できるプラットフォームとして設計されており、「ページ」という概念が必ずしも当てはまらないアプリでも使えるように、すべてのユーザーアクションを「イベント」という統一された考え方で捉えています。

実際にGA4で特定ページのPV数を確認する場合は、「ページとスクリーン」レポートの「表示回数」という指標を見ることになります。これが従来のPV数に相当するものです。レポート上では次のような指標が確認できます。

  • 表示回数:特定ページが読み込まれた回数
  • 平均エンゲージメント時間:ユーザーがページに滞在した平均時間
  • イベントカウント:ページ上で発生したイベントの総数

イベントベースのデータモデルになったことで、以前よりも柔軟な分析が可能になりました。例えば、特定ページの表示回数だけでなく、そのページ上でのクリック、スクロール、フォーム入力なども同じ枠組みで分析できます。こうしたアクション全体を見ることで、単なる「見られた回数」以上の洞察が得られるんですね。

このようにGA4におけるPV数の考え方は、より総合的なユーザー行動分析の一部として位置づけられています。次は、実際にこの「表示回数」をどう確認するのか、具体的な方法を見ていきましょう。

旧Universal AnalyticsとGA4の違い

Universal AnalyticsからGA4への移行で、最も大きく変わったのはデータモデルの基本構造です。UA(Universal Analytics)では「ヒット」というモデルを中心に設計されていましたが、GA4ではすべてのユーザーアクションを「イベント」として扱う設計に変更されています。

この変更により、PV数の考え方と確認方法も大きく異なります。UAでは単純に「ページビュー数」として計測していたものが、GA4では「page_view」というイベントとしてカウントされるようになりました。つまり、ページを閲覧することも一つのイベントとして扱われるんですね。

GA4の主な変更点をまとめると、次のような違いがあります。

  • 用語の変更:「ページビュー数」→「ページ表示回数(イベント数)」
  • 計測の仕組み:ヒットベース→イベントベース
  • データの構造:セッション中心→ユーザーとイベント中心
  • レポート画面:固定レポート→カスタマイズ可能な探索型レポート

特に重要なのは、GA4では「ページとスクリーン」というレポートで特定ページのPV数(表示回数)を確認することになったという点です。UAではコンテンツ分析のセクションからPV数を簡単に確認できましたが、GA4ではメニュー構成も変わっていますので注意が必要です。

データ保持期間にも違いがあることも押さえておきましょう。UAでは最大26ヶ月間のデータを保持できましたが、GA4の無料版では最大14ヶ月間に短縮されています。長期的なPV数分析をしたい場合は、定期的にデータをエクスポートするか、BigQueryと連携するといった対策が必要になってきますね。

これらの違いを理解することで、GA4での特定ページのPV数確認がスムーズになります。次の見出しでは、具体的な確認方法について詳しく見ていきましょう。

「表示回数」という用語の理解

GA4では「表示回数」という用語が旧Universal Analyticsでの「PV数(ページビュー数)」に相当する重要な指標になっています。表示回数とは、ユーザーが特定のページを読み込んだ際に発生する「page_view」というイベントの集計結果のことを指します。

GA4のイベントベースの仕組みでは、ページが表示されるたびに「page_view」イベントが発火し、これがカウントされていきます。同じユーザーが何度同じページを読み込んでも、その都度表示回数は増加していくんです。

表示回数を理解する際に覚えておきたいポイントがいくつかあります。

  • 表示回数はページの読み込みごとにカウントされるため、リロードも1回とカウント
  • ブラウザバックでページに戻った場合も新たな表示としてカウント
  • SPA(シングルページアプリケーション)では正しく計測するための追加設定が必要な場合も

表示回数はページの人気度や訪問頻度を測る基本指標ですが、これだけで判断するのではなく、滞在時間やイベント数と組み合わせて分析するとより深い洞察が得られます。例えば、表示回数は多いけれど滞在時間が短いページは、ユーザーの期待に応えられていない可能性があるかもしれません。

また、GA4ではレポートの「ページとスクリーン」セクションで表示回数を確認できますが、その際にURLのパスやクエリパラメータに注意が必要です。同じコンテンツでもURLが微妙に異なると別ページとしてカウントされることがあるため、フィルタやURLルールの設定で対処すると良いでしょう。

表示回数を正しく理解することで、GA4での特定ページの分析がより効果的になります。次に、実際にこの表示回数を確認する具体的な方法を見ていきましょう。

GA4で特定ページのPV数を確認する3つの方法

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GA4で特定ページのPV数を確認するには、主に3つの方法があります。「ページとスクリーン」レポートでの確認、イベントから表示回数を調べる方法、そして「探索」機能を使った詳細分析です。それぞれの方法には特徴があり、目的に応じて使い分けるといいでしょう。

最も手軽なのは「ページとスクリーン」レポートですが、より詳しく分析したい場合は「探索」機能が便利です。特定のページに関するデータを細かく見たいときは、イベントから確認する方法も役立ちます。これらの方法を使いこなせば、GA4での特定ページのPV数確認がぐっと簡単になります。

方法1:「ページとスクリーン」レポートで確認する手順

GA4で特定ページのPV数を確認する最も基本的な方法は、「ページとスクリーン」レポートを活用することです。このレポートを使えば、サイト内の特定ページがどれだけ表示されたかを簡単に把握できます。

具体的な手順は以下のとおりです。まず、GA4の管理画面にログインしたら、左側のメニューから「レポート」→「ライフサイクル」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」の順にクリックします。すると、サイト全体のページ表示データが一覧で表示されます。

表示されたレポートには、デフォルトで「ページタイトルとスクリーンクラス」と「ページパスとスクリーン名」の二つのディメンションがあります。特定のページのPV数を確認したい場合は、「ページパスとスクリーン名」を見るのがおすすめです。URLパスが表示されるため、目的のページを見つけやすいんです。

検索機能を活用すると特定ページの検索がもっと簡単になります。テーブルの上部にある検索ボックスに、確認したいページのURLの一部を入力すれば、該当するページだけをフィルタリングできるので便利ですね。例えば「/blog」と入力すれば、ブログ関連のページだけが表示されます。

表示された各ページの右側には「表示回数」という指標があります。これが従来のPV数に相当するものです。他にも「ユーザー数」や「平均エンゲージメント時間」なども確認できるので、PV数だけでなく、ユーザーの滞在状況も同時に分析できて便利です。

