ブログの設定画面を見ていると、「タグクラウド」という機能を見かけることはありませんか?
「雲のようにキーワードが並んでいるアレのことかな?」となんとなくイメージできても、自分のサイトに置くべきかどうか迷ってしまう方も多いはずです。
タグクラウドは、上手に使えば読者さんがサイト内を楽しく巡回してくれる便利なツールになります。でも、実は使い方を間違えると、かえって使いにくくなったり、SEOの面でマイナスになったりすることもあるんです。
この記事では、タグクラウドの基本から、メリット・デメリット、そしてSEO効果を下げないための上手な運用方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
サイトのデザインや構成に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
このページに書いてあること
タグクラウドとは?Webサイトにおける役割と仕組み

まずは、タグクラウドが一体どのようなものなのか、その基本的な役割や仕組みについて見ていきましょう。
一言でいうと、サイト内の「キーワードの案内板」のような存在です。読者さんが直感的に興味のある記事を探せるように手助けをしてくれるんですよ。
記事に関連するキーワードを一覧表示する機能
タグクラウドとは、Webサイトやブログの中で使われている「タグ(キーワード)」を、雲(クラウド)のように集めて一覧表示する機能のことです。
通常、サイドバーやフッター(ページの下部)に設置されることが多く、そのサイトでどんな話題が扱われているのかがパッと見てわかるようになっています。「このブログでは、こんなことについて書いているんだな」と、読者さんにサイト全体の内容を伝える自己紹介のような役割も持っているんですよ。
利用頻度や重要度に応じて文字サイズが変わる仕組み
タグクラウドの大きな特徴は、単にキーワードが並んでいるだけでなく、文字の大きさがバラバラであることです。
これはランダムに決まっているわけではなく、そのタグが付けられた記事の数(利用頻度)や重要度に応じて変化する仕組みになっています。
- 記事数が多いタグ:文字が大きく太く表示される
- 記事数が少ないタグ:文字が小さく表示される
人気のあるテーマや、そのサイトが力を入れている話題が視覚的に伝わりやすいのが面白いところですね。
ユーザーが興味のある話題を見つけやすくする目的
タグクラウドを設置する一番の目的は、読者さんが「自分の興味がある話題」を直感的に見つけやすくすることです。
検索ボックスにキーワードを入力して探すのは少し手間がかかりますが、タグクラウドなら気になった単語をクリックするだけで、関連する記事一覧に飛ぶことができます。
「あ、このキーワードも気になる!」というふうに、偶然の出会いから記事を読んでもらえるチャンスも増えるでしょう。サイトの中をスムーズに移動してもらうための、気の利いたナビゲーション役なんですよ。
タグクラウドと「カテゴリー」の違い

「タグ」とよく似た機能に「カテゴリー」がありますよね。どちらも記事を整理するためのものですが、この2つには明確な使い分けのルールがあるんです。
部屋の片付けに例えると、イメージが掴みやすいかもしれません。それぞれの違いをしっかり理解しておきましょう。
カテゴリーは「フォルダ」のような階層構造
カテゴリーは、パソコンの「フォルダ」や、本棚の「仕切り」のようなものだと考えてみてください。
記事の内容を大きく分類して、整理整頓するために使います。
基本的に、カテゴリーは「親カテゴリー > 子カテゴリー」といった階層構造を作ることができます。
例えば、「料理」という大きな箱の中に、「和食」「洋食」という小さな箱が入っているイメージですね。読者さんが迷子にならないよう、サイト全体の目次としての役割を果たします。
タグは「付箋」のようなキーワード付け
一方でタグは、記事にペタッと貼る「付箋」のようなものです。
カテゴリーの枠組みを超えて、記事の中に出てくる特定のキーワードや要素を拾い上げて設定します。
例えば、「ハンバーグの作り方」という記事なら:
- カテゴリー:料理 > 洋食
- タグ:挽き肉、玉ねぎ、時短レシピ、子供が喜ぶ
このように、カテゴリーという箱には収まりきらないけれど、記事の特徴を表す重要なキーワードをタグとして付けます。階層関係はなく、フラットに繋がっていくのが特徴です。
1つの記事に対して設定できる数の違い
1つの記事に対して設定する数にも、推奨される違いがあります。
| 項目 | カテゴリー | タグ |
|---|---|---|
| 役割 | 主となる分類 | 特徴の抽出 |
| 設定数 | 基本的に1つ(多くても2つ) | 複数設定OK(3〜5個程度) |
カテゴリーはあちこちの箱に入っていると整理がつかなくなるため、1記事につき1つが基本です。
対してタグは、その記事に関連するキーワードであれば複数設定しても問題ありません。ただし、多すぎると逆にわかりにくくなるので、本当に重要なものに絞るのがポイントですよ。
現在のSEOにおいてタグクラウドは有効か?

