SEO対策を行う際、あげたいキーワードで上がらない、上位のサイトはなんで上がってるんだろう。。。なんて思うことがあります。

Googleは、1ページのコンテンツ内容だけでなく、そのサイト全体での網羅性や専門性、サイト内の内部リンクの繋がりなども評価しているので、一つの素晴らしいコンテンツができたとしても、総合力で競合に勝てないことがよくあります。

そこで、Googleに評価をされている競合サイトが、どのようなコンテンツをどのくらい持っていて、どんなキーワードでどのくらいの評価をされているのか。
という調査ができたらいいなと思いませんか。

僕は思いました笑

この記事では、被リンクや表示速度などの概念は一旦置いておいて、コンテンツとその評価における競合調査の方法と、便利なツールを2つご紹介します。

SEOの競合調査の結果でまとめるべきこと

コンテンツのSEO競合調査を行うにあたって、結果的にまとめるべき事は、以下の3点です。

  • Googleがどのようなサイトを評価しているか
  • 評価されているサイトはどんなコンテンツを掲載しているか
  • 評価されているコンテンツが提供している答えは何か

これらを知ることができれば、自サイトの改善に役に立ちます。

これらは、すでに検索結果という答えが存在していますので、検索結果をたくさん見ればある程度理解ができると思います。
ただ、1つのページ、テーマでも数十以上の検索キーワードと検索結果があり、ビックワード(検索数の多い競合性の高いキーワード)の調査ともなれば、数百以上のテーマどのようなコンテンツが評価されているか確認しなければなりません。
サイト全体のテーマで考えると。。。それはもう恐ろしい量の検索結果をみなくてはなりません。

さらに、競合サイト全体でのSEO効果がどの程度あるのかもわかるといいですね。

  • どんなコンテンツでどの程度の掲載順位なのか
  • どんなコンテンツでどの程度の流入を得ているのか

これがわかると、どんなコンテンツを作って、どのくらいの順位になれば、どの程度の流入が得られるのかの予測を立てることができます。

実際、『コンテンツの中身に何が書いてあるか』については、人が見て理解しなければ、コンテンツを制作できませんので、コンテンツ内容だけは確認しなければなりませんが、これらの情報を競合サイトのURLとともにまとめることができれば、調査が捗ります。

SEOの競合比較に役立つツール『Ahrefs』

僕もこれまで様々なSEOツールに触れてきましたが、結果的にずっと使っている一番おすすめのツールをご紹介します。

それはズバリ『Ahrefs』です。

https%3A%2F%2Fahrefs
favicons?domain=ahrefs Ahrefs—Marketing Intelligence Tools Powered by Big Data.
Unlock data to make effective decisions across digital marketing. SEO, content marketing, PPC, digital PR, and more.

AhrefsはAhrefs Pte.Ltdと言う、シンガポールの企業が提供しているSEOツールで、元々はMozMajesticというツール同様、被リンク調査ツールでした。
しかし、様々なアップデートを繰り返し、今ではすっかり総合的なSEO調査ツールとなっています。

日本では、フルスピード社が代理店をやっています。

競合調査に使えるAhrefsの『オーガニックキーワード』

Ahrefsには、指定サイトの被リンクデータ以外にも、指定サイトのオーガニックキーワードを表示する機能があります。

つまり競合サイトが自然検索で表示されているキーワードを調べることができるわけですね。

recommended seo competition comparison tool 1

試しにamazonのURLでも入力してみましょう。。。

recommended seo competition comparison tool 2

するとこのように、

recommended seo competition comparison tool 3

  • キーワード
  • (月間)検索ボリューム
  • キーワード難易度
  • CPC(リスティング広告のクリック単価)
  • トラフィック(流入数)
  • (自然検索)順位
  • URL

が表示されます。

つまり、たくさんのキーワードをGoogleの検索結果に打ち込まなくても、指定サイトのキーワードが全てわかってしまうんです。(すごい。。。!)