期間の調整もできます。画面右上の日付設定から、特定の期間を選択することで、その期間中の表示回数を確認できます。前年同期との比較や、キャンペーン前後のPV数変化も簡単にチェックできるので活用してみてくださいね。

方法2:「イベント」から特定ページの表示回数を調べる手順

GA4でページ表示回数を確認する第二の方法として、イベントデータを直接分析する手法があります。これは特定ページの詳細なアクセス状況を把握したいときに特に役立つ方法です。

まず、GA4ではページ表示も「page_view」という名前のイベントとして記録されています。このイベントを調べることで、特定ページの正確な表示回数を知ることができるんです。具体的な手順を見ていきましょう。

GA4の管理画面にログインしたら、左側のナビゲーションメニューから「レポート」→「ライフサイクル」→「イベント」を選択します。すると、サイト全体で発生したイベントの一覧が表示されますので、その中から「page_view」イベントを探してクリックしてみてください。

イベントの詳細画面に進んだら、「イベントの分析」ボタンをクリックします。するとここで「ページパスとスクリーン名」のディメンションを追加できます。この設定により、どのページで「page_view」イベントが発生したかが分かるようになるんです。

フィルタ機能を使えば分析がさらに便利になります。「ページパスとスクリーン名」の横にあるフィルタアイコンをクリックして、確認したい特定ページのURLパスを入力すれば、そのページだけのデータを抽出できます。例えば「/contact」と入力すれば、お問い合わせページの表示回数だけを確認できます。

この方法の優れている点は、単なる表示回数だけでなく、そのページでの他のイベントとの関連性も分析できることです。例えば、特定ページの表示回数と、そのページでのクリックイベントやスクロールイベントを比較することで、ユーザーエンゲージメントの全体像を把握できます。

また、セカンダリディメンションを追加すれば、さらに詳細な分析も可能です。「ユーザーの地域」や「デバイスカテゴリ」などを追加することで、「どの地域のユーザーが」「どんなデバイスで」そのページを閲覧しているかといった情報も併せて確認できるため、マーケティング施策の検討にも役立ちます。

イベントから特定ページの表示回数を調べる方法は少し手間がかかりますが、より深い洞察を得られるのがメリットです。次のステップとして、さらに高度な「探索」機能を使った分析方法も覚えておくと良いでしょう。

方法3:「探索」機能を使った詳細分析方法

GA4の「探索」機能を使えば、特定ページのPV数をより詳細に分析できます。この機能の最大の魅力は、データをカスタマイズして自由自在に掘り下げられる点にあります。

まず、GA4の管理画面から「探索」をクリックすると、白紙のレポート画面が表示されます。ここからあなたの知りたい情報に合わせて、分析の軸を自由に設定していくんです。特定ページのPV数を確認するには、「ディメンション」に「ページのタイトル」や「ページパス」を設定し、「指標」に「イベントカウント」を選びます。さらに「フィルタ」機能を使って、イベント名が「page_view」のデータだけに絞り込むと、より正確なPV数が把握できます。

探索機能の強みは複数の条件を組み合わせた分析ができることです。例えば、特定ページのPV数を時間帯別・デバイス別・ユーザー属性別など、様々な切り口で分析できます。「このページはどんなユーザーによく見られているの?」「PCとスマホではアクセス傾向に違いはあるの?」といった疑問に答えを出せるんです。

また、探索機能では分析した結果をグラフやテーブルなど様々な形式で表示できます。時系列でのPV数推移を折れ線グラフで確認したり、ユーザー属性別のPV数分布を円グラフで可視化したりと、データを直感的に理解できる形に整理できるのも大きなメリットだと思います。

複数のセグメントを作成して比較分析することも可能です。例えば「新規ユーザーと既存ユーザーで特定ページの閲覧傾向に違いはあるか」「検索流入とSNS流入では同じページへのエンゲージメントに違いがあるか」といった高度な分析もこの探索機能で実現できます。

探索機能は少し複雑に感じるかもしれませんが、使いこなせばGA4で最も強力な分析ツールになります。特定ページのPV数の単純な確認だけでなく、より深い洞察を得るために積極的に活用してみてくださいね。

特定ページのPV数を期間別に分析する方法

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GA4での特定ページのPV数は、日別・週別・月別など異なる期間で分析することで、コンテンツの人気度合いや時間経過による変化を詳しく把握できます。トレンドを確認すれば、季節変動やキャンペーンの効果も一目瞭然です。

期間別分析では、GA4の日付範囲セレクターを活用して簡単に設定できるのが魅力的です。比較機能を使えば前年同月や前月との違いも明らかになり、特定ページの長期的な成長や衰退を視覚的に確認できます。またカスタム期間設定により、特定イベント前後のPV数変化も細かく追えるため、コンテンツ改善の指針となるでしょう。

日別PV数の確認方法

GA4で特定ページの日別PV数を確認することは、コンテンツの人気度や時間による変動を把握するために非常に重要です。日別データを見ることで、曜日ごとの傾向やキャンペーンの効果をすぐに確認できるようになります。

まず、GA4にログインして左側のメニューから「レポート」→「ライフサイクル」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」と進みましょう。特定のページを確認するには、検索バーにそのページのURLを入力するか、表示されたリストからページを探して選択します。

日別データを表示するには、画面右上の日付範囲を任意の期間に設定します。例えば「過去7日間」や「過去30日間」などを選べますが、長すぎる期間を選ぶとグラフが見づらくなるので注意してくださいね。日付を設定したら、その下にある「毎日」を選択すると日別のPV数(GA4では「表示回数」と呼びます)が表示されます。

データをより見やすくするためのコツをいくつかご紹介します。

  • グラフ上の特定の日にカーソルを合わせると、その日のPV数を詳細に確認できる
  • 右上の「比較を追加」から前期間と比較することで、増減を明確に把握できる
  • 「セグメント」機能を使って、特定の条件(例:新規ユーザーのみ)でPV数を絞り込める

日別PV数データは表形式でも確認できます。画面下部のテーブルで「表示回数」という列を確認してみてください。このデータはCSVやExcelファイルとしてダウンロードすることも可能です。日別PV数を定期的に確認することで、サイトの健全性やコンテンツの人気度の変化をすぐに察知できるようになります。

