Webサイトのアクセス解析画面を見ていると、「リファラー(Referrer)」という言葉を目にすることはありませんか?
「これってどういう意味?」「数字を見ても何が起きているのか分からない…」と悩んでしまう初心者の方はとても多いんです。
リファラーとは、簡単に言えば「あなたのサイトに来る直前に見ていたページ」のこと。つまり、訪問者がどこからやってきたのかを教えてくれる「紹介元」の情報なのです。
この情報を正しく読み解くことで、どのサイトやSNSから人気があるのか、どんな検索ワードでたどり着いたのかが見えてきます。
この記事では、Webマーケティング初心者の方に向けて、リファラーの意味や確認方法、そして分析のポイントを優しく丁寧に解説します。
専門用語が苦手な方でも大丈夫。一緒にアクセスの謎を解き明かして、サイト運営をもっと楽しくしていきましょう!
このページに書いてあること
リファラー(Referrer)とは?Webマーケティングでの意味を解説
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まずは基本となる「リファラー」の意味について、しっかり押さえておきましょう。
Webマーケティングの世界では、ユーザーがどのような経路でサイトに訪れたかを知ることが非常に重要です。リファラーを理解することは、サイトの集客力を高めるための第一歩となります。
ユーザーが直前に閲覧していたWebページの情報を指す
リファラー(Referrer)とは、ユーザーがあなたのWebサイトを訪れる「直前」に閲覧していたWebページの情報のことを指します。
例えば、あるユーザーが「Aブログ」のリンクをクリックして、あなたのサイトにやってきたとしましょう。この場合、あなたのサイトにとってのリファラーは「Aブログ」ということになります。
イメージとしては、「紹介状」や「案内板」のようなものだと考えてみてください。
「この人は〇〇という場所から来ましたよ」という情報を、Webブラウザがサーバーに伝えてくれる仕組みなのです。この情報があるおかげで、私たちは訪問者の足取りを追うことができるんですね。
アクセス解析におけるリファラーの役割と重要性
アクセス解析において、リファラーは「集客の成功要因」を知るための宝の地図のような役割を持っています。
ただアクセス数を見るだけでは、「なぜ人が増えたのか」までは分かりませんよね。でもリファラーを見れば、その理由がはっきりと見えてきます。
- どの記事がバズったのか
- 誰が紹介してくれたのか
- どのSNSと相性が良いのか
これらを把握することで、「次はもっとSNSで発信しよう」とか「紹介してくれたサイトにお礼をしよう」といった、具体的な次のアクションにつなげることができるのです。
「Referrer」と「Referer」のスペルや表記の違い
少しマニアックな話になりますが、リファラーについて調べていると「Referrer」と「Referer」という2つのスペルを見かけることがあるかもしれません。
本来の英語のスペルとしては「Referrer(rが2つ)」が正しいのですが、実はWebの通信規約(HTTPリファラ)が作られた初期の頃に、スペルミスで「Referer(rが1つ)」と登録されてしまったという歴史があります。
そのため、技術的な仕様書やログデータでは、今でも名残として「Referer」が使われていることが多いです。
どちらも同じものを指していますので、Web担当者としては「どちらで見かけても同じ意味」と覚えておけば問題ありません。
リファラー情報を分析することでわかること

リファラーの意味がわかったところで、次は「具体的に何が見えてくるのか」を掘り下げてみましょう。
リファラー情報を分析すると、単なる数字の羅列だったアクセスデータが、意味のある「ユーザーの行動履歴」として浮かび上がってきます。ここでは主な4つのポイントをご紹介します。
ユーザーがどのサイトを経由して訪問したか
最も基本的な情報は、ユーザーの具体的な「流入経路」です。
「Google検索から来たのか」「Yahoo!ニュースから来たのか」、あるいは「個人のブログから来たのか」といった具体的なサイト名が分かります。
これにより、自分のサイトがどのような場所で話題になっているのかを把握できます。
予想外のサイトからたくさんの人が来てくれているのを見つけると、なんだか嬉しいサプライズをもらったような気分になりますよね。そうした発見から、新しいターゲット層に気づくことも少なくありません。
どの検索エンジンやSNSから集客できているか
Web集客において、検索エンジンとSNSは二大柱です。リファラーを見れば、それぞれの貢献度がひと目でわかります。
- 検索エンジン: Google、Yahoo!、Bingなど
- SNS: X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、Pinterestなど
例えば、「Xからの流入が多いから、記事の更新通知はXを中心にしよう」といった判断ができるようになります。
逆に、「Instagramからはあまり来ていないