ウェブサイトのアクセス状況を把握することは、ビジネスの成長に欠かせません。
しかし「どこから手をつければいいか分からない…」と悩んでいませんか?
そんな悩みを解決するのが、無料で使えるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」です。

この記事では、Googleアナリティクスの基本から導入方法、初期設定、基本的な使い方までを初心者向けにわかりやすく解説します。
記事を読み終える頃には、あなたもウェブサイト分析を通して、ユーザーの行動を理解し、ビジネスを成功に導くための第一歩を踏み出せるはずです。

Googleアナリティクスとは

Googleアナリティクスとは、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。
自分のウェブサイトに訪れたユーザーがどんな人なのか、どこから来たのか、サイト内でどんな行動を取ったのかといった情報を、Googleアナリティクスは詳細に分析することができます。

例えば、サイトを訪れたユーザーが男性が多いのか女性が多いのか、何歳くらいの人が多いのか、どんなキーワードで検索してサイトにたどり着いたのか、などがわかります。
さらに、ユーザーがサイト内のどのページに興味を持ち、どのページで離脱してしまったのかといった行動も追跡できます。

これらのデータは、ウェブサイトの改善に役立ちます。
例えば、多くのユーザーがサイトから離脱してしまうページがあれば、そのページのデザインや内容を見直すことで、ユーザーの離脱率を減らすことができるかもしれません。

Googleアナリティクスは、ウェブサイトを運営する上で欠かせないツールと言えるでしょう。

Googleアナリティクスの基本概要

Googleアナリティクスは、ウェブサイトへのアクセス状況を詳細に分析できる無料のツールです。
あなたのウェブサイトに誰が、いつ、どこから、どのようにして訪れたのか、そしてサイト内でどのような行動をとったのかを把握することができます。
例えば、アクセス数、ページビュー数、滞在時間、直帰率、コンバージョン率といった指標を計測することができます。

これらのデータは、ウェブサイトの改善に役立ちます。
例えば、どのページが見られているのか、どこからアクセスが多いのか、どのページで離脱しているのかが分かれば、ウェブサイトのデザインやコンテンツ、SEO戦略などを改善することができます。

Googleアナリティクスは、ウェブサイト運営者やマーケターにとって、データに基づいた意思決定を行い、ウェブサイトの成果を向上させるための必須ツールと言えるでしょう。

最新版GA4の特徴

Googleアナリティクスには従来のユニバーサルアナリティクス(UA)と、最新版のGoogleアナリティクス4(GA4)があります。GA4は、ウェブサイトだけでなくアプリのデータも合わせて分析できることが特徴です。従来のCookieベースの計測から、ユーザーの行動やイベントに基づいたデータ収集へと進化しており、プライバシー保護の観点からも注目されています。

GA4では、ウェブサイトとアプリを横断したユーザー行動を分析できるため、より包括的な顧客理解が可能になります。例えば、ユーザーが最初にアプリをダウンロードし、その後ウェブサイトで商品を購入した場合、その一連の行動をGA4で追跡できます。

また、従来のセッション数ベースの計測から、イベントベースの計測へと移行したことで、より詳細なユーザー行動を把握できるようになりました。例えば、「動画の再生」や「ボタンのクリック」といった特定の行動をイベントとして設定し、分析に役立てることができます。

さらに、AIによる予測機能も強化されており、今後の売上や離脱率の予測などが可能になります。これにより、事前に対策を打つことで、ビジネスの成果向上につなげることができます。

Googleアナリティクスの導入方法

Googleアナリティクスの導入方法は、初心者の方でもスムーズに進められるように設計されています。まずはGoogleアカウントを作成する必要があります。すでにGmailなどのサービスでGoogleアカウントをお持ちの場合は、そのアカウントを使用できます。Googleアカウントの作成は無料で、数分もあれば完了します。

次に、Googleアナリティクスのアカウントを作成します。Googleアナリティクスのサイトにアクセスし、画面の指示に従ってアカウント情報を入力します。アカウント名は、ウェブサイトの分析データを管理しやすいように、ウェブサイト名や会社名などを設定すると良いでしょう。

Googleアナリティクスのアカウント開設後、ウェブサイトに関する基本情報を入力します。ウェブサイトのURL、業種、レポートのタイムゾーンなどを設定します。これらの情報は、Googleアナリティクスがウェブサイトのデータを正確に分析するために必要です。

ウェブサイトの基本情報を入力したら、データストリームを設定します。データストリームとは、ウェブサイトやアプリなどのデータソースを指します。今回はウェブサイトの分析を行うため、「ウェブ」を選択します。ウェブサイトのURLを入力し、データストリームにわかりやすい名前を付けましょう。

データストリームの設定が完了すると、トラッキングコードが発行されます。トラッキングコードは、Googleアナリティクスがウェブサイトのアクセスデータを収集するために必要なコードです。トラッキングコードは、ウェブサイトのHTMLの\u003chead\u003eタグ内に設置します。HTMLの編集に不安がある方は、ウェブサイトの管理者や開発者に相談してみましょう。