週別・月別PV数のトレンド分析手順

GA4での週別・月別PV数のトレンド分析は、コンテンツの長期的な人気推移を把握するのに最適です。特定ページのパフォーマンスを時系列で確認することで、季節変動やマーケティング施策の効果を明確に理解できます。

まず週別分析を行うには、GA4の「ページとスクリーン」レポートを開き、画面上部の日付範囲を4〜8週間程度に設定します。次にグラフ表示を週単位に変更するため、グラフ上部の「日」をクリックして「週」を選択しましょう。これで特定ページの週ごとの表示回数の波が一目でわかります。

月別トレンド分析なら、日付範囲を6ヶ月〜1年間に設定し、グラフ表示を「月」に切り替えます。長期的な傾向を把握するには、次の手順が効果的です。

  1. 分析したい特定ページのURLを検索ボックスで絞り込む
  2. 上部のグラフ表示を「月」に設定
  3. 「比較」機能を使って前年同期との比較を表示する
  4. 「注釈」機能でコンテンツ更新日やキャンペーン実施日を記録する

月別データを詳細に分析したい場合は、「探索」レポートがおすすめです。ディメンションに「月」、指標に「表示回数」を選び、フィルターで特定ページを指定すれば、より自由度の高い分析ができます。たとえば、前月比の増減率やヒートマップ形式での表示も可能ですね。

トレンド分析で発見したピークの理由を探るには、同時期の流入元やユーザー属性データと組み合わせると良いでしょう。特定ページのPV数が急増した月があれば、そこに何かヒントが隠れているかもしれません。データの変化パターンを読み取り、コンテンツ戦略に活かしていきましょう。

カスタム期間での特定ページPV数比較方法

GA4で特定ページのPV数を比較分析するなら、カスタム期間設定が便利です。複数の期間でのPV数を比較することで、コンテンツの人気度の変化やマーケティング施策の効果が明確になります。

カスタム期間を設定するには、GA4管理画面右上の日付選択ツールをクリックします。ここで「カスタム」を選択すると、比較したい期間を自由に指定できます。例えば「3月1日〜31日」と「4月1日〜30日」のように異なる月のPV数を並べて分析したり、「今年のGW期間」と「昨年のGW期間」を比較したりすることが可能です。

比較分析を行う際は、「比較」タブをオンにすることがポイント。このタブを有効にすると、選択した2つの期間のデータが並んで表示され、増減率まで自動計算してくれます。増加率が高いページは何か特別なことがあったのか、減少しているページはなぜ人気が落ちたのか、という分析がしやすくなりますね。

また、カスタム期間での比較結果はCSVやGoogleスプレッドシートにエクスポートできるので、チームでの共有や詳細な分析にも活用できます。エクスポートするには画面右上の「共有」ボタンからダウンロードするだけ。簡単ですよね。

季節変動の影響を把握するには、前年同期との比較が効果的です。「前年比較」オプションを選択すれば、自動的に昨年の同じ期間のデータと比較してくれます。これでサイトの成長率や季節トレンドがひと目でわかるようになります。

さらに、キャンペーンやSEO施策の効果測定には「前後比較」が役立ちます。施策実施前の期間と実施後の期間を比較することで、取り組みの効果を数字で確認できるんです。期間設定は施策の内容に合わせて柔軟に調整してくださいね。

カスタムレポートで特定ページのPV数を詳しく分析する

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GA4の標準レポートだけでは物足りない場合、カスタムレポートを作成することで特定ページのPV数をより詳細に分析できます。探索レポートを使えば、URLパスによる絞り込みや複数ディメンションの組み合わせなど、自由度の高い分析が可能になります。

データを見やすく整理するには、適切な指標とディメンションの設定が鍵となります。テーブル形式やバーチャートなど目的に合った表示形式を選ぶことで、特定ページのパフォーマンスを視覚的に把握しやすくなるでしょう。カスタムレポートを活用すれば、特定ページのPV数の変化パターンや関連指標との相関関係も一目瞭然です。

探索レポートの作成手順

GA4の探索レポートは、特定ページのPV数(表示回数)を詳細に分析するための強力なツールです。基本的なレポートよりも自由度が高く、より深い洞察を得ることができます。探索レポートの作成は思ったより簡単なので、一緒に手順を見ていきましょうね。

まず、GA4の管理画面にログインしたら、左側のナビゲーションメニューから「探索」を選択します。画面右上にある「+」ボタンをクリックすると、新しい探索レポートを作成できます。テンプレートから選ぶこともできますが、今回は「空白」を選んで一から作成する方法をご紹介します。

探索レポート作成では、分析の軸となる変数を正しく設定することが重要です。「ディメンション」セクションにページパスやURLを追加し、「指標」セクションには「表示回数」を設定します。これで特定ページのPV数を集計する基本的な枠組みができあがりました。

細かいフィルタリングを行いたい場合は、画面上部の「フィルタ」セクションを活用してみてください。例えば、特定のURLに含まれる文字列で絞り込めば、類似ページのPV数をまとめて確認することも可能になります。

探索レポートの表示形式も自由に選べるのが魅力的♪ テーブル形式だけでなく、折れ線グラフやバーチャートに切り替えれば、PV数の推移や比較が視覚的に理解しやすくなるでしょう。複数の表示形式を組み合わせると、より多角的な分析ができます。

作成したレポートは保存することをお忘れなく!右上の「保存」ボタンをクリックして、わかりやすい名前を付けておけば、次回からすぐに利用できます。定期的に特定ページのPV数をチェックしたい場合は、ブックマークに追加しておくと便利です。

このように探索レポートを活用すれば、特定ページのPV数を細かく分析できるため、コンテンツ改善の具体的な方向性が見えてきます。

ディメンションと指標の適切な設定方法

ページPV数を分析する際は、GA4ではディメンションと指標を適切に設定することが成功の鍵です。ディメンションとは「何を」分析するかを示す項目で、指標は「どのように」測るかを表します。

特定ページのPV数を詳しく分析するなら、まずはこれらの基本的なディメンションを活用しましょう。

  • ページパスとスクリーン名:URLベースでページを識別
  • ページタイトルとスクリーンクラス:ページのタイトルで分類
  • ランディングページ:ユーザーの入口となったページ
  • 離脱ページ:セッション終了時のページ

