ドメインの基本とSEOにおける中古ドメインの効果

ドメインは、Web サイトにおいて欠かせない「住所」の役割を果たします。ドメインは
かんたんに変更することができないため、あらかじめドメインに関する知識を深め、
SEO にどのような影響があるのかをしっかりと理解しておきましょう。

  • トップレベルドメインは「.jp」が信頼性が高い
  • 価値ある中古ドメインの取得は至難の業
  • 新規ドメイン取得時は中古でないかチェックする

ドメインの基本

ドメイン画像
ドメインとは、ひとことで表現すると「インターネット上でのWebサイトの住所」を表すものです。たとえば「http://www. ○△× .com」というURL の Webサイトの場合、「○ △×.com」の部分がドメインにあたります。この住所がなければいかなるユーザーもそのWebサイトにたどり着くことができないため、Webサイトを作成する際には取得する必要があります。

ドメインの取得は、レジストラと呼ばれるドメイン登録業者を通じて行います。有名どころを挙げるとすれば、「お名前.com」などがこれにあたります。ここで注意したいのは、レジストラによって取得できるドメインが異なるということになります。

それというのも、たとえば「○△×.com」というドメイン名のうち、「○△×」の部分は任意の文字列を指定することができますが、トップレベルドメインと呼ばれる「.com」の部分は、あらかじめ種類が決められており、任意の文字列を指定することができないからです。このトップレベルドメインには数百もの種類があるが、レジストラによって扱われている種類が異なるのです。

ドメインの種類

トップレベルドメインは目的別で使い分けられますが、大きく分けて下記の2種類があることをおさえておきましょう。

●gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)
●ccTLD(カントリーコードトップレベルドメイン)

gTLDは、一般的な「.com」や「.net」など比較的よく目にするトップレベルドメインであり、誰でも取得することが可能です。もう一方のccTLDは、国別に設けられたトップレベルドメインであり、日本であれば「.jp」、米国であれば「.us」という文字列が付与されます。ccTLDの場合、国によっては例外こそあるものの、基本的には、その国に存在している個人または団体でなければ取得することができない点が特徴です。日本の「.jp」の中には、株式会社・有限会社でないと取得ができない「.co.jp」や学校法人などを対象とした「ac.jp」など、「属性型jpドメイン」という特殊なドメインも存在します。

なお、ドメイン名はアルファベットのものが主流ですが、「日本語.jp」などのように日本語で取得することも可能です。
トップレベルドメインの種類についておおまかに解説しましたが、特定のトップレベルドメインでなければならない、ということはありません。基本的にはどのトップレベルドメインでも大きな不都合はないが、日本国内でWebサイトを運営するのであれば、「.jp」を推奨する。「.jp」は「.com」や「.net」などのドメインよりも価格が高いです。つまり、「.jp」はそれだけ雑に扱われにくいのです。「.com」は価格が安いこともあり、スパムサイトの温床となっていることから、信頼性が高くありません。

こうした理由から、検索エンジンから見ても「.jp」のほうが安心なのです。
もっとも、「.jp」を取得したからといって、それだけでWebサイトが検索結果の上位に表示されやすくなるというわけではありません。それでも、ドメインの信頼性というのものはSEOにおいて無視できない要素なのです。

中古ドメインはSEOに有利か?

ドメインの中には、中古ドメインと呼ばれる類のものがあります。中古ドメインとはその名のとおり、過去に誰かが使用していたドメインのことです。過去にそのドメインを使用していたオーナーが、何らかの理由でドメインの契約を更新せずに有効期限を迎えてしまうと、そのドメインは中古ドメインとして誰でも取得できるようになります。

この中古ドメインは、SEO対策において有利であるといわれています。
というのも、過去のオーナーが集めた外部からの被リンクの評価をそのまま引き継ぐことができるからです。この理由から、中古ドメインの人気は今でも根強いのです。

中古ドメインの問題点

しかし、ここでよく考えてみましょう。過去のオーナーの被リンクをそのまま引き継げるとしても、外部のリンク元のWebサイトや、リンクのアンカーテキストは、過去に運営されていたWebサイトに関するもののはずです。そのため、リンク元の情報とリンク先の内容とが一致しないという不都合が発生してしまいます。

たとえば過去に「育毛サービス」のWebサイトとして運営されていた中古ドメインを用いて、「ピザ」の通販サイトを作ろうとしたとしたら、「ピザ」の通販サイトであるにもかかわらず、まったく関係のない「育毛サービス」に関するWebサイトやアンカーテキストからリンクが貼られていることになるでしょう。

SEOにおいて被リンクは、数だけでなく質も重要な要素です。自社サイトと関係のない大量の被リンクはかえってマイナスに働く可能性があるため、必ずしも中古ドメインが効果的とはいえないのです。

もっとも、作成したいWebサイトと、過去に運営されていた中古ドメインのテーマが同一であれば、SEOで絶大な効果を発揮する可能性は否定しませんが、日々数万もの中古ドメインが発生している一方で、その中でほんとうに力を持つ中古ドメインは一握りしかありません。さらにそのような価値ある中古ドメインを、中古ドメイン業者や世界中の人々が狙っているのです。その状況の中で、目的の中古ドメインを見つけて取得するのは至難の業といってよいでしょう。

ドメイン名を取得する際の注意点

新規でドメインを取得する際には、自分で自由に文字列を決めることが可能です。作成予定のWebサイトに関連したキーワードをドメイン名にするもよし、企業であれば、企業名をドメイン名にするもよしということです。ただし、1つのドメイン名は世界に1つしか存在できないことに注意しなければなりません。すでにほかのWebサイトで使用されているドメイン名であれば、たとえ自社の企業名と同じ文字列であっても、取得することができないのです。

また、新規で取得したはずのドメインでも、実は過去に誰かが使っていた中古ドメインだったというケースもあります。これを幸運だと思う人もいるかもしれないが、実はたいへんな危険を含んでいる可能性があるので要注意です。

たとえば、そのドメインが過去に検索エンジンから何らかのペナルティを受けたため、前のオーナーがそのまま手放してしまったというケースがあるためです。このような場合は、せっかくWebサイトを作成して運営していても、ペナルティを受けている事実に気付かないまま、検索順位が上がらない、集客ができないと悩み続けることにもなりかねません。
世界のURL(ブラックリストチェック)

このような事態におちいらないために、ぜひドメインの取得前に対策をしておきましょう。まずそのドメインが過去に違反を犯していないかを、「世界のURI(ドメイン)ブラックリストチェック(http://www.rbl.jp/checkuri.php)」などのドメインのブラックリストサイトで調べることです。また、「WayBackMachine(http://www.archive.org/index.php)」というWebサイトでは、過去にどのようなWebサイトが運営されていたかを調べることができるので、ドメインの履歴をさかのぼって調査するのもよいでしょう。

なお、有名人やブランド名をドメイン名にすることも避けましょう。商標権の問題でドメインが差し止めされる可能性があるためです。

中村 一浩
中村 一浩
株式会社ココログラフ代表。SEO歴12年、対策実績900サイト以上。検索エンジンだけでなく検索ユーザーにまで最適化する、SEOの上位互換サービスSUOを提供。SEO / SUOの独自レポートツール、サチコレポート開発者。著書『現場のプロが教えるSEOの最新常識』
中村 一浩
中村 一浩
株式会社ココログラフ代表。SEO歴12年、対策実績900サイト以上。検索エンジンだけでなく検索ユーザーにまで最適化する、SEOの上位互換サービスSUOを提供。SEO / SUOの独自レポートツール、サチコレポート開発者。著書『現場のプロが教えるSEOの最新常識』