SEOの前に考えるべき、目的に応じたサイトの構成では Web サイトの構成のためにサイトマップを活用しましたが、ここでは、
ユーザー向けサイトマップと検索エンジン向けサイトマップについて、具体的に解説します。

  • ユーザー向けサイトマップはHTML ページとしてアップする
  • 検索エンジン向けサイトマップは検索エンジンに申請する
  • sitemap.xml はツールでかんたんに作成できる

改めてサイトマップとは?なぜ必要なのか?

簡単に言えば、サイトマップとはサイト全体の構造を一目でわかるようにした地図の様なものです。
サイトマップがあることによってユーザーが求めるページにいち早くたどり着くことが出来るようになり、検索エンジンには新たな記事をいち早く気づきクロールすることを促されたり、クローラーが気づかないページをなくすことができたりと、ユーザビリティとクローラビリティ両方への貢献があります。

つまり、クローラビリティが向上する事によって評価されたい新規作成コンテンツが早くに順位が向上したり、ユーザビリティが向上する事によって、ユーザーの滞在時間が伸びて結果的にサイト訪問数の増加、そして順位の向上につながる可能性やチャンスがあります。

「サイトマップ」

結構大切な要素なんですよ。

サイトマップを作るメリット

  • ユーザーと検索エンジンにすべてのページを確実に認識してもらえる
  • サイト全体の構造を把握することができる
  • サイトの修正やコンテンツの追加がスムーズに

ユーザーと検索エンジンにすべてのページを確実に認識してもらえる

良質なコンテンツを作成しても、認識してもらわないことには評価も順位も上がりません。
しっかりとサイトマップを作成しておくことがそもそものSEOの基本として大切なことです。

サイト全体の構造を把握することができる

サイトの規模にもよって異なりますが、コンテンツが増えてきて、サイトが大きくなりページが増えてくると自分が途中でどの位置にいるのかが分からなくなったり、ユーザビリティも悪くなります。
また、きちんとページを整理しておかないと、重複ページが発生してページの評価を下げるきっかけにもなりますので其うような事態を回避するためにもきちんとサイトマップを作成しておきましょう。

サイトの修正やコンテンツの追加がスムーズに

先程もお話ししましたが、新しいコンテンツを追加する際にサイトマップがあると一目で分かりやすいです。
また、サイトを外注している方なども、相手側がサイトマップがあることによって修正時間の目安を立てたり、ページの構造をいち早く理解してもらえるので、お互いのやり取りや作業が円滑に進むということもあります。

サイトマップを作成しておいてデメリットは無いので、ぜひ活用していきましょう。

サイトマップの種類を理解しよう

サイトマップには、3つの種類があります。1つ目は、 先程ご紹介した、Webサイトの設計時に使用するサイトマップです。

2つ目は、もっとも一般的なものといえる、「ユーザー向けのサイトマップ」です。

そして3つ目は、SEOにおいて非常に重要な意味を持つ、「検索エンジン向けのサイトマップ」です。Webサイト設計向けサイトマップはエクセルで作成するのが一般的ですが、そのほかの2つは、それぞれ異なる形式で作成されます。

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ユーザー向けサイトマップは、通常Webサイトの1ページとして公開されるため、HTMLで作成されます。このサイトマップは、Webサイト内の主要な各ページが一覧できるようになっていることが一般的であり、まさに「Webサイトの目次」というべき位置付けです。ここで一覧表示される各ページ名をリンクとし、ユーザーが見たいWebページに直接アクセスできるようにすると、さらにユーザービリティの向上を図ることができます。

一方、検索エンジン向けサイトマップは、通常のクロールでは検出が難しいWebページの情報を、検索エンジンに効率的に伝えるという大切な役割を担っています。たとえばWebサイトに新規ページを追加した場合、通常のクロールでは検出されるまでに時間を要しますが、検索エンジン向けサイトマップがあれば、すばやく検索エンジンに新規ページの存在を認識してもらうことができます。基本的にはXMLという言語を使って作成され、検索エンジンに提供されます。この際、Webサイト内から直接リンクする必要はありません。そのかわりに、検索エンジンに向けた「robots.txt」というファイルに、検索エンジン向けサイトマップのURIを記述するか、直接検索エンジンに申請作業を行う必要があります。

検索エンジン向けサイトマップの説明画像

検索エンジン向けサイトマップの作成

検索エンジン向けのサイトマップはXMLを使用するため一見難しそうに思われるが、ツールを利用すればかんたんに作成することが可能です。ここでは、Webサイトの情報を一括して取得することが可能な「ScreamingFrog SEO Spider」で作成する方法を紹介します。
このツールでは、主に以下のようなことが可能です。

●全URLのリスト化
●ページタイトルのリスト化
●h1 タグのリスト化
●h2 タグのリスト化
●画像ファイルのリスト化
●XMLサイトマップの作成

この中の、「XMLサイトマップの作成」が、検索エンジン向けのサイトマップの作成にあたります。
まず、Screaming Frog SEO SpiderのWebサイト(http://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/)からソフトをダウンロードします。インストールが完了したらソフトを起動し、画面上部の入力欄にURLを入力して、「Start」をクリックすると、自動的にサイト内を巡回し、URLや title タグなどの情報を取得してくれます。取得後、ツールバーの「Sitemaps」をクリックし、「Create XML Sitemap」をクリックすることで、検索エンジン向けサイトマップ「sitemap.xml」を作成することが可能です。サイトマップの設定画面が表示されたら、必要に応じて各項目を設定をします。とくに必要がなければ、「Next」をクリックし、サイトマップを保存します。

サイトマップが作成できたら、sitemap.xmlをFTPソフトでサーバーにアップロードします。基本的にはトップページと同階層にアップロードすれば問題ありません。 同時に、sitemap.xmlのURLを記述した「robots.txt」を同階層にアップします。robots.txtはシンプルテキストとして作成し、たとえばsitemap.xmlがトップページと同階層であれば、「Sitemap: http://www.sitename.com/sitemap.xml」という具合に記述しておきましょう。

続いて、Google Search Consoleを使用し、Googleにsitemap.xmlを申請します。
Google Search Consoleの導入方法については、CHAPTER 5-01にて別途解説する。ここではGoogleSearch Consoleが導入済みのものとして手順を進めましょう。
Google Search Consoleでのサイトマップの追加についての説明画像

まず、Google Search Console でサイトマップを申請したいドメインへ入り、サイトマップの画面へ移動しましょう。次に、画面右上の「サイトマップの追加/テスト」をクリックします。入力欄にサイトマップのファイル名「sitemap.xml」を入力し、「サイトマップを送信」をクリックすれば完了です

以降、Webページの追加や削除などを行った場合、その都度sitemap.xmlを更新しましょう。CMSの利用など、Webサイトの環境によっては自動的に更新される場合もあるが、基本的には変更を行ったたびに、sitemap.xmlを更新することを推奨しています。