これらのディメンションに対して組み合わせる指標も重要です。表示回数(PV数に相当)は基本ですが、これだけでは十分な分析ができません。ページエンゲージメント率平均エンゲージメント時間イベント数などと組み合わせると、PV数だけでなくユーザーの行動も把握できるようになります。

複合的な分析には二次元ディメンションの設定がおすすめです。例えば「ページパス×参照元」の組み合わせなら、特定ページへどの経路からのアクセスが多いのかが分かります。Google検索からの流入が多いのか、SNSからなのかがひと目で確認できます。

探索レポートでは「国」や「デバイスカテゴリ」といったユーザー属性とページパスを組み合わせる設定も効果的。どの国のユーザーがどのページを見ているのか、スマホとPCでページの人気に違いはあるのかなど、多角的な分析ができちゃいます。

上級テクニックとして、カスタムディメンションを作成する方法もあります。例えば記事カテゴリやタグ情報をディメンションとして設定すれば、カテゴリ別のPV数傾向も簡単に把握できるんです。

ディメンションと指標の設定は、分析の目的に合わせて柔軟に変更してみてください。データの見え方が変わると、新たな発見があるかもしれませんね。

URLパスを使った特定ページの絞り込み方法

特定ページのPV数を正確に分析するには、URLパスを使った絞り込みがとても有効です。GA4では、URLパスを活用することで対象ページを的確に特定し、必要なデータだけを抽出できるんです。

GA4の探索レポートでは、フィルターを使った絞り込みが簡単にできます。まず探索レポートを開いたら、「フィルターを追加」をクリックし、ディメンションから「ページパスとスクリーン名」を選択します。次に比較演算子を設定するのですが、完全一致なら「完全一致」、部分一致なら「含む」を選ぶと良いでしょう。

URLパスの絞り込み方にはいくつかのテクニックがあります。

  • 特定の1ページだけ確認したい場合は「完全一致」で「/about」のように指定
  • ブログカテゴリなど複数ページをまとめて確認したい場合は「含む」で「/blog/」と指定
  • 複数条件を組み合わせたい場合は「OR」条件を追加して「/product/」と「/service/」を別々に指定

より複雑な条件でフィルタリングしたい場合は正規表現も活用できます。例えば「正規表現に一致する」を選んで「^/blog/202[0-9]」と入力すれば、2020年代のブログ記事だけを抽出できますよ。商品ページなら「^/products/(item1|item2)」のように特定商品のみを絞り込むことも可能です。

URLパスの階層構造を活かした分析も効果的です。「ディメンションの分割」機能を使えば、「/blog/category/article」のようなURLから「category」部分だけを抽出して、カテゴリ別のPV数を比較できます。これによって人気のコンテンツカテゴリがすぐにわかるため、コンテンツ戦略の立案に役立ちますね。

絞り込んだデータは保存しておくと便利です。「レポートの保存」ボタンをクリックして名前を付けておけば、次回からすぐに同じ条件でPV数を確認できるようになります。定期的にチェックするページがあれば、ぜひ活用してみてください。

見やすいレポート形式の選び方

GA4でデータを分析する際、どのようなレポート形式を選ぶかで見やすさと理解度が大きく変わります。特定ページのPV数分析には最適な表示方法があるんです。

最も基本的なのはテーブル形式です。特定ページの正確なPV数(GA4では表示回数)を数値で確認したいときに適しています。ソート機能を使えば、最もPV数の多いページから順に並べ替えられるため、人気コンテンツの把握にも便利です。

時間経過によるPV数の変化を見るなら折れ線グラフがおすすめです。日別・週別・月別のトレンドが視覚的に理解でき、特定ページの人気度の変動パターンを簡単に把握できます。コンテンツの鮮度や季節性の影響も一目瞭然ですね。

複数ページ間のPV数を比較するなら、棒グラフが見やすい形式です。カテゴリー別記事のパフォーマンス比較などに向いています。横に並べることで各ページの表示回数の差が明確になり、どのコンテンツがよく読まれているか直感的に理解できます。

また、地域別やデバイス別のPV数分布を確認するなら円グラフやヒートマップも効果的です。訪問者がどの地域からアクセスしているか、PCとモバイルのどちらからの閲覧が多いかなどの割合が一目でわかります。

レポート形式を選ぶ際のポイントは、分析したい内容によって使い分けること。PV数の絶対値を正確に知りたいならテーブル形式、時間変化を見たいなら折れ線グラフ、比較には棒グラフというように目的に合わせて最適な形式を選びましょう。GA4の「探索」機能を使えば、これらの形式を簡単に切り替えることができます。

特定ページのPV数が少ない時の改善策

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特定のページのPV数が思うように伸びないとき、コンテンツの質や集客方法に課題があるかもしれません。GA4のデータを活用すれば、低PV数の原因を特定し、効果的な改善策を講じることができます。例えば、SEO対策の見直しやソーシャルメディアでの拡散、内部リンク構造の最適化など、多角的なアプローチが考えられます。

また、GA4で流入経路や直帰率、滞在時間などの指標も併せて分析すると、より的確な改善策を見つけられるでしょう。ユーザーのニーズに合わせたコンテンツの修正や、タイトル・メタディスクリプションの改善も効果的な対策となりますね。PV数を増やすことは一朝一夕にはいきませんが、データに基づいた地道な改善が成果につながります。

PV数を増やすための基本施策

特定ページのPV数が伸び悩んでいる場合、いくつかの基本施策を実施することで改善が期待できます。まず何よりも大切なのはコンテンツの質を高めることです。訪問者が求める情報を的確に提供し、わかりやすく魅力的な内容に更新してみましょう。古い情報は最新のものに更新し、画像や動画を追加することで滞在時間が延びることも多いんです。

次に効果的なのがSEO対策です。特定ページのタイトルタグやメタディスクリプションを最適化して、検索エンジンからの流入を増やしましょう。キーワード調査を行い、ユーザーが実際に検索している言葉をコンテンツに自然に取り入れることがポイントになります。また、見出し構造を整理して読みやすくすることも大切ですね。

もう一つ見逃せないのが内部リンク戦略です。トップページやアクセス数の多いページから、PV数を増やしたい特定ページへのリンクを増やしてみてください。特に関連性の高いコンテンツ同士をつなぐことで、ユーザーの回遊性が高まり、PV数アップにつながるでしょう。