「タグクラウドを置くとSEOに強くなる」という話を聞いたことがあるかもしれません。でも、Webの世界は常に変化しています。
今のSEOの常識に照らし合わせると、必ずしも「設置すればOK」とは言えないのが現状です。現在の視点で、その有効性について考えてみましょう。
昔と違い直接的な検索順位アップの効果は薄い
結論から言うと、タグクラウドを設置したからといって、今のGoogle検索で劇的に順位が上がるような直接的な効果は薄いと言われています。
一昔前は、キーワードをたくさん表示させることで検索エンジンにアピールする手法もありましたが、今は通用しません。
むしろ、キーワードの詰め込みすぎ(スパム行為)と判断されてしまうリスクすらあります。
「SEO対策のためにとりあえず置いておく」という考え方は、一度リセットしたほうが良いでしょう。あくまで読者さんのための機能かどうかが重要です。
スマートフォン表示では使いにくくなる場合がある
今のWebサイト閲覧は、パソコンよりもスマートフォンのほうが主流になりつつありますよね。ここで問題になるのが画面のサイズです。
パソコンの広い画面なら見やすいタグクラウドも、スマホの狭い画面だと縦に長ーく表示されてしまい、記事の本文にたどり着くまでの邪魔になってしまうことがあります。
また、文字サイズが小さいタグは指でタップしにくく、「押したいのに隣のタグを押しちゃった!」なんていう誤操作の原因にもなりかねません。これでは逆効果ですよね。
ユーザビリティ(使いやすさ)の観点での判断が必要
SEOにおいて今最も重視されているのは、「ユーザビリティ(使いやすさ)」です。
Googleは「ユーザーにとって有益で使いやすいサイト」を高く評価します。
ですので、タグクラウドが有効かどうかは、「あなたのサイトの読者さんにとって便利かどうか」で判断する必要があります。
もしタグクラウドがあるおかげで過去の記事がたくさん読まれているなら、それは間接的にSEOにプラスに働いています。逆に、誰も使っていないなら、外してスッキリさせたほうが良いかもしれませんね。
タグクラウドを導入するメリット

SEOへの直接的な効果は薄いとお伝えしましたが、それでもタグクラウドを導入するメリットはたくさんあります。
読者さんにとっても、サイト運営者にとっても嬉しい効果について、具体的に見ていきましょう。
サイト内の回遊率が高まり滞在時間が伸びる
一番のメリットは、サイト内の「回遊率」が高まることです。回遊率とは、1人の読者さんがどれくらい多くのページを見てくれたかを表す指標のこと。
記事を読み終わった後に、ふとサイドバーのタグクラウドで気になるキーワードを見つけたとします。「お、この記事も面白そう」とクリックしてもらえれば、サイトの滞在時間が自然と伸びますよね。
長く滞在してもらえるサイトは、Googleからも「質の高いサイト」だと評価されやすくなるんですよ。
埋もれている過去の記事を見つけやすくする
ブログを長く続けていると、昔書いた良い記事がどんどん過去へと流れていってしまいますよね。
カテゴリー一覧だけでは探しきれないような記事も、タグクラウドならキーワードを通じて再発見してもらえるチャンスがあります。
例えば「夏休み」というタグをクリックすれば、去年の夏に書いた記事も、今年の記事と一緒に並んで表示されます。
埋もれてしまった「資産記事」を有効活用できるのは、運営者にとっても大きなメリットと言えるでしょう。
クローラーの巡回を助ける内部リンクとしての効果
タグクラウドは、検索エンジンのロボット(クローラー)にとっても、サイト内を巡回するための道しるべになります。
タグのリンクを辿って、クローラーがサイトの隅々まで移動しやすくなるからです。
これを「内部リンク効果」と呼びます。
適切に内部リンクが張り巡らされていると、クローラーが新しい記事や修正した記事を見つけやすくなり、検索結果への反映(インデックス)を早める手助けになることもありますよ。
タグクラウドを導入するデメリット・注意点

