Google Search Central SEOハングアウトが7月2日に行われました。
そこで面白いやりとりがあったのでご紹介いたします。
このページに書いてあること
ジョン・ミューラーと考えるSEOの将来
「SEOの将来に対するあなたのビジョンはどのようなものでしょうか?」と質問が投げかけられました。
そこで、ジョン・ミューラーが答えました。
それはわかりませんね、ですが非常に良い質問です。
人々が懸念する事項の1つに、
「機械学習が進化し過ぎてしまい、Googleのアルゴリズムはすべてのウェブサイトを自動的に理解するようになり、SEOは廃止されてしまう。そうなってしまうと、誰もSEOを行う必要がなくなってしまうだろう,,,」
といいます。
しかし、それは現実的ではなく、起こらないと思います。
https://youtu.be/px6UBLhWKBk
確かに、機械学習が完璧なものになれば、ユーザーの検索意図をすぐさま理解して、完璧な答えを導き出してくれることもあり得そうな気がします。
便利で、未来のハイテクにロマンを感じますが、我々はより厳しい立場に立たされそうですね…
そして、ジョン氏は続けます。
昨今の新しいテクノロジーを使用すれば、新しいWebサイトの表示方法を得ることができ、優れたコンテンツを簡単に作成できるようになります。
過去20年の間でWebサイトは進化してきました。
最初は、独自のPHPコードを記述して、独自のHTMLを作成するために多くの作業が必要でした。
時間の経過とともに、これらのCMSツール(ワードプレスなどのシステム/コンテンツマネジメントシステムの略)は誰でもアクセスできるように進化を遂げました。
HTMLやサーバーの基本的な知識がなくても簡単にWebサイトを作れるようになりました。
https://youtu.be/px6UBLhWKBk
ジョン氏は、今日のCMSツールの便利さとWebデザイン業界の比較をします。
CMSが高度になるにつれて、Webデザイン業界もより適用していくべきだと。
そして、ジョン氏は現在行っている手動の行為、例えば見出しタグ(h1,h2など)の作業が、CMSによって全て自動化されるのではないかとも話します。
こんな例も話しています。
「そして、進化は続き、利用できるツールはますます増えます。
検索エンジンにおいて、ますます多くの便利なことができるようになると思います。SEOの作業が進むわけではありません。むしろそれは進化します。
したがって、H2タグとH1タグを手動で調整する代わりに、CMSに委任して、最も重要なコンテンツがページの見出しとしてすでに含まれていることを確認します。」
https://youtu.be/px6UBLhWKBk
ちょっと強引に日本語訳をしているので、難しい表現ですが、例えばワードプレスに記事を投稿したり、コンテンツを作成したら勝手に見出しタグの判別をしてくれて、CMSツールが検索エンジンに理解を促すのではないかと。
「将来便利になると、そんなこともあるんじゃないかな?」といったことをジョン氏は話しているのではないでしょうか?
GoogleのSEOといえば、ジョン・ミューラーというイメージですが、彼は元々エンジニア出身ということもあり、このような話をするのが結構好きみたいです。
ロジカルな思考が必要なエンジニアにとっては、SEOの思考は非常に相性が良いですもんね。
結局、将来のSEOにおいて大切なことは何なのでしょうか?
話としては、明確にならないいまま終わっていますが、
我々は、機械が賢くなればなるほど、我々よりも優れたなコンテンツを作成したり、今まで行っていたことが全て必要なくなるのではないかと考えています。
ジョン氏は、CMSが最終的には検索エンジンのために、より多くのものを独自に最適化することを示唆しているようです。
「全ての機能を機械に任せて、我々のすることは何もない」ということはあまり現実的ではありません。
便利に慣ればなるほど、その便利な機能をどのようにうまく扱っていけるかが重要だと思います。どんなに便利になっても、機械の知能が賢くなっても、人間の心がわかるのは人間だと思います。
どのようなCMSが登場しても、常にユーザー目線で物事を考えて、痒い所に手が届くようなコンテンツを作れるように準備をしておきましょう。
参照/SEJ
著者のマットサザン氏の記事は面白いのでおすすめです。
https://www.searchenginejournal.com/author/matt-southern/
まとめ
最近は、本家本元の動画や、海外の大手SEOメディアサイトであるSEJさんの記事を抜粋しながら、日本語で様々な議論についてお伝えしていければと思います。
一部、自然な日本語に表現を変えたり、翻訳とはニュアンスが異なる場合がありますので、ご承知おきください。
この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。
ではまた。