SNSでの拡散も効果的な施策の一つです。特定ページの内容を魅力的に紹介するSNS投稿を定期的に行うことで、新たな訪問者を獲得できる可能性が高まります。特にビジュアル重視のSNSでは、ページの魅力を伝える画像選びが重要になってきます。

最後に、GA4で特定ページのPV数だけでなく、直帰率や滞在時間も合わせて分析することをおすすめします。これらの指標を総合的に見ることで、なぜPV数が少ないのかの原因特定がしやすくなり、より効果的な改善策を講じることができるはずです。

特定ページへの流入経路を分析する方法

PV数の少ないページを改善するには、まずそのページにどこからユーザーが訪れているのかを理解することが大切です。GA4の流入経路分析を使えば、特定ページへのアクセスがどのような経路で発生しているのか詳細に把握できます。

GA4で流入経路を分析するには、「ユーザー獲得」レポートを活用します。左側メニューから「ユーザー獲得」→「トラフィック獲得」と進み、画面上部のフィルタ機能を使って特定のページだけに絞り込んでみましょう。これにより、そのページへどの経路(検索エンジン、SNS、参照元サイトなど)からのアクセスが多いのか一目瞭然です。

もう少し詳しく調べたい場合は、「エンゲージメント」→「ランディングページ」レポートも役立ちます。特定のページをクリックして「セカンダリディメンション」に「セッションソース/メディア」を追加すれば、そのページへの入口となっている流入元が表示されます。意外なところから訪問があるかもしれません

期間による変化を見るのも効果的です。例えば、過去3ヶ月間の流入経路を分析すれば、「最近はTwitterからの流入が増えている」といった傾向が見えてくるかもしれません。そうしたら、そのSNSでの露出をさらに増やす戦略が立てられますね。

内部リンクからの流入も重要なポイントです。「イベント」→「すべてのイベント」から「page_view」イベントを選択し、「前のページパス」ディメンションを追加すると、サイト内のどのページから特定ページに訪問があったのかわかります。これを元に内部リンク構造を見直すのも効果的な改善方法となります。

GA4の流入経路分析で何がわかれば、PV数の少ないページへの改善策が具体的に見えてきます。例えば検索流入が少ないならSEO強化、SNS流入が少ないならシェアボタンの設置など、データに基づいた効果的な対策が打てるようになります。

内部リンク最適化でPV数を増やすテクニック

特定ページのPV数を増やすには、サイト内の内部リンク構造を最適化することが効果的です。適切なリンク配置によって、ユーザーの回遊率が高まりPV数アップにつながります。

まず、サイト内の重要ページへのリンク数を増やすことが基本です。ホームページやカテゴリページなど、アクセス数の多いページから特定ページへリンクを張ることで、そのページの表示回数を自然に増やせます。特にグローバルナビゲーションやサイドバーに重要ページへのリンクを配置すると、どのページからでもアクセスできるようになります。

関連コンテンツを効果的に紹介する方法も有効です。記事内で「関連記事」セクションを設けると、読者の興味を引き続けることができます。GA4のデータを活用して、ユーザーの閲覧パターンを分析し、本当に関連性の高いコンテンツを提案してみましょう。人気コンテンツと低PVコンテンツをうまく組み合わせることで、アクセスの分散も図れます。

次に、アンカーテキスト(リンクの文言)の最適化も忘れないでください。単に「こちら」「詳細はこちら」といった漠然としたテキストではなく、リンク先の内容が想像できる具体的な言葉を使うとクリック率が向上します。例えば「GA4での具体的な設定方法」のように、ユーザーの知りたい情報を予測した言葉を選ぶといいですね。

内部リンクの効果を高めるテクニックとして、コンテンツのハブ&スポーク構造も取り入れてみてください。特定のテーマに関する総合的なページ(ハブ)から関連する詳細ページ(スポーク)へリンクする構造にすることで、ユーザーの導線が明確になります。GA4で各ページのPV数を定期的にチェックしながら、この構造を最適化していきましょう。

最後に、既存コンテンツの更新時にも内部リンクの見直しを行うと効果的です。新しいコンテンツが増えたら、古いコンテンツからも新コンテンツへリンクを追加することで、サイト全体の連携が強化されPV数の増加につながります。

Looker Studioを活用した特定ページPV数の可視化

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GA4だけでは物足りない場合や、より視覚的にデータを把握したい場合に、Looker Studioの活用がおすすめです。GA4と連携させることで、特定ページのPV数を自由自在にグラフ化したり、複数の指標を一画面で確認できるダッシュボードを作成したりできます。

サイト運営者にとって、いちいちGA4にログインして数値を確認する手間を省ける点が大きなメリットです。日々のPV数変化をリアルタイムで追跡したり、特定ページのパフォーマンスを継続的に監視したりするのに最適なツールといえるでしょう。経営層への報告資料としても見やすく、説得力のある資料を自動で生成できる点も魅力的ですね。

GA4とLooker Studioの連携方法

GA4とLooker Studioを連携させることで、特定ページのPV数を視覚的にわかりやすく分析できるようになります。連携方法はとても簡単なので、初心者の方でも安心して始められます。

まず、Looker Studio(旧Data Studio)にアクセスして、新しいレポートを作成するところから始めましょう。右上の「+レポートを作成」ボタンをクリックすると、データソース選択画面が表示されます。ここで「Google Analytics 4」を選択し、連携したいGA4のプロパティを指定します。すると、GA4のデータが自動的にLooker Studioに取り込まれるんです。

連携する際のポイントは以下の3つあります。

  • GA4とLooker Studioは同じGoogleアカウントでログインすると連携がスムーズです
  • データソース選択時に「GA4データを含む」フィルターを有効にすると見つけやすくなります
  • 初回連携時には適切な権限を付与する必要があるので許可ボタンをクリックしましょう

GA4とLooker Studioの連携が完了したら、特定ページのデータを可視化するために「ディメンションの追加」から「ページパス」や「ページタイトル」を選択します。そして「指標の追加」で「ページ表示回数」(GA4でのPV数に相当)を選ぶと、特定ページのPV数を抽出できるようになります。

この連携の大きなメリットは、一度設定すれば自動的にデータが更新される点です。またGoogleのサービス同士なので、データの整合性が保たれ、正確な分析ができます。さらに、Looker Studioならではの視覚効果で、特定ページのPV数の推移をグラフ化したり、複数ページを比較したりすることも簡単にできるのが魅力ですね。