メリットがある一方で、導入には注意すべきデメリットも存在します。
「良かれと思って設置したのに、逆にサイトの評価を下げてしまった…」なんてことにならないよう、リスクもしっかり把握しておきましょう。
デザインが複雑になり視認性が下がる
タグの数が多すぎると、見た目がごちゃごちゃしてしまい、サイト全体のデザインバランスを崩してしまうことがあります。
特に、文字の大きさや色がバラバラなタグクラウドは、視覚的なノイズ(雑音)になりがちです。
読者さんが「どこを見ていいかわからない」「目が疲れる」と感じてしまえば、せっかくのコンテンツも読んでもらえなくなるかもしれません。
情報は多ければ良いというわけではなく、スッキリと見やすく整理されていることも大切なんですよ。
スマホなどの小さい画面で誤タップを招きやすい
先ほども少し触れましたが、スマホでの操作性は大きな課題です。
指先でのタップはマウスカーソルほど正確ではありません。小さな文字が密集しているタグクラウドは、誤タップ(押し間違い)の温床になりやすいんです。
意図しないページに飛ばされるのは、読者さんにとって大きなストレスになります。「使いにくいサイトだな」と思われて、すぐに離脱されてしまう原因にもなりかねないので、スマホ表示には特に配慮が必要です。
内容の薄いページ(低品質ページ)が量産されるリスク
これはSEOにおいて非常に重要なポイントです。
タグを作成すると、自動的に「そのタグが付いた記事の一覧ページ」が生成されます。
もし、記事が1つしか入っていないタグを大量に作ってしまうとどうなるでしょうか?
「中身がほとんどない一覧ページ」がサイト内に大量発生することになります。これらはGoogleから「低品質なページ(内容の薄いページ)」とみなされ、サイト全体の評価を下げてしまうリスクがあるんです。
重要なページへの評価(リンクジュース)が分散する
Webサイトには「リンクジュース」という考え方があります。これは、ページが持つ「評価パワー」のようなものが、リンクを通じて他のページへ受け渡される仕組みのことです。
タグクラウドで大量のリンクを設置すると、1ページが持つ評価パワーが分散してしまいます。
本来なら見てほしい重要な記事(キラーページ)にパワーを集中させたいのに、あまり重要でないタグページにまでパワーが漏れ出してしまうイメージですね。リンクの張りすぎには注意が必要です。
WordPressでタグクラウドを設置する方法

メリットとデメリットを理解した上で「やっぱり導入したい!」と思った方のために、WordPressでの設置方法をご紹介します。
やり方はいくつかありますが、ここでは代表的な3つの方法を簡単に解説しますね。
標準のウィジェット機能を使ってサイドバーに表示する
一番簡単でポピュラーなのが、WordPressに標準装備されているウィジェット機能を使う方法です。専門知識がなくてもすぐに設置できますよ。
手順はとてもシンプルです:
- 管理画面の「外観」→「ウィジェット」を開く
- 「タグクラウド」という項目を探す
- 表示させたい場所(サイドバーなど)に追加する
これだけで、自動的にタグクラウドが表示されます。表示するタグの数や、タイトルなどもこの画面で設定できることが多いので、まずはここから試してみてください。
ブロックエディタで記事内に配置する
最近のWordPress(ブロックエディタ/Gutenberg)では、記事の本文中や固定ページの中に直接タグクラウドを埋め込むこともできます。
記事の編集画面で「+(ブロックを追加)」ボタンを押し、検索窓に「タグクラウド」と入力してみてください。
タグクラウドブロックを選択すれば、その場にポンと配置されます。
「この記事を読んだ人は、こんなキーワードにも興味があるかも?」というように、記事の文脈に合わせて特定の場所に表示させたい時に便利ですね。
プラグインを使用してデザインをカスタマイズする
「標準のデザインだと、ちょっとサイトの雰囲気に合わないな…」と感じる場合は、プラグインを使うのがおすすめです。
色や形を自由に変えたり、動きをつけたりと、カスタマイズの幅がぐっと広がります。
例えば、「Cool Tag Cloud」などのプラグインが有名です。
ただし、プラグインを入れすぎるとサイトが重くなる原因にもなるので、本当に必要な機能かどうかを見極めて導入するようにしましょう。おしゃれにしすぎても、見づらくなっては本末転倒ですよ。
SEO効果を下げないためのタグクラウド運用のコツ