トラッキングコードを設置したら、データが正しく取得できているか確認します。Googleアナリティクスのリアルタイムレポートを確認すると、ウェブサイトへのアクセス状況がリアルタイムで表示されます。データが反映されていれば、導入は完了です。

Googleアカウントの作成

Googleアナリティクスを始めるには、まずGoogleアカウントが必要です。Googleアカウントは、GmailやGoogleドライブ、Googleフォトなど、さまざまなGoogleサービスを利用するための共通アカウントです。

すでにGmailアドレスを持っている場合は、そのアカウントがそのままGoogleアカウントとして使用できます。Googleアカウントを持っていない場合は、新規作成が必要です。

Googleアカウントの作成は無料で、Googleアカウント作成ページから簡単にできます。作成ページで氏名、ユーザー名、パスワードなどの必要情報を入力し、画面の指示に従って進めてください。

Googleアカウントを取得したら、次はGoogleアナリティクスのアカウント開設に進みます。

Googleアナリティクスのアカウント開設

Googleアカウントを作成したら、次はGoogleアナリティクスのアカウントを開設しましょう。

Googleアナリティクスのホームページにアクセスし、「無料で利用開始」をクリックします。すでにGoogleアカウントにログインしていれば、そのままアカウント作成画面に進めます。もしログインしていない場合は、作成したGoogleアカウントの情報を入力してログインしてください。

アカウント作成画面では、計測したいWebサイトの種類を選びます。「ウェブサイト」または「アプリ」を選択できますが、今回は「ウェブサイト」を選びましょう。

次に、計測したいWebサイトの名前、URL、業種、レポートのタイムゾーンなどを入力します。「データ共有設定」では、Googleのサービス改善のためにデータ共有に同意するかどうかを選択できます。設定が完了したら、「作成」をクリックします。

Googleアナリティクスは無料で利用できますが、より詳細な分析を行いたい場合は、有料版の「Googleアナリティクス360」も用意されています。

アカウント開設時に重要なのは、計測したいWebサイトの情報とビジネス情報を正確に入力することです。後から変更することも可能ですが、正確なデータを取得するためにも、開設時にしっかりと確認しましょう。

サイト情報の入力

Googleアナリティクスの導入で、アカウント開設直後に行うのが「サイト情報の入力」です。
これはGoogleアナリティクスにあなたのウェブサイトを認識させるための手続きです。

具体的には、ウェブサイトの名前、URL、業種、タイムゾーンなどを正確に入力します。
この情報は、後々の分析やレポート作成の基盤となるため、正確に入力することが重要です。

特に重要なのはウェブサイトのURLです。「http」や「https」、あるいは「www」の有無など、細部まで正確に一致しているか確認しましょう。
もしここで間違った情報を入力してしまうと、Googleアナリティクスがあなたのサイトを正しく認識できず、アクセスデータが正しく計測されない可能性があります。

落ち着いて、画面の指示に従って入力していけば迷うことはありません。

ビジネス情報の設定

Googleアナリティクスのアカウント開設後、アクセス解析を行うために必要なのが「ビジネス情報」の設定です。

この設定では、あなたのビジネスに関する基本情報をGoogleアナリティクスに提供します。具体的には、ビジネス名、業種、ビジネスの規模、主なマーケティング目標などを設定します。

これらの情報は、Googleアナリティクスがあなたのビジネスに最適化されたレポートや分析結果を提供するために役立てられます。例えば、あなたのビジネスの業種や規模に合わせたベンチマークデータと比較した分析結果を見ることができます。

ビジネス情報の設定は必須ではありませんが、設定することでより詳細な分析が可能となり、ウェブサイト改善に役立つインサイトを得やすくなります。

ビジネス情報は後から変更することもできるので、現時点では分からなくても問題ありません。「スキップ」することも可能ですが、より深い分析を行うために、可能な限り設定することをおすすめします。

データストリームの設定

Googleアナリティクスでウェブサイトのアクセスデータを計測するには、「データストリーム」の設定が必須です。データストリームとは、ウェブサイトやアプリなど、データを送信する場所を指します。

ウェブサイトの場合、データストリームを設定することで、ユーザーがどこからアクセスしてきたか、どのページを閲覧したか、どのくらいの時間滞在したかなどのデータが収集できるようになります。

データストリームの設定では、主にウェブサイトのURL、ストリーム名、拡張計測機能の有効化といった項目を設定します。拡張計測機能は、ページのスクロールや外部リンクのクリック、サイト内検索、動画の再生など、ユーザーの行動をより詳細に追跡するための機能です。デフォルトで有効になっているので、特別な理由がない限りはオンのままで問題ありません。

設定が完了したら、Googleアナリティクスがデータを収集できるよう、トラッキングコードをウェブサイトに設置します。

サイトへのトラッキングコードの設置

Googleアナリティクスでウェブサイトのデータを取得するには、トラッキングコードをサイトに設置する必要があります。

トラッキングコードは、ウェブサイトの各ページのHTMLに貼り付けるコードです。Googleアナリティクスのアカウントを作成すると、自動的に発行されます。

設置方法は主に2つあります。

1つ目は、ウェブサイトのHTMLに直接トラッキングコードを貼り付ける方法です。HTMLの知識が少し必要になりますが、確実に設置できます。ウェブサイトのテーマやテンプレートによっては、専用の項目に貼り付けるだけで済む場合もあります。

