社内会議や代理店との打ち合わせで、「今回のCPAはどうなっていますか?」「目標CPAを達成できるように調整しましょう」といった会話を耳にして、ドキッとしたことはありませんか?
「cpa とは何の略?」と、こっそりスマホで検索した経験がある方もいるかもしれませんね。
Webマーケティングの世界では、この「CPA」という言葉が日常的に飛び交います。意味を正しく理解していないと、広告の成果が良いのか悪いのか判断できず、議論についていけなくなってしまうことも。
この記事では、Webマーケティング未経験の方や新人の広報担当者さんに向けて、CPAの正式名称や意味、計算方法から改善のコツまで、専門用語を使わずにやさしく解説します。
これを読めば、明日からの会議でも自信を持って発言できるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
このページに書いてあること
CPAとは何の略?正式名称と意味をわかりやすく解説

まずは、CPAという言葉の基本的な意味から見ていきましょう。略語の元の英語を知ることで、言葉の持つ意味がすっと頭に入ってきますよ。ここでは、読み方や日本語訳、そしてWeb広告の現場でどのように定義されているのかを解説します。
読み方は「シーピーエー」英語ではCost Per Acquisition
CPAの読み方は、そのままアルファベット読みで「シーピーエー」と読みます。
これは英語の「Cost Per Acquisition(コスト・パー・アクイジション)」の略称です。
- Cost(コスト): 費用
- Per(パー): ~ごとの、~あたりの
- Acquisition(アクイジション): 獲得、習得
直訳すると「獲得ごとの費用」という意味になりますね。「cpa とは何の略?」と聞かれたら、まずはこの英語のフレーズを思い出してみてください。Acquisition(獲得)にかかるCost(費用)と覚えると忘れにくいでしょう。
日本語訳は「顧客獲得単価」
日本語では、一般的に「顧客獲得単価」と訳されます。
もっと噛み砕いて言うと、「お客様一人(または1件の成果)を獲得するために、いくら広告費がかかったか」を表す金額のことです。
たとえば、新しい会員を1人増やすために広告を出したとして、その1人を連れてくるのにかかった費用のことを指します。この金額が安ければ安いほど、「効率よくお客様を集められた」ということになりますね。ビジネスの現場では、広告のコストパフォーマンスを測るための非常に重要な「ものさし」として使われています。
Web広告やマーケティングにおけるCPAの定義
Web広告やマーケティングの現場におけるCPAは、「1件のコンバージョン(成果)を獲得するのにかかった費用」と定義されます。
ここで言う「コンバージョン(CV)」とは、そのWebサイトや広告が目指している「ゴール」のことです。
- 商品の購入
- 資料請求
- お問い合わせ
- 会員登録
- アプリのインストール
これらのゴールにユーザーがたどり着いたとき、それを「1件の獲得」とみなします。つまりCPAは、「商品を1つ売るのにかかった広告費」や「資料請求を1件もらうのにかかった広告費」を指す指標なのです。
別の略称「Cost Per Action」として使われるケース
実は、CPAにはもう一つ別の略称として使われるケースがあります。それが「Cost Per Action(コスト・パー・アクション)」です。
意味合いはほとんど同じですが、こちらは特に「アフィリエイト広告(成果報酬型広告)」などで使われることが多い表現です。「Acquisition(獲得)」よりも広い意味で、ユーザーが何かしらの「Action(行動)」を起こした際にかかる費用を指します。
基本的には「Cost Per Acquisition」と同じ意味で使われていると考えて問題ありませんが、文脈によっては「行動単価」としての意味が含まれることもあると覚えておくと安心でしょう。
CPAの計算方法と出し方【初心者向け公式】