特定ページ分析用ダッシュボードの作り方

GA4と連携したLooker Studioで、特定ページのPV数(表示回数)を視覚的に把握できるダッシュボードを作りましょう。まず基本となるのは、シンプルで見やすいレイアウト設計です。特定ページの表示回数を中心に置き、関連する指標を周囲に配置すると情報の関連性がつかみやすくなります。

ダッシュボード作成の第一歩は、目的を明確にすることです。特定ページのPV数を日別で見たいのか、他ページと比較したいのか、ユーザー属性との関係を知りたいのかによって、構成要素が変わってきます。例えば商品ページなら購入率との相関を、ブログ記事なら滞在時間との関係を重視するといった具合ですね。

実際の作成手順はとても簡単です。まずLooker Studioで新規レポートを作成し、GA4のデータソースを選択します。次に「追加」ボタンからスコアカードを配置して、指標に「表示回数」を選択。フィルターで特定ページのURLを指定すれば、基本的なPV数表示の完成です。

より詳細な分析のためには、時系列グラフを追加するとよいでしょう。「追加」から「時系列グラフ」を選び、ディメンションを「日付」、指標を「表示回数」に設定します。同じフィルターを適用すれば、特定ページのPV数推移が一目でわかるようになります。

さらに実用的なダッシュボードにするためのポイントとして、次の要素を追加すると分析の幅が広がります。

  • ユーザー属性(デバイス、地域など)別のPV数分布
  • 流入元(参照元)ごとの表示回数比較
  • 時間帯別のアクセス状況
  • 前年同期や前月とのPV数比較

最後に、ダッシュボードに適切なタイトルやメモを付けて、チーム内で共有しやすいように調整しましょう。こうして作成した特定ページ分析用ダッシュボードを定期的にチェックすることで、コンテンツの人気度やマーケティング施策の効果を継続的に把握できるようになります。

自動更新レポートの設定手順

Looker Studioでの自動更新レポート設定は、特定ページのPV数分析を効率化する強力なツールです。一度設定すれば、最新データが自動的に反映されるため、定期的な手動更新の手間から解放されます。

まず自動更新レポートを設定するには、GA4とLooker Studioの連携が完了していることを前提に、レポート画面右上の「設定」アイコンをクリックします。表示されるメニューから「レポート設定」を選び、更新頻度のセクションで「自動更新を有効にする」にチェックを入れましょう。ここで更新間隔を「1時間ごと」「毎日」「毎週」などから選択できます。

更新スケジュールはビジネスニーズに合わせて設定するのがポイントです。例えば、日次で確認したい重要ページなら「毎日午前9時」、週間レポートなら「毎週月曜の午前中」といった具合に設定すると便利です。

自動メール配信機能も活用しましょう。「共有」ボタンから「スケジュール設定」を選択し、レポートを受け取りたい関係者のメールアドレスと配信スケジュールを入力します。PDFやCSV形式での添付も可能なので、データ活用の幅が広がりますね。

自動更新の設定時に気をつけたいのがデータ鮮度と遅延の問題です。GA4のデータは収集から処理までに若干のタイムラグがあるため、「最新24時間」などリアルタイム性の高い設定をする場合は、この点を考慮してください。実用的には「前日までのデータ」を基準にするとトラブルが少なくなります。

また、長期間のトレンド分析のために「自動比較期間」の設定も便利です。「前月比」「前年同月比」などを自動計算させれば、期間ごとのPV数変化が一目でわかるレポートになります。

これらの設定を一度行っておけば、毎回同じ作業を繰り返す必要がなくなり、分析にかける時間を大幅に節約できます。データ確認ではなく、データから得られる洞察に集中できるようになります。

モバイルとPCで特定ページのPV数を比較分析する方法

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ユーザーがデバイス別にサイト利用状況を分析することは、効果的なコンテンツ戦略の鍵です。GA4では特定ページのPV数をモバイルとPCで比較することで、デバイスごとのユーザー行動の違いを把握できます。この分析により、どのデバイスからのアクセスが多いのか、コンテンツの表示に問題はないかなどが明らかになり、ターゲットに合わせた最適化が可能になります。

デバイス別PV数の確認手順

GA4で特定ページのデバイス別PV数を確認するには、簡単な操作で実現できます。まず、GA4管理画面にログインして「レポート」→「ページとスクリーン」と進みましょう。表示されたレポート画面で確認したい特定ページを検索バーに入力するか、ページ一覧から見つけます。

次に画面上部にある「ディメンションを追加」ボタンをクリックし、表示されるメニューから「デバイスカテゴリ」を選択してください。これだけで特定ページへのアクセスがデスクトップ、モバイル、タブレットといったデバイス別に分類されて表示されます。

より詳しく分析したい場合は、探索レポートを活用すると便利です。「探索」→「自由形式」と進み、行ディメンションに「ページパス」、列ディメンションに「デバイスカテゴリ」を設定します。指標には「イベントカウント」の中から「page_view」を選びましょう。これにより、特定ページのデバイス別PV数をクロス集計形式で確認できます。

細かい条件設定をしたい場合は、フィルター機能も活用できます。例えば「ページパスが〇〇を含む」という条件を追加すれば、特定のURLパターンを持つページに絞り込めるんです。モバイルとPCでのPV数の差が一目でわかるため、どのデバイスに最適化すべきかの判断材料になります。

さらに期間比較機能を使えば、「先月と比べてスマートフォンからの特定ページへのアクセスが20%増加した」といった変化も把握できます。このデータをもとに、デバイス別に最適化されたコンテンツ改善につなげていきましょう。

モバイルユーザー向けページ改善のポイント

モバイルユーザー向けページの改善は、GA4のデータを活用すれば効果的に進められます。モバイルでの特定ページのPV数が少ない場合、まずページの読み込み速度を改善することが何よりも重要です。GoogleのPageSpeed Insightsで速度スコアをチェックして、画像の最適化やCSSの簡素化に取り組んでみましょう。GA4の「ページとスクリーン」レポートでモバイルユーザーの離脱率が高いページが見つかれば、速度改善の優先順位を決める参考になります。

次に考えたいのが「タップしやすいUI設計」です。モバイルではマウスと違い指で操作するため、小さすぎるボタンやリンクが密集した領域はユーザー体験を損ねてしまいます。タップ可能な要素は最低でも8mm四方(約44ピクセル)のサイズを確保し、周囲に十分な余白を設けることがポイントです。GA4でユーザーの行動フローを確認し、タップされにくいナビゲーションがあれば改善していきましょう。