2つ目は、Googleタグマネージャーなどのタグ管理ツールを使用する方法です。タグ管理ツールを使うと、HTMLを直接編集することなく、簡単にトラッキングコードを設置できます。


設置後、Googleアナリティクスの画面でデータが取得できているか確認しましょう。

データ取得の確認

Googleアナリティクス導入後、正しくデータが取得できているか確認することは非常に重要です。データが正確に取得できていなければ、その後の分析や改善活動に支障をきたす可能性があります。

データ取得の確認には、Googleアナリティクスの「リアルタイム」レポートが便利です。このレポートでは、現在サイトにアクセスしているユーザー数やアクセス元のページなどをリアルタイムで確認できます。サイトにアクセスし、リアルタイムレポートを開いてみましょう。もし、データがリアルタイムに反映されている場合は、トラッキングコードが正しく設置されている可能性が高いと言えます。

もしリアルタイムレポートにデータが表示されない場合は、トラッキングコードが正しく設置されているかを確認する必要があります。タグが設置されているか、タグの中に記述ミスがないかなどを確認しましょう。確認方法はGoogleアナリティクスのヘルプページなどを参照してください。

また、データが取得できるまでに時間がかかる場合もあるため、数時間後にもう一度確認してみましょう。それでもデータが取得できない場合は、設定に問題がある可能性があります。その際は、Googleアナリティクスのヘルプページを参照するか、専門家に相談することをおすすめします。

Googleアナリティクスの初期設定

Googleアナリティクスの初期設定を解説します。Googleアナリティクスを導入したら、分析をスムーズに進めるために、いくつかの初期設定を行うことが重要です。

まずは「IPアドレスの除外設定」です。これは、あなた自身のアクセスを分析結果から除外するための設定です。自分のアクセスが含まれたままだと、正確な分析結果を得ることができません。設定画面でIPアドレスを指定し、除外設定を行いましょう。

次に「データ共有の設定」です。Googleアナリティクスでは、データの共有設定をカスタマイズできます。例えば、Googleの製品開発や、ベンチマークデータとしての利用など、自身のニーズに合わせて設定を行いましょう。

さらに、「Googleシグナル」の設定も大切です。これは、Googleアカウントにログインしているユーザーの行動データを取得するための設定です。より詳細なユーザー属性や行動分析が可能になります。

そして「Googleサーチコンソールとの連携」です。サーチコンソールは、Google検索におけるウェブサイトのパフォーマンスを分析するためのツールです。Googleアナリティクスと連携することで、検索キーワードやクリック数などのデータと合わせて分析できるようになり、より深いインサイトを得られます。

これらの初期設定を行うことで、Googleアナリティクスを最大限に活用し、ウェブサイトのアクセス状況やユーザー行動をより深く理解できるようになります。

IPアドレスの除外設定

Googleアナリティクスでは、ウェブサイトへのアクセス状況を正確に把握するために、あなた自身のアクセスや社内からのアクセスを除外する「IPアドレスの除外設定」が重要です。

例えば、あなたが自宅や会社から何度もサイトをチェックする場合、その度にデータとして蓄積されてしまうと、実際のユーザーの行動を把握する上で邪魔になってしまいます。これを防ぐために、あらかじめ除外したいIPアドレスをGoogleアナリティクスに設定しておく必要があります。

設定方法は、Googleアナリティクスの管理画面から「設定」>「すべてのデータにアクセス」>「データストリーム」>該当のストリームを選択>「その他のタグ付け設定」>「IPアドレスを除外する」から行います。

除外したいIPアドレスを特定するには、Google検索で「IPアドレス」と検索する方法が簡単です。表示されたIPアドレスをコピーし、Googleアナリティクスの設定画面で指定します。

この設定を行うことで、より正確なアクセス解析が可能となり、ウェブサイト改善に役立つデータを得ることができます。

データ共有の設定

Googleアナリティクスで収集したデータは、目的に合わせて適切な人と共有することで、より深く分析を進めたり、チームで成果を共有したりすることが可能です。データ共有の設定では、誰と情報を共有するか、どの範囲のデータへのアクセスを許可するかを細かく設定できます。

例えば、ウェブサイトのアクセス状況を把握するために、社内のマーケティングチームには閲覧権限を付与する一方で、個人情報を含む詳細なデータへのアクセスは制限したい場合もあるでしょう。Googleアナリティクスでは、ユーザーごとに権限を設定できます。

具体的には、「編集者」「管理者」「閲覧および分析」「閲覧と分析、レポートの作成」など、それぞれの役割に応じたアクセスレベルを選択できます。アクセスレベルによって、データの閲覧だけでなく、設定の変更やユーザー管理など、可能な操作が変わります。

データ共有は、適切な設定を行うことで、セキュリティを確保しながら、関係者と円滑な情報共有を可能にします。チームでウェブサイトの分析や改善に取り組む上で、非常に役立つ機能と言えるでしょう。