これで、1サイトずつURLを打ち込んでいけば、それらのサイトのキーワード調査はほぼ完結します。

競合サイトを比較しながら見ることができる『ココログラフの競合比較レポート』

Ahrefsのおかげで、1サイトずつの状況はわかりましたが、競合サイト同士のデータはバラバラです。

例えば、重要視しているキーワードでどのサイトが何位なのか、どんなページがランクインしているのかを並べて見たい。。。
きっとそう思うようになります。

ココログラフの競合比較レポート

そこでご紹介するのがこのツールです。

https%3A%2F%2Fcocorograph
favicons?domain=cocorograph 【SEO競合比較】競合サイトの全てのキーワード調査
【SEOの競合比較】は無料から使えるココログラフの競合比較レポート。競合サイトに発生している全てのキーワードを抽出し、比較・分析。検索結果に表示されている全てのページが網羅されているので、SEO対策状況の比較や、コンテンツ比較を行い、自らのサイト、コンテンツ設計に生かすことが可能です。

この競合比較レポートは、競合サイトと自分のサイトのデータを横並びに比較してみることができるレポートです。

レポートデータは、全キーワード全データが掲載されているExcel形式のレポートデータと、さらに、これらの比較データをサマリーとして、まとめたPDFデータの2種類が発行されます。

Excel形式のレポートデータでは、比較対象サイトの

  • 全てのキーワード
  • 各キーワード毎の順位
  • 検索結果に掲載されているURL
  • 流入数

を横並びに掲載しているので、比較がしやすいです。

サマリーのPDFデータでは、

  • 競合サイトの順位分布グラフ
  • 対象サイトの主要キーワード一覧
  • 流入数比較
  • 自分のサイトが上位表示しているキーワード
  • 自分のサイトにはないが競合サイトにあるキーワード
  • 自分のサイトにも競合サイトにもあるが自分のサイトでは順位がよくないキーワード
  • 各サイトのディレクトリ毎の流入数
  • 各サイトのURLごとの集客数とキーワード
  • 競合サイトの上位表示キーワードと流入数が多いキーワード

がそれぞれまとまっています。

ココログラフの競合調査レポートでは、競合サイトの全てのキーワードを洗い出しできますが、中には、指名検索キーワードや、集客の役に立たないキーワードも存在します。

サマリーデータでは、そのような不要キーワードを精査するために『有効キーワード』という概念があります。

有効キーワードとは、比較対象サイトの半数以上のサイトに共通して発生しているキーワードのことで、このようなフィルターを掛けることによって、比較対象サイトの中で一般的に使われているであろうキーワードのみで比較をしていますので、余計なキーワードが表示されることが少なくなっています。

それでは、サマリーの各項目をみていきましょう。

競合サイトの順位分布グラフ

順位分布グラフ

比較対象サイトの有効キーワード毎の順位を

  • 1位〜10位
  • 11位〜30位
  • 31位〜50位
  • 51位〜100位
  • 101位以下

という範囲でまとめ、そのキーワード数を棒グラフで表示しています。

赤に近い色が多いほど、上位に表示されているキーワードの数が多いというのがぱっと見でわかりますね。

順位毎の具体的なキーワード数は、グラフの下の表で確認ができます。

対象サイトの主要キーワード一覧

対象サイトの主要キーワード一覧

このレポートの有効キーワードの中で検索数が多い順に36キーワードをピックアップしています。

流入数比較

流入数比較

次のページでは、

  • 全キーワードの想定流入数(有効キーワード以外も含む)
  • 全有効キーワードの想定流入数

がグラフで比較されています。

有効キーワード以外の独自キーワードの集客がどの程度かわかります。

有効キーワード以外のキーワードということはそのサイト独自のキーワードです。

つまり、その他の競合サイトも作っていない競合性も低いニッチなキーワードがここに含まれている可能性もありますね。

下の表には、おまけ程度に全有効キーワードの平均順位も掲載されています。

自分のサイトが上位表示しているキーワード

自分のサイトが上位表示しているキーワード

ここからはいよいよキーワード毎の比較データになります。

自分のサイトが上位表示しているキーワードページでは、通り自分のサイトが上位表示している有効キーワードを一覧で表示しています。(見出しがそのまんまですね笑)

拡大版はこちらです。

自分のサイトが上位表示しているキーワード拡大

自分のサイトにはないが競合サイトにあるキーワード

自分のサイトにはないが競合サイトにあるキーワード拡大

自分のサイトにはないが競合サイトにあるキーワードでは、

  • 競合サイトの半数では順位がついている
  • 自分のサイトでは圏外

という条件のキーワードを検索数が多い順に一覧化しています。

競合サイトにあって、自分のサイトにないキーワードということは、言い換えれば、自分のサイトには競合サイトに掲載されているコンテンツがない、もしくは全く評価されていないということです。