「計算なんて難しそう…」と身構えなくても大丈夫です。CPAの計算は、小学校で習う割り算だけでできるとてもシンプルなものです。ここでは、誰でもすぐに使える計算式と、具体的な例を使って解説します。
誰でも簡単にできるCPAの基本計算式
CPAを求めるための基本の計算式は以下の通りです。
CPA = 広告費用 ÷ コンバージョン数(CV数)
とてもシンプルですね。「使ったお金」を「獲得できた件数」で割るだけです。
この式さえ覚えておけば、いつでも電卓ひとつでCPAを算出できます。この数字が低ければ低いほど、少ない費用でたくさんの成果を上げられている「コスパの良い広告」ということになります。逆にCPAが高い場合は、割高な費用で獲得していることになるため、改善が必要かもしれません。
広告費とCV数を使った具体的な算出方法の例
では、実際に数字を当てはめて計算してみましょう。
【例1】
- 広告費:100,000円
- 獲得したコンバージョン数(CV):10件
$$100,000円 \div 10件 = 10,000円$$
この場合、CPAは10,000円となります。1件の成果を得るのに1万円かかったということですね。
【例2】
- 広告費:300,000円
- 獲得したコンバージョン数(CV):50件
$$300,000円 \div 50件 = 6,000円$$
こちらはCPAが6,000円です。例1と比べて、より安く効率的に獲得できていることがわかります。このように計算することで、広告の良し悪しが数字ではっきりと見えてくるのです。
計算に必要なCV(コンバージョン)の定義と数え方
計算式に出てくる「コンバージョン(CV)」ですが、これを正しくカウントすることが正確なCPAを出すための第一歩です。
何を「1件」と数えるかは、広告の目的によって変わります。
| 広告の目的 | コンバージョン(CV)の定義 |
|---|---|
| ECサイト | 商品の購入完了 |
| BtoBサービス | 資料請求、お問い合わせ完了 |
| イベント集客 | 参加申し込み完了 |
| アプリ | インストール、会員登録完了 |
大切なのは、「何をもって成果とするか」を事前にしっかり決めておくことです。この定義が曖昧だと、計算結果も信頼できないものになってしまいますので注意しましょう。
ビジネスの現場でCPAが重要視される理由

なぜ会議で上司や担当者は口を揃えて「CPA、CPA」と言うのでしょうか?それは、CPAがビジネスの利益に直結する非常に大切な数字だからです。ここでは、ビジネス現場でCPAが重要視される3つの理由をご紹介します。
広告費用の対効果(コスパ)を可視化できる
広告を出稿していると、「結局、この広告は得だったの?損だったの?」という疑問が必ず湧いてきます。CPAは、その答えを明確に出してくれる指標です。
たとえば、「100万円使ってたくさんクリックされたけれど、商品は1つも売れなかった」としたら、CPAは計算不能(あるいは無限大)となり、コスパは最悪ですよね。
逆に、少ない予算でも確実に購入に繋がっていれば、CPAは低くなり、コスパが良いと判断できます。このように、CPAを見ることで広告投資の効率(コストパフォーマンス)を一目で判断できるようになるのです。
商品やサービスの利益を確保する指標になる
ビジネスを継続するためには、利益を出さなければなりません。CPAは、利益を確保するための「守りのライン」を知る上でも役立ちます。
もし、1個売ると3,000円の利益が出る商品に対して、CPA(獲得コスト)が5,000円かかっていたらどうなるでしょうか?
売れば売るほど2,000円の赤字になってしまいますよね。
- 利益 > CPA なら黒字
- 利益 < CPA なら赤字
このように、CPAを把握することは、事業が利益を出せているかをチェックする健康診断のような役割も果たしているのです。
複数の広告媒体のパフォーマンスを比較できる
Web広告には、Google広告、Yahoo!広告、Facebook広告、Instagram広告など、たくさんの種類があります。CPAを使えば、これらの異なる媒体の実力を横並びで比較することができます。
- Google広告:CPA 5,000円
- Instagram広告:CPA 3,000円
この場合、「Instagram広告の方が効率よく獲得できているから、来月はこちらに予算を多く配分しよう」といった判断ができます。予算の最適な配分を決めるための判断材料として、CPAの比較は欠かせません。
適切な目標CPAの決め方と設定の手順