Googleシグナルの設定

Googleシグナルは、Googleアカウントにログインしているユーザーの行動データ(サイトの閲覧履歴など)を、より詳細に分析するために活用できる機能です。

Googleアナリティクスでこの機能を有効化すると、アクセス解析の精度が向上するだけでなく、よりパーソナライズ化された広告配信など、マーケティング施策の最適化にも役立ちます。

初期設定では無効になっているため、Googleアナリティクスの管理画面から有効化する必要があります。
具体的には「管理」>「データ設定」>「データ収集」の順に選択し、「Googleシグナルのデータ収集」をオンにします。

ただし、Googleシグナルを有効化するには、ウェブサイトでCookieを使用すること、そしてその旨をユーザーに明示し、同意を得るための仕組みを導入しておく必要があります。
Googleシグナルは、ユーザーのプライバシーに関わる情報であることを理解し、適切な設定と運用を行うようにしましょう。

Googleサーチコンソールとの連携

GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールは、どちらもGoogleが提供する無料のツールであり、連携させることでウェブサイトに関するより深い分析が可能になります。Googleサーチコンソールは、Googleの検索結果におけるウェブサイトのパフォーマンスを把握するためのツールです。

GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを連携させると、Googleアナリティクス上で、Googleサーチコンソールから得られるデータを確認できるようになります。具体的には、Google検索結果でのウェブサイトの表示回数やクリック数、平均掲載順位などのデータがGoogleアナリティクスで確認できるようになります。

これらのデータは、ウェブサイトへのアクセス状況を分析し、改善点を見つけるために非常に役立ちます。例えば、特定のキーワードで検索結果に表示される回数が少ない場合は、そのキーワードをターゲットにしたコンテンツを追加したり、既存のコンテンツを改善したりする必要があるかもしれません。

連携はGoogleアナリティクスの管理画面から簡単に行うことができます。Googleサーチコンソールのアカウントを所有していれば、画面の指示に従ってアカウントを紐付けるだけで完了します。

Googleアナリティクスの使い方

Googleアナリティクスを導入したら、さっそくウェブサイトの分析を始めましょう。Googleアナリティクスでは、アクセスしてきたユーザーの行動を様々な角度から分析することができます。

例えば、サイトに訪れたユーザーが今どこにいるのかをリアルタイムで確認できます。サイト訪問者数や閲覧ページ数といった基本的なデータはもちろん、ユーザーがどこからサイトに訪れたのか(流入元)を分析することも可能です。流入元が検索エンジンなのか、広告なのか、ソーシャルメディアなのかを把握することで、どの集客施策に力を入れるべきかが見えてきます。

さらに、サイト内でのユーザーの行動を分析することも重要です。ユーザーがどのページを閲覧し、どのリンクをクリックしたのかを把握することで、サイトの使いやすさやコンテンツの改善に役立ちます。例えば、特定のページで離脱率が高い場合は、そのページのデザインや内容に問題がある可能性があります。

また、設定した目標に対する達成状況を分析できる「コンバージョン解析」もGoogleアナリティクスの大きな魅力です。例えば、ECサイトであれば商品購入、資料請求サイトであれば資料ダウンロードを目標として設定し、目標達成率を分析します。コンバージョンに至るまでのユーザー行動を分析することで、サイト改善のポイントを見つけることができるでしょう。

ユーザーのリアルタイム利用状況

Googleアナリティクスでは「リアルタイム」という機能を使って、あなたのサイトに今現在訪れているユーザーの行動をリアルタイムで追跡することができます。これは、例えば新しいキャンペーンを始めた時や、サイトに重要な更新を加えた時などに、ユーザーの反応をすぐに確認したい場合に非常に役立ちます。

リアルタイムレポートでは、現在サイトを閲覧しているユーザー数、ユーザーがどこから来ているのか、どのページを見ているのか、といった情報を見ることができます。さらに、ユーザーがどの地域からアクセスしているのか、どんなデバイスを使っているのかといった情報も確認できます。

この機能を活用することで、例えば新しい広告キャンペーンを開始した直後、想定していたターゲット層が実際にサイトに訪れているか、期待通りのページにアクセスしているか、などをリアルタイムで把握できます。もしも期待と異なる動きが見られた場合は、すぐにキャンペーン内容を修正するなど、迅速な対応が可能になります。

ユーザーの属性

Googleアナリティクスでは、アクセスしてきたユーザーがどんな人たちなのか、その属性を知ることもできます。年齢や性別、興味関心といった属性データは、あなたのウェブサイト訪問者をより深く理解するのに役立ちます。

例えば、あなたのサイトが女性向けの商品を扱っているとします。Googleアナリティクスでユーザーの性別を確認したところ、7割が男性だったとしたらどうでしょうか?