最後に、SEOへの悪影響を防ぎつつ、タグクラウドを効果的に活用するための運用のコツをお伝えします。
「ただ設置して終わり」ではなく、ちょっとしたメンテナンスを心がけるだけで、サイトの品質を守ることができますよ。
記事数が極端に少ないタグは作成しない
これが最も大切なルールです。記事が1つや2つしかないタグは、なるべく作らないようにしましょう。
目安としては、最低でも3〜5記事以上溜まってからタグを作成するのがおすすめです。
もし記事数が少ないタグがすでにある場合は、似たような意味のタグに統合するか、思い切って削除してしまうのも一つの手です。
「タグページを開いても記事がほとんどない」というガッカリ感を読者さんに与えないようにしましょう。
表示するタグの数を制限して見た目を整える
すべてのタグを表示させると、画面が文字だらけになってしまいます。表示するタグの数には上限を設けましょう。
例えば、「人気のタグ上位20個まで」や「記事数が5件以上のタグのみ表示」といった設定にすることで、見た目がスッキリします。
WordPressのウィジェット設定や、テーマの機能で調整できることが多いので、確認してみてください。
選択肢が多すぎると人は選べなくなる(決定回避の法則)とも言いますし、絞り込むことは親切設計にもつながります。
タグページをnoindex設定にして重複コンテンツを防ぐ
少し専門的な話になりますが、タグの一覧ページには「noindex(ノーインデックス)」という設定を推奨するケースが多いです。
これはGoogleに対して「このページは検索結果に出さなくていいですよ」と伝える設定です。
タグページは記事の抜粋が集まっただけのページになりがちで、Googleから「重複コンテンツ(他のページと同じ内容)」と判断されるリスクがあります。
noindex設定にすることで、サイト全体の評価を守りつつ、読者さんへのナビゲーション機能だけを残すことができます。SEOプラグインなどで設定可能です。
ユーザーが実際に検索しそうなキーワードだけを選ぶ
タグの名前を決める時は、自分だけの造語ではなく、読者さんが実際に検索しそうな言葉を選びましょう。
例えば、「美味しいごはん」というタグより、「時短レシピ」「節約料理」といった具体的なニーズを含んだキーワードのほうが、クリックされやすくなります。
タグはあくまで「読者さんが情報を探すための手がかり」です。
「このキーワードなら、もっと他の記事も読んでみたい!」と思ってもらえるような、魅力的な言葉をチョイスしてみてくださいね。
まとめ

タグクラウドは、サイト内の回遊率を高め、埋もれた記事を再発見してもらうための便利なツールです。しかし、ただ設置すれば良いというわけではなく、スマホでの使いやすさや、低品質ページの量産リスクなど、SEOの観点から注意すべき点もあります。
導入するかどうか迷ったら、「読者さんにとって本当に便利になるか?」を一番に考えてみてください。
もし設置する場合は、記事数が少ないタグは作らない、表示数を絞ってスッキリ見せるなど、丁寧な運用を心がけましょう。上手に活用して、読者さんにとって居心地の良いサイトを作ってくださいね。
タグクラウドについてよくある質問

タグクラウドの導入を検討されている方からよく寄せられる質問をまとめました。
導入前の不安解消に役立ててくださいね。
Q1. タグとカテゴリー、どちらを優先して設定すべきですか?
- まずは「カテゴリー」を優先してしっかり設計しましょう。カテゴリーはサイトの骨組みとなる重要な部分です。タグはその補助として、必要に応じて後から追加していくのがおすすめです。
Q2. タグの数はいくつくらいが適切ですか?
- 1記事あたり3〜5個程度、サイト全体では管理できる範囲(数十個〜多くても100個程度)に留めるのが理想的です。多すぎると管理しきれなくなり、読者さんも選びにくくなります。
Q3. タグクラウドはどこに設置するのが一番良いですか?
- PC表示なら「サイドバー」や「フッター(ページ下部)」が一般的です。スマホ表示の場合は、記事の邪魔にならないようフッターに配置するか、あるいは非表示にするという選択肢もあります。
Q4. 記事数が少ないタグはどうすればいいですか?
- 似た意味を持つ他のタグに統合するか、そのタグ自体を削除することをおすすめします。記事数が極端に少ないタグページは、SEOの評価を下げる原因になることがあります。
Q5. タグクラウドのデザインをおしゃれにするには?
- WordPressのテーマ機能でデザイン変更ができるか確認してみましょう。できない場合は、CSSを編集するか、デザインカスタマイズが可能なプラグイン(Cool Tag Cloudなど)を導入する方法があります。