ここに掲載されているキーワードで、上位に表示されることにメリットがあるのであれば、対策する価値はありそうですよね。

自分のサイトにも競合サイトにもあるが自分のサイトでは順位がよくないキーワード

自分のサイトにも競合サイトにもあるが自分のサイトでは順位がよくないキーワード拡大

自分のサイトでも持っている有効キーワードだけど、順位上がってないですよ。というキーワード一覧です。

これらのキーワードはすでに自分のサイトも検索結果に表示されているので、コンテンツ内容をリライト、改修するか、関連しそうなコンテンツを新たに作るなどして上位へあげるというようなアクションが必要になるかと思います。

各サイトのディレクトリ毎の流入数

各サイトのディレクトリ毎の流入数

各サイトのディレクトリ毎の流入数では、比較対象サイト毎に、『ディレクトリ毎の流入数』を流入数が多い順で確認できます。

ディレクトリは、一般的にコンテンツの種類や、カテゴリーなどで分かれていることが多いので、このページをみると、どのような種類のコンテンツで集客しているかの全体像が見えてきます。

『この競合サイトは、コラムでたくさん集客してるんだな〜』とか『このカテゴリーで集客してるんだな』ということがわかるということです。

各サイトのURL毎の集客数とキーワード

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各サイトのURLごとの集客数とキーワードでは、『URL毎の流入数とキーワードトップ3』を流入数が多い順で確認できます。

URL(ページ)毎にどんなキーワードで、どのくらいの流入があるかという数値が掲載されているので、『このサイトはこんな記事でこのくらいのアクセスを集めているのか』ということが分かるわけですね。

競合サイトの上位表示キーワードと流入数が多いキーワード

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競合サイトの上位表示キーワードでは、対象のサイトに発生しているキーワードが、順位のいい順に掲載されています。

競合流入順拡大

競合サイトの流入数が多いキーワードでは、対象のサイトに発生しているキーワードが、流入数の多い順順に掲載されています。

各サイトのURL毎の集客数とキーワードの項目では、URL毎の集客数でしたが、こちらではキーワード単位まで細分化してるんですね。

サマリーについては以上です。

次に、このサマリーの元データとなっているExcelデータの方をみていきましょう。

キーワード

キーワード

キーワードの欄では、比較対象サイトの全キーワードの全ての順位が検索数の多い順一覧で表示されています。

横並びでみれるので、比較しやすいですね。

ちなみに300という数値は圏外のことです。

ランディングページ

ランディングページ

ランディングページの欄では、それぞれのキーワードで順位のついているURLを掲載しています。

このURLをブラウザで開けば、各サイト毎にどんなコンテンツを持っているかすぐに確認できますね。

想定流入数

想定流入数

想定流入数の欄では、各キーワード毎にどの程度の流入があるかを表示しています。

これは実測値ではなく、検索数に一般的な自然検索のCTR(クリック率)を順位別にかけて算出しています。

Excelのデータなので、これらのデータにフィルターをかけることもできるので、目的のキーワードや、競合の流入が多いキーワードなどをさっと抽出し、競合がどのようなコンテンツでどの程度の流入を稼いでいるのかがすぐにわかります。

ツールの価格

Ahrefsの価格は、以下のページに記載があります。


ココログラフの競合比較レポートはこちらです。
https%3A%2F%2Fcocorograph
favicons?domain=cocorograph 競合比較レポートの料金
ココログラフのSEO競合調査・比較レポートは無料から使えるSEO調査レポートです。競合サイトの全キーワードを抽出し、順位と流入数を一覧化。流入キーワードが丸わかり。検索結果に表示される全ページが網羅されているので、SEO対策状況の比較やコンテンツ比較など、コンテンツ設計に役立ちます。

まとめ

Ahrefsとココログラフの競合比較レポートをご紹介させていただきましたが、競合サイトの状況を把握することで、上位サイトがどのようなコンテンツを持っているのか、自分のサイトに足りない要素がなんなのかを俯瞰してみることができると思います。

コンテンツ制作に行き詰まったら活用してみてください。

ではまた。