もしかしたら、ウェブサイトのデザインや商品の見せ方が、男性には響きにくいものになっているのかもしれません。あるいは、想定外の顧客層にリーチできる可能性も秘めているかもしれません。

年齢層の分析も重要です。若い世代が多いのか、それとも中高年層が多いのかによって、ウェブサイトのデザインや文章表現、掲載する情報を変える必要があるかもしれません。

興味関心の分析では、ユーザーが普段どのようなウェブサイトを閲覧しているのか、どのようなことに興味を持っているのかを知ることができます。
例えば、あなたのサイトが旅行に関する情報サイトだとします。Googleアナリティクスでユーザーの興味関心を分析した結果、「海外旅行」に興味を持つユーザーが多いことがわかったとします。
この場合、ウェブサイトで海外旅行に関する情報を充実させたり、海外旅行に関連する広告を掲載したりすることで、より多くのユーザーを獲得できる可能性があります。

このように、ユーザー属性を分析することで、あなたのウェブサイトをより良いものへと改善していくためのヒントを見つけ出すことができるのです。

流入元の分析

Googleアナリティクスを導入すると、あなたのウェブサイトにどのようにしてユーザーが訪れたのか、その流入元を分析することができます。

Googleアナリティクスでは、流入元を「チャネル」というグループで分類しています。代表的なチャネルとして、「Organic Search(オーガニック検索)」、「Paid Search(有料検索)」、「Referral(参照)」、「Social(ソーシャル)」、「Direct(直接)」などがあります。

「Organic Search」は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、特定のキーワードで検索した結果、自然検索結果からウェブサイトに訪れたユーザーを指します。「Paid Search」は、検索エンジンのリスティング広告など、広告をクリックしてウェブサイトに訪れたユーザーです。

「Referral」は、他のウェブサイトに掲載されたリンクからウェブサイトに訪れたユーザーを指します。例えば、あなたのウェブサイトがブログで紹介された場合、そのブログ記事のリンクからあなたのウェブサイトに訪れたユーザーは「Referral」に分類されます。「Social」は、Facebook、Twitter、Instagramなどのソーシャルメディアの投稿を経由してウェブサイトに訪れたユーザーです。

「Direct」は、ブラウザに直接URLを入力したり、ブックマークからアクセスしたりするなど、他の参照元を介さずにウェブサイトに訪れたユーザーを指します。

これらのチャネル別のアクセス状況を分析することで、どのチャネルから最も多くのユーザーがウェブサイトに訪れているのか、どのチャネルからのユーザーが最もコンバージョン(商品購入や会員登録など、ウェブサイトで目標とする行動)につながりやすいのかなどを把握することができます。

例えば、Organic Searchからのアクセス数が少ない場合は、ウェブサイトのSEO対策を見直す必要があるかもしれません。Referralからのアクセスが多い場合は、他のウェブサイトとの連携を強化することで、さらに多くのユーザーを獲得できる可能性があります。このように、流入元分析は、ウェブサイトへのアクセス状況を把握し、今後のウェブサイト改善のための施策を検討する上で非常に重要な役割を果たします。

サイト内行動の解析

Googleアナリティクスを導入したら、サイト内行動の解析は欠かせません。これは、訪問者があなたのウェブサイト内でどのように行動しているかを深く理解するのに役立ちます。

例えば、ユーザーがどのページからアクセスし、どのページを閲覧したのか、サイト内をどのように回遊したのか、そして最終的にどのページから離脱したのかといった情報が分かります。

この「ページ遷移」を分析することで、ユーザーの行動パターンが見えてきます。

例えば、ある特定の商品ページの直帰率が高い場合、ユーザーが求める情報が不足している、もしくはページのデザインに問題がある可能性が考えられます。

また、特定のページが多く閲覧されている場合は、ユーザーの関心を集めているコンテンツと言えるため、重点的にSEO対策や広告配信を行うことで、更に見込み顧客獲得につなげられるかもしれません。

このように、サイト内行動を解析することで、ウェブサイトの改善点や魅力的なコンテンツを発見し、より多くのユーザーを目標達成に導くためのヒントが得られます。

コンバージョン解析

Googleアナリティクスでウェブサイトの成果を分析する上で欠かせないのが「コンバージョン解析」です。コンバージョンとは、ウェブサイト上で訪問者が目標とする行動を取ること、例えば商品購入、資料請求、会員登録などを指します。

コンバージョン解析では、どの経路でウェブサイトに訪問し、どのような行動をたどってコンバージョンに至ったのかを分析できます。例えば、特定の商品ページを見たユーザーのうち、何人が最終的に購入に至ったのかを把握できます。

Googleアナリティクスでは、コンバージョンを測定するために「目標」を設定します。目標は、ウェブサイトの目的や戦略に合わせて自由に設定できます。例えば、「資料請求フォームの送信」「特定のページの閲覧」「動画の再生」などを目標として設定できます。

コンバージョン解析を行うことで、ウェブサイトの改善点を明確化できます。例えば、特定のページでコンバージョン率が低い場合は、ページのデザインや内容に改善の余地があると考えられます。コンバージョン解析の結果をもとにウェブサイトを改善することで、ビジネスの成長につなげることが可能になります。

Googleアナリティクスのレポートの見方

Googleアナリティクスでサイトやアプリのデータを見るには、様々な切り口から分析できるレポート機能を利用します。大きく分けて「基本レポート」「探索レポート」「広告レポート」の3種類があり、それぞれ見ていきましょう。

まず「基本レポート」は、アクセス数やユーザー属性など、サイト運営に欠かせない基本的な指標をわかりやすく表示してくれます。

「リアルタイム」では、今まさにサイトにアクセスしているユーザー数を確認できます。「ユーザー」セクションでは、ユーザーの年齢層や地域、使用デバイスなどの属性を把握できます。「集客」セクションでは、ユーザーがどこからサイトに訪れたのか(検索エンジン、SNS、参照元サイトなど)を分析できます。「行動」セクションでは、サイト内でどのページが閲覧されているか、どのくらいの時間滞在しているかを把握できます。さらに「コンバージョン」セクションでは、設定した目標(商品購入、資料請求など)に対して、どれだけの成果があったかを分析できます。

「探索レポート」では、より詳細な分析や自由度の高い分析が可能です。例えば特定の期間、特定のページ、特定のユーザー層に絞り込んでデータを分析したり、複数の指標を組み合わせて独自の分析を行うことも可能です。

「広告レポート」では、Google広告との連携により、広告の効果測定に特化した分析が可能です。例えば、どの広告キャンペーンからどれだけのアクセスやコンバージョンがあったのか、広告費用対効果などを分析できます。

これらのレポートを活用することで、サイトの現状把握や問題点の発見、改善策の検討などが可能になります。それぞれのレポートの特徴を理解し、目的に応じて使い分けることが重要です。

基本レポートの見方

Googleアナリティクスにログインすると、まず最初に表示されるのが基本レポートです。ここではウェブサイトやアプリのパフォーマンスに関する主要な指標の概要を把握できます。

基本レポートは、「ユーザー」、「行動」、「リアルタイム」、「収益獲得(eコマース設定をしている場合)」などのカテゴリーに分類されています。各カテゴリーをクリックすると、さらに詳細なレポートを見ることができます。

例えば、「ユーザー」カテゴリーのレポートでは、サイト訪問者数や新規訪問者の割合、訪問者の使用言語や地域などの属性を確認できます。これにより、どんなユーザーがサイトを訪れているのかを把握できます。

「行動」カテゴリーでは、ページビュー数やセッション時間、直帰率などの指標を通して、ユーザーがサイト上でどのように行動しているかを分析できます。例えば、特定のページの直帰率が高い場合は、ユーザーのニーズに合っていない可能性があり、改善の余地があることを示唆しています。

「リアルタイム」レポートでは、現在サイトにアクセスしているユーザー数をリアルタイムで確認できます。これは、例えば、キャンペーン実施中などにウェブサイトへのアクセスがどのように変化するかを把握するのに役立ちます。

「収益獲得」レポートは、eコマースサイトを運営している場合に重要なデータを確認できます。売上高や平均注文額、購入に至るまでの行動などを分析することで、販売促進の戦略に役立てることができます。

これらの基本レポートは、あくまでもウェブサイト分析の入り口です。それぞれのレポートを詳しく見ていくことで、より深い分析が可能となり、ウェブサイト改善のための具体的なアクションに繋げることができます。

探索レポートの見方

Googleアナリティクスでは、従来の決まった形式のレポートに加えて、探索レポートという自由度の高い分析ツールが用意されています。探索レポートは、データ分析に慣れてきたユーザーにおすすめの機能です。

探索レポートでは、用意されたテンプレートを元に、見たいデータをドラッグ&ドロップで自由に組み合わせて分析できます。
例えば、特定のページにアクセスしたユーザーが、その後サイト内でどのような行動をとったのか、経路を視覚的に把握できます。
年齢や地域、使用デバイスなどのユーザー属性と組み合わせることで、より深い分析を行うことも可能です。

探索レポートは、従来のレポートよりも視覚的に優れたグラフや表を作成できる点も特徴です。
データの傾向を掴みやすく、プレゼンテーション資料への活用にも適しています。
また、分析結果をCSV形式でダウンロードすることも可能です。

自由度の高い探索レポートですが、使いこなすにはある程度の知識が必要です。
最初は戸惑うかもしれませんが、Googleが提供する豊富なヘルプやチュートリアルを活用しながら、徐々に使いこなしていきましょう。

広告レポートの見方

Googleアナリティクスでは、広告による集客効果を分析するための「広告レポート」を確認できます。Google広告と連携させることで、広告費用の投資対効果(ROI)を把握できるようになり、費用対効果の高い広告運用に役立てることが可能です。

広告レポートでは、どの広告キャンペーンからどれだけのユーザーが流入し、コンバージョンに至ったかなどを確認できます。例えば、クリック数やクリック率、コンバージョン数、コンバージョン率などを分析できます。これらの指標を見ることで、どの広告が効果的で、どの広告が改善が必要なのかを判断できます。

広告レポートは、デフォルトで用意されている標準レポートに加え、分析の目的に合わせてカスタマイズも可能です。例えば特定の期間や広告キャンペーン、ターゲットに絞って分析することができます。

広告レポートを活用することで、費用対効果の高い広告運用を実現し、ウェブサイトの成果に貢献できます。

Googleアナリティクスを効果的に活用する方法

Googleアナリティクスを効果的に活用するには、標準機能で出来ることを理解した上で、サイトやビジネスの目的に合わせた分析設定を行う必要があります。

例えば、サイトのアクセス状況を把握するだけでなく「どのページからの資料請求が多いのか」「どこでユーザーが離脱しているのか」といった具体的なユーザー行動を分析することで、サイト改善に繋がるヒントを見つけ出すことができます。