「じゃあ、CPAはいくらを目指せばいいの?」という疑問が湧いてきますよね。目標CPAは「なんとなく」で決めるものではありません。利益が出るラインを見極め、適切な手順で設定する必要があります。その具体的な手順を見ていきましょう。
限界CPAとは?赤字にならない損益分岐点を知る
目標を決める前に、まずは「これ以上コストがかかったら赤字になる」という限界のラインを知る必要があります。これを「限界CPA」と呼びます。
限界CPAは、基本的にはその商品やサービスが1件売れたときに得られる利益額と同じです。
限界CPA = 商品単価 - 原価(広告費以外のコスト)
例えば、1万円の商品で原価が6,000円なら、残りの利益は4,000円です。つまり、広告費に4,000円までなら使ってもトントンですが、それ以上使うと赤字になります。この4,000円が限界CPAとなります。
確保したい利益率から目標CPAを逆算して決める
限界CPAがわかったら、次は実際に目指すべき「目標CPA」を決めます。ビジネスでは利益を残す必要がありますから、限界CPAよりも低い金額を設定しなければなりません。
目標CPA = 限界CPA - 確保したい利益額
先ほどの例で、1件あたり1,000円の利益は絶対に確保したいとします。
その場合、4,000円(限界CPA)- 1,000円(確保したい利益)= 3,000円 となり、目標CPAは3,000円と設定できます。
このように、確保したい利益から逆算することで、無理のない現実的な目標を立てることができます。
過去の実績や業界の相場を参考にする
計算だけでなく、過去の実績や業界の相場も参考にすると、より精度の高い目標設定が可能です。
もし過去に広告運用をしたことがあるなら、その時の平均CPAを確認してみましょう。また、業界によってCPAの相場は大きく異なります。
- 化粧品や健康食品:数千円~1万円程度
- 不動産や高額サービス:数万円~
- アプリインストール:数百円~
「cpa とは何の略?」と調べる段階では相場感がわからないことも多いと思います。代理店や経験者に「この業界の平均的なCPAはどれくらいですか?」と聞いてみるのも良い方法です。
Google広告などの管理画面でのCPA設定方法
「CPAとは何の略?」という疑問が解消されたところで、目標数値が決まったら実際に広告の管理画面へ入力してみましょう。Google広告などを運用する場合、「目標コンバージョン単価(tCPA)」という設定項目があります。
ここに目標額を入力しておくと、AI(機械学習)がその金額前後でコンバージョンを獲得できるように、自動で入札単価を調整してくれるんです。
ただし、この機能を上手に活用するには、目安として「過去30日間で30件以上のコンバージョン」が必要とされています。まずはデータをしっかり溜めることが大切ですね。
具体的な設定手順は以下の通りです。
- 対象となるキャンペーンの設定画面を開く
- 「単価設定」の項目から入札戦略を選択
- 「目標コンバージョン単価」を選び、目標金額を入力
また、導入時は機械学習を安定させるため、最初は過去の平均CPAよりも10〜20%ほど高めに設定するのがおすすめでしょう。
この設定をしておくことで、予算を使いすぎることなく、効率的な運用をシステムにお任せできるようになります。
CPAと混同しやすいマーケティング用語との違い

マーケティング用語には、アルファベット3文字の略語がたくさんあって混乱してしまいがちです。ここでは、CPAと特によく似ている用語との違いを整理しました。違いがわかれば、使い分けも怖くありません。
CPAとCPC(クリック単価)の違い
CPC(Cost Per Click)は、「クリック単価」のことです。
- CPA:成果(購入など)1件あたりの費用
- CPC:広告が1回クリックされるごとの費用
CPCは、あくまで「サイトに来てもらうための費用」です。クリックされても購入されなければCPAは上がり続けます。CPCが安くても、最終的な成果(CPA)が良いとは限らない点に注意が必要です。まずはCPCで集客し、その結果としてCPAが決まるという関係性になります。
CPAとROAS(広告の費用対効果)の違い
ROAS(Return On Advertising Spend)は、「広告の費用対効果」を表す指標で、売上ベースで考えます。
- CPA:「1件獲得するのにいくらかかったか」(コストの低さを重視)
- ROAS:「広告費に対して何%の売上があったか」(売上の高さを重視)
CPAは「金額」で表されますが、ROASは「%」で表されます。
例えば、CPAが目標通りでも、購入単価が低くて売上が伸びなければ、ROASは低くなります。CPAはコスト管理、ROASは売上管理に適した指標と言えるでしょう。
CPAとCPO(注文獲得単価)の違い
CPO(Cost Per Order)は、「注文獲得単価」のことです。
CPAとほぼ同じ意味で使われることも多いですが、厳密には以下のような使い分けがされることがあります。
- CPA:無料会員登録や資料請求など、金銭発生前の成果も含める
- CPO:実際の商品購入や注文など、売上が発生した成果に限定する
特に単品通販(EC)などの業界では、サンプル請求をCPA、本商品の購入をCPOとして区別して管理するケースがよく見られます。
tCPA(目標コンバージョン単価)とは何か
tCPA(Target Cost Per Acquisition)は、Google広告などの運用ツールにおける「目標コンバージョン単価」の設定機能のことです。
「target(ターゲット)」の頭文字「t」がついたもので、用語というよりは「機能名」や「設定戦略名」として使われます。
「tCPAを設定する」と言えば、「自動入札機能を使って、目標の獲得単価に合わせて広告配信を最適化する」という意味になります。CPAをコントロールするための手段の一つとして覚えておきましょう。
広告運用でCPAが高くなる原因と改善して下げる方法