コンテンツの表示方法も重要な改善点となります。モバイルユーザーは横スクロールを嫌う傾向があるため、表やグラフなどの要素も縦型に最適化すると効果的です。また、長文コンテンツは適切な見出しで区切り、アコーディオンメニューを活用して必要な情報にすぐアクセスできるようにするとPV数アップにつながることが多いんです。

さらに、「モバイルファーストの思考」を持つことも大切です。デスクトップ版のサイトを縮小しただけでは不十分で、モバイルユーザー特有のニーズを考慮したコンテンツ設計が必要になります。位置情報を活用したコンテンツや、音声検索に対応したキーワード選定なども効果的ですね。GA4の「ユーザー」レポートで地域別データを確認しながら、地域性を考慮した改善も検討してみてください。

CTA(行動喚起)ボタンの最適化も忘れてはいけません。スマートフォンでは目立つCTAボタンを画面上部と下部の両方に配置すると、ユーザーアクションを促しやすくなります。特定ページのPV数だけでなく、コンバージョン率も一緒に分析しながら、最も効果的なCTAの位置や色、テキストを見つけていきましょう。

レスポンシブデザインとPV数の関係性

レスポンシブデザインがウェブサイトのPV数に与える影響は想像以上に大きいものです。近年、スマートフォンやタブレットからのアクセスが急増している中で、どのデバイスでも最適な表示を実現するレスポンシブデザインの導入は、PV数向上にとって欠かせない要素となっています。

レスポンシブデザインを採用すると、デバイスの画面サイズに合わせて自動的にレイアウトが調整されるため、ユーザーは快適にコンテンツを閲覧できるようになります。これによりページの離脱率が低下し、滞在時間が長くなる傾向があるんですよ。GA4のデータを分析すると、レスポンシブデザインが適切に実装されているページは、そうでないページと比較して平均して15~30%ほどPV数が多いという調査結果もあります。

なぜレスポンシブデザインがPV数増加につながるのでしょうか?主な理由としては、検索エンジン評価の向上が挙げられます。Googleはモバイルフレンドリーなサイトを検索結果で優遇する方針を明確にしており、レスポンシブデザインを採用することでSEO面での優位性が得られます。GA4で特定ページの流入元を分析すると、オーガニック検索からのトラフィック増加が確認できるケースが多いんです。

また、ユーザー体験の向上も見逃せないポイントです。スマホで閲覧したときに横スクロールが必要だったり、タップするのが難しいほど小さなリンクが並んでいたりすると、ユーザーはイライラしてすぐにページを離れてしまいます。GA4の「平均エンゲージメント時間」や「離脱率」の指標を見ると、この傾向がはっきりと現れますね。

特定ページのPV数を分析する際は、デバイスカテゴリ別のデータも確認しておくことをおすすめします。GA4の探索レポートでセカンダリディメンションとして「デバイスカテゴリ」を追加すれば、モバイルとPCでのPV数の違いが一目瞭然です。もしモバイルでのPV数が極端に少ない場合は、レスポンシブデザインに問題がある可能性が高いので、早急に改善を検討しましょう。

結論として、レスポンシブデザインはPV数を増やすための有効な戦略であり、GA4でのデータ分析と組み合わせることで、より効果的なサイト改善が可能になります。特定ページのパフォーマンスを最大化したいなら、デバイスを問わず快適に閲覧できるレスポンシブデザインの実装を優先的に検討してみてください。

よくある質問と解決方法

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GA4での特定ページのPV数に関する疑問は意外と多いものです。URLパターンでまとめて確認したい場合や、計測の正確性に不安がある時、急激なPV数変化の原因調査など、実務で直面しやすい課題についてお答えします。また、PV数だけでなく、直帰率やセッション時間といった関連指標も合わせて確認することで、より包括的なページ評価ができるようになります。特定ページの分析で困ったときは、ここでご紹介する解決方法を参考にしてみてください。

特定のURLパターンを持つページのPV数をまとめて確認するには?

特定のURLパターンを持つページのPV数をまとめて確認したい場合、正規表現を活用するとGA4での分析がとても便利になります。例えば「/blog/」で始まるすべての記事や「/products/」カテゴリのページなど、同じパターンを持つURLのPV数を一括で把握できます。

正規表現フィルターを使うには、「探索」レポートを開いて、ディメンションに「ページパス」を選択します。そして「フィルターを追加」ボタンをクリックし、「ページパス」を選択したあと、「次の値を含む」や「次の正規表現に一致する」などの条件を選んでURLパターンを入力するといいですね。例えば「^/blog/」と入力すれば、ブログ記事のみに絞り込めます。

GA4では複数のURLパターンも組み合わせて分析できるのが魅力的です。たとえば「^/blog/|^/news/」というように、パイプ記号(|)を使えば「ブログ記事とニュース記事の両方」というような複雑な条件も設定可能になります。

また、特定のURLパターンを持つページ群のPV数を定期的に確認したい場合は、カスタムレポートとして保存しておくと毎回設定する手間が省けて便利です。レポートに名前を付けて保存しておけば、次回からはワンクリックで同じ条件のデータを表示できます。

複数のサイトセクションやカテゴリを比較分析したいなら、セグメントを活用すると効率的です。各URLパターンごとにセグメントを作成しておけば、同じグラフ上で異なるカテゴリのパフォーマンスを視覚的に比較できるため、どのカテゴリが人気なのかが一目瞭然になりますね。

PV数が正しく計測されているか確認する方法

GA4で特定ページのPV数が正しく計測されているか確認するには、いくつかの検証方法があります。まず、GA4のデバッグビューを活用するのが最も効果的です。デバッグビューでは、GA4が実際にどのようなデータを送信しているかリアルタイムで確認できるため、ページビュー(正確には「page_view」イベント)が正しく送信されているかすぐに把握できます。

デバッグビューを使うには、Chrome拡張機能の「Google Analytics Debugger」をインストールし、確認したいページを開いた状態で拡張機能を有効にします。すると、GA4管理画面の「デバッグビュー」セクションにリアルタイムでデータが表示されるので、page_viewイベントが発生しているか確認してみてください。