そのために有効な手段がカスタムレポートの作成、イベントトラッキングの設定、ゴール設定による成果管理です。

カスタムレポートでは、標準レポートでは得られない詳細な分析結果を、必要なデータだけを抽出して確認できます。例えば「特定のキャンペーン経由でサイトに訪れたユーザーの行動」を分析したい場合に役立ちます。

イベントトラッキングは、ボタンクリックや動画再生など、標準では計測できないユーザーの行動をトラッキングし、分析に役立てることができます。例えば「資料ダウンロードボタンのクリック率」を計測することで、ユーザーの興味関心をより深く理解できます。

ゴール設定は、ウェブサイトにおける目標をGoogleアナリティクス上で設定することで、その目標に対する達成度を計測できます。例えば「資料請求完了ページへの到達」をゴールとして設定することで、ウェブサイト全体としてどの程度成果が出ているかを把握できます。

これらの機能を組み合わせることで、より深い分析が可能になり、ウェブサイトの改善やビジネスの成長に繋げることができます。

カスタムレポートの作成

Googleアナリティクスには標準で多様なレポートが用意されていますが、ビジネスの課題や目的に合わせて、必要なデータだけを抽出して分析したい場面も出てくるでしょう。
そんなときに役立つのがカスタムレポート機能です。

カスタムレポートでは、指標、ディメンション、セグメント、フィルターなどを自由に組み合わせて、あなただけのオリジナルレポートを作成できます。

例えば、特定のキャンペーンを経由してサイトに訪れたユーザーの行動を詳しく分析したい場合、キャンペーン名のディメンションと、セッション時間やコンバージョン率などの指標を組み合わせたカスタムレポートを作成します。
これにより、キャンペーンの効果をより深く理解し、改善に繋げることができます。

また、作成したカスタムレポートは保存しておけるので、定期的に同じ分析を行う際に役立ちます。
さらに、他のユーザーと共有することもできるので、チーム全体で分析結果を共有し、改善策を検討する際にも役立ちます。

イベントトラッキングの設定

Googleアナリティクスでは、ページの表示回数やクリック数など、標準機能で取得できるデータ以外にも、サイト訪問者のより深い行動を把握するためにイベントトラッキングを設定できます。イベントトラッキングとは、ウェブサイト上でユーザーが行う特定のアクションや行動を測定する機能です。例えば、動画の再生ボタンのクリック、ファイルのダウンロード、フォームの送信、特定のリンクのクリックなどを追跡できます。

イベントトラッキングを設定するには、Googleアナリティクスの管理画面で「イベント」の設定を行い、追跡したいアクションが発生する際にGoogleアナリティクスにデータを送信するコードをウェブサイトに追加する必要があります。コードは、ウェブサイトのHTMLに直接記述することも、Googleタグマネージャーなどのタグ管理システムを使用して実装することも可能です。

イベントトラッキングを導入することで、ウェブサイト訪問者の行動をより詳細に分析し、改善点を見つけることが可能になります。例えば、資料請求ボタンのクリック率を分析することで、ボタンのデザインや配置、資料の内容などが適切かどうかを判断できます。イベントトラッキングで得られたデータは、ウェブサイトの改善に役立つだけでなく、マーケティング戦略の最適化にも活用できます。

ゴール設定による成果管理

Googleアナリティクスでウェブサイトの成果を正しく把握するためには、 ゴール設定 が欠かせません。
ウェブサイトの目的は様々ですが、例えば「商品の購入」「資料請求」「会員登録」など、ユーザーに最終的にとってほしい行動を ゴール として設定します。

ゴールを設定すると、そのゴールに至るまでのユーザーの行動を分析できるようになるため、ウェブサイトの改善に役立ちます。
例えば、「資料請求」をゴールに設定した場合、どれだけのユーザーが資料請求ページにアクセスし、どれだけのユーザーが実際にフォームを送信したのかを把握できます。
もし、資料請求ページへのアクセス数は多いのに、フォームの送信数が少ない場合は、フォームの使い勝手や入力項目に問題がある可能性が考えられます。

これらのゴールタイプの中から、ウェブサイトの目的に合ったものを選択し、設定します。
ゴールを設定することで、ウェブサイトの改善点を見つけ、より多くのユーザーを獲得できるウェブサイト作りを目指しましょう。

よくある質問と回答

ここでは、Googleアナリティクス導入に関するよくある質問と回答を紹介します。

Q. なぜGoogleアナリティクスを導入する必要があるのですか?

ウェブサイトへのアクセス状況やユーザーの行動を分析することで、ウェブサイトの改善点や課題を把握することができます。
アクセスが多いページ、離脱率の高いページ、ユーザーの興味関心などを分析することで、より効果的なウェブサイト運営につなげることができます。

Q. GA4を導入した方が良いですか?従来のアナリティクスと何が違うのですか?

GA4は従来のGoogleアナリティクス(UA)と比べて、アプリとウェブサイトのデータを統合して分析できる、プライバシー保護に重点を置いているなど、多くの点で進化しています。
2023年7月1日にUAの新規データ収集が終了するため、GA4の導入を検討する必要があります。
ただし、既存のUAで蓄積したデータは引き続き参照可能です。