広告を運用していると、目標よりもCPAが高くなってしまう(悪化する)ことがあります。そんな時、どうすればCPAを下げることができるのでしょうか。効果的な4つの改善ポイントをご紹介します。
ターゲット設定を見直して無駄なクリックを減らす
CPAが高くなる原因の一つは、商品に興味のない人にまで広告を表示してしまっていることです。
例えば、女性向けの化粧品広告を男性にも配信していたら、クリックされても購入には繋がりにくいですよね。広告費だけがかさんでしまいます。
- 年齢・性別
- 地域
- 興味・関心
- 検索キーワード
これらを見直し、ターゲットを絞り込むことで、無駄なクリック(コスト)を減らし、見込みの高いユーザーだけに配信するようにしましょう。これだけでCPAがぐっと下がることがあります。
クリエイティブを改善してクリック率と質を高める
広告の画像や文章(クリエイティブ)が魅力的でないと、ユーザーの反応は鈍くなります。また、広告の内容と実際の商品のイメージがズレていると、サイトに来てもすぐに帰ってしまいます。
- メリットを具体的に伝える
- 「今なら〇〇」などの限定感を出す
- ターゲットに響く画像に変更する
このようにクリエイティブを改善することで、より質の高い(購入意欲の高い)ユーザーを集めることができ、結果として獲得効率が良くなります。定期的に新しい画像や文言をテストしてみることが大切です。
ランディングページ(LP)を修正してCVRを上げる
広告をクリックした後に表示されるページ(ランディングページ=LP)の内容も重要です。せっかく広告で興味を持ってもらえたのに、LPが見にくかったり魅力が伝わらなかったりすると、ユーザーは購入せずに離脱してしまいます。
- ファーストビュー(最初の画面)で結論を伝える
- お客様の声や実績を載せて安心感を出す
- スマホでも読みやすいデザインにする
LPを修正してコンバージョン率(CVR)を上げることができれば、同じ広告費でも獲得件数が増えるため、必然的にCPAは下がります。
入力フォームを最適化してユーザーの離脱を防ぐ
意外と見落としがちなのが、申し込みフォームの使いやすさです。「購入しよう」と思ったのに、入力項目が多すぎたり、エラーが頻発したりすると、面倒になってやめてしまうユーザーは少なくありません。
- 入力項目を必要最低限に減らす
- 郵便番号からの住所自動入力を導入する
- 入力エラーをリアルタイムで教える
このようにフォームを最適化(EFO)することで、最後の最後での取りこぼしを防ぐことができます。フォームの改善は、CPA改善の即効性が高い施策の一つです。
まとめ

ここまで、CPAの意味や計算方法、改善策について解説してきました。
CPAは「Cost Per Acquisition(顧客獲得単価)」の略で、1件の成果を獲得するためにかかった費用のことです。
計算式はとてもシンプルでしたね。
CPA = 広告費用 ÷ コンバージョン数
この指標を理解し、適切に管理することで、広告のコストパフォーマンスを正確に把握し、ビジネスの利益を守ることができます。
最初は専門用語に戸惑うこともあるかもしれませんが、「要は1人集めるのにいくらかかったか」という視点さえ持っていれば大丈夫です。今回学んだ知識を活かして、ぜひ自信を持って業務に取り組んでみてくださいね。
cpa とは何の略?についてよくある質問

Q1. CPAとは何の略ですか?
A. CPAは「Cost Per Acquisition(コスト・パー・アクイジション)」の略です。日本語では「顧客獲得単価」と訳され、1件の成果(コンバージョン)を獲得するためにかかった広告費用を表す指標です。
Q2. CPAはどうやって計算するのですか?
A. 基本的な計算式は「広告費用 ÷ コンバージョン数(CV数)」です。例えば、10万円の広告費で10件の成果があった場合、CPAは1万円となります。
Q3. 目標CPAはどのように決めればよいですか?
A. 商品の単価から原価を引いた「限界CPA(損益分岐点)」を算出し、そこから確保したい利益額を差し引いて設定するのが一般的です。過去の実績や業界の相場も参考にすると良いでしょう。
Q4. CPAが高くなってしまう原因は何ですか?
A. 主な原因として、ターゲット設定が広すぎて無駄なクリックが発生していること、広告文や画像(クリエイティブ)が魅力的でないこと、ランディングページ(LP)や入力フォームが使いにくいことなどが挙げられます。
Q5. CPAとCPCの違いは何ですか?
A. CPAは「成果1件あたりの費用」であるのに対し、CPC(Cost Per Click)は「広告1クリックあたりの費用」です。CPCはサイトへの集客コスト、CPAは最終的な成果獲得コストを表します。