また、リアルタイムレポートも計測状況確認に非常に役立ちます。GA4管理画面の「リアルタイム」セクションでは、現在サイトを訪れているユーザーの情報がすぐに表示されます。確認したいページを自分でアクセスしてみて、そのページビューがカウントされているか確かめる方法が手軽です。

もう一つの方法として、GA4の「イベント」レポートを活用する方法があります。

  • 「レポート」→「イベント」と進み、「page_view」イベントを選択
  • イベントパラメータの「page_location」を確認し、特定ページのURLが含まれているか調べる
  • 数値が期待通りに増加しているか時系列で確認する

計測に不具合がある場合は、GA4の実装コードが正しく設置されているか確認しましょう。特にサイトの構造によっては、SPA(シングルページアプリケーション)などでページ遷移時にイベントが正しく発火していない可能性もあります。必要に応じてGTMを使ったカスタム設定も検討してみてくださいね。

ほかにも、クロスブラウザテストを行うことも大切です。異なるブラウザやデバイスでアクセスした時も正しくPV数がカウントされるか確認すると、実装の抜け漏れを発見できることがあります。こうした検証作業を定期的に行うことで、GA4での特定ページのPV数計測の正確性が高まります。

特定ページのPV数が突然変化した場合の調査手順

PV数の突然の変化は、サイト運営で気になる現象ですよね。まず、特定ページのPV数が急に増減した場合は、体系的な調査アプローチを取ることが問題解決の鍵です。

始めるべきは日時の特定です。GA4の「ページとスクリーン」レポートで該当ページを検索し、時系列グラフを確認します。変化の正確な日時がわかれば、その時点で何があったのか思い出すヒントになるでしょう。次に、検索トラフィックの変動をチェックするため、「ユーザー獲得」レポートでGoogleなどの検索エンジンからの流入を確認してみてください。

外部要因も重要な調査ポイントです。ソーシャルメディアでのシェア状況、他サイトからのリンク、ニュースでの取り上げなどが影響している可能性があります。GA4の「参照元」レポートを使えば、どの外部サイトからのトラフィックが変化したのかがわかります。

内部的な原因も考慮しましょう。サイト内の他ページからのリンクパターンの変更、トップページでの掲載位置の変化、URLの構造変更なども影響します。特に内部リンクの変更は意外と見落としやすいポイントです。

技術的な問題も見逃せません。Google Search Consoleでインデックス状況やクロール統計を確認し、トラッキングコードの誤設定、アナリティクスフィルターの変更、重複計測などのテクニカルな問題も調べておくと安心です。

調査結果をもとに適切な対応策を講じることで、一時的なPV数の変動なのか、長期的なトレンドの変化なのかを見極め、サイト運営の意思決定に役立てられます。

GA4で確認できるPV以外の重要指標

GA4ではPV数(表示回数)以外にも、コンテンツの効果を測定するための重要な指標がいくつかあります。単にページが何回見られたかだけでなく、ユーザーの行動や反応も理解することで、より深い分析ができるようになります。

GA4で特に注目すべき指標として、まず「エンゲージメント時間」が挙げられます。これはユーザーがページにどれだけ滞在していたかを示す数値で、コンテンツの質を評価する際に非常に役立ちます。PV数が多くてもエンゲージメント時間が短ければ、魅力的なタイトルで呼び込めてはいるものの、内容が期待に応えられていない可能性がありますね。

また「スクロール率」も見逃せない指標です。特に長文コンテンツでは、90%スクロールイベントの発生回数を確認することで、ユーザーがどれだけ最後まで読んでいるか把握できます。PV数だけでは「ページを開いた数」しかわからないのに対し、スクロール率を見れば「実際に読まれている度合い」がわかるんです。

直帰率と離脱率の違いも理解しておくと分析の幅が広がります。直帰はサイト訪問後に他ページへ移動せずサイトを出る行動、離脱は特定ページからサイトを去る行動を指します。特定ページのPV数とあわせてこれらの率を見ることで、コンテンツの改善ポイントが見えてくるかもしれません。

コンバージョンに関連する指標も重要です。「イベント完了率」や「コンバージョン率」を確認すれば、PV数の多い少ないだけでなく、そのページがビジネス目標達成にどれだけ貢献しているかが見えてきます。例えばPV数は少なくても、訪問者の30%がお問い合わせフォームに進むような価値の高いページもあるんです。

ユーザー指標との組み合わせも効果的です。「新規ユーザー率」と「ページ表示回数」を比較することで、リピーターに人気のページなのか、新規流入を集めているページなのかといった特性が判別できます。これによってコンテンツ戦略の方向性も変わってくるでしょう。

これらの多角的な指標を組み合わせることで、単なるPV数の多寡だけでは見えてこない、コンテンツの真の価値や改善点が明らかになります。GA4の探索機能を使えば、これらの指標を自由に組み合わせたカスタムレポートも作成できるので、ぜひ活用してみてくださいね。

まとめ

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この記事では、GA4で特定ページのPV数を確認する方法について詳しく解説してきました。GA4では「PV数」が「表示回数」という指標に変わり、計測の仕組みが大きく変化したことを理解できたと思います。この変更に戸惑っている方も多いですが、「ページとスクリーン」レポート、イベント分析、探索機能という3つの基本的な方法を活用すれば、特定ページの表示回数を簡単に確認できるようになります。

特に重要なのは、目的に合わせた確認方法を選ぶことです。単純にPV数だけを知りたい場合は「ページとスクリーン」レポートが便利ですし、より詳細な分析をしたい場合は探索機能を活用してみてください。日別・週別・月別のトレンド分析や、カスタム期間での比較も簡単にできるので、コンテンツの人気度や季節変動も把握できます。

また、特定ページのPV数が思うように伸びない場合は、流入経路の分析や内部リンクの最適化など、具体的な改善策も紹介しました。Looker Studioを連携させれば、特定ページのパフォーマンスを視覚的に分かりやすく表示することも可能です。

モバイルとPCでの閲覧状況を比較分析することで、デバイス別の対策も立てられるようになりました。レスポンシブデザインの重要性も再確認できたのではないでしょうか。

GA4での特定ページのPV数確認は、単なる数字の把握だけではなく、サイト全体の改善につながる重要な分析の第一歩となります。この記事で学んだ知識を活かして、データに基づいたウェブサイトの改善に取り組んでみてくださいね。あなたのサイトの特定ページがより多くのユーザーに見られ、目標達成につながることを願っています。