Q. Googleアナリティクスで想定通りのデータが取得できているか不安です。確認方法はありますか?

Googleアナリティクスでデータが正しく取得できているかを確認するには、リアルタイムレポートを活用します。
ウェブサイトにアクセスしながらリアルタイムレポートを確認することで、アクセス状況がリアルタイムに反映されているかを確認できます。
また、Google Tag Assistantなどのツールを使って、トラッキングコードが正しく設置されているかを検証することも有効です。

Googleアナリティクス導入の必要性

ウェブサイトを運営していく上で、Googleアナリティクスはもはや必須ツールと言えるでしょう。
なぜなら、Googleアナリティクスを導入することで、あなたのウェブサイトに誰が、いつ、どこから、どのようにして訪れたのか、そしてサイト内でどんな行動を取ったのかといったユーザー行動を詳細に把握することができます。

こうしたデータを取得・分析することで、ウェブサイトの問題点や改善点を明確化し、より多くのユーザーを獲得するための戦略を立てることが可能になります。
例えば、

* どのようなキーワードで検索してウェブサイトに訪れたのかが分かれば、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを作成したり、SEO対策を強化したりすることができます。
* どのページがよく閲覧されているのか、逆にどのページが離脱率が高いかを分析すれば、ユーザーの興味関心を理解し、ウェブサイトのデザインや構成を改善することができます。
* フォーム送信や購入完了などのコンバージョンをトラッキングすることで、マーケティング施策の効果測定を行い、費用対効果の改善につなげることができます。

このように、Googleアナリティクスは、あなたのウェブサイトを成長させるための羅針盤のような役割を果たします。
データに基づいた戦略的なウェブサイト運営を行うために、Googleアナリティクスを導入することは非常に重要です。

GA4導入が適切かどうかの判断基準

現在、Googleアナリティクスには「ユニバーサルアナリティクス(UA)」と「GA4」の2つのバージョンが存在します。
どちらを導入すべきか、多くのサイト運営者が悩んでいるのではないでしょうか。
結論から言うと、これから新たにGoogleアナリティクスを導入するのであれば、GA4一択です。
なぜなら、UAは2023年7月1日をもってデータの収集が停止し、その後は過去のデータを参照することしかできなくなるからです。
そのため、長期的な視点でウェブサイトの分析を行うためには、GA4への移行が必須となります。
すでにUAを利用している場合でも、できるだけ早くGA4を導入し、並行運用しながらGA4にデータを蓄積していくことをおすすめします。
GA4はUAと比較して、よりユーザーの行動を詳細に分析できる機能や、アプリとウェブサイトのデータを統合して分析できる機能など、多くのメリットがあります。

意図したデータが取得できているかの確認方法

Googleアナリティクスで意図したデータが取得できているかを確認するには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。

まず、Googleアナリティクスの管理画面で「リアルタイム」レポートを確認しましょう。このレポートでは、現在あなたのウェブサイトにアクセスしているユーザーの行動をリアルタイムで把握できます。ウェブサイトにアクセスした直後であれば、このレポートにあなた自身のアクセスも表示されるはずです。アクセス数が増えている、減っているといった変化をリアルタイムに確認することで、設定に誤りがないか、データが正常に取得できているかを大まかに把握できます。

次に、「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」レポートを確認します。ここでは、ウェブサイトのどのページにどれだけのアクセスがあったかを確認できます。もし、特定のページへのアクセスが極端に少ない、または全くない場合は、トラッキングコードが正しく設置されていない可能性があります。

また、Googleアナリティクスでは、コンバージョン設定を行ってウェブサイトの目標達成度を測定することができます。例えば、ウェブサイト上で商品を購入する、資料請求をする、会員登録をするといった行動を「コンバージョン」として設定します。コンバージョンが想定どおりに計測されているかを確認することで、購買や会員登録といった重要な行動に関するデータが正しく取得できているかを判断できます。

これらの確認作業に加え、Googleアナリティクスの設定内容を定期的に見直すことも大切です。ウェブサイトの構造や目標設定に変更があった場合は、それに合わせてGoogleアナリティクスの設定も更新する必要があります。

まとめ

この記事では、ウェブサイト分析ツールであるGoogleアナリティクスの導入方法から、基本的な使い方、そしてその活用方法までを網羅的に解説しました。

Googleアナリティクスを使うことで、ウェブサイトへのアクセス状況やユーザーの行動を詳細に把握することができます。具体的には、どのページが閲覧されているのか、どのサイトからユーザーが訪れているのか、サイト内でどのような行動を取っているのかなどを分析することができます。

これらのデータは、ウェブサイトの改善やマーケティング戦略に活用することができます。例えば、アクセス数の多いページを分析することでユーザーのニーズを把握したり、コンバージョン率の低いページを改善することで成果に繋げたりすることができます。Googleアナリティクスを使いこなすことで、ウェブサイトを成長させ、ビジネス目標の達成に近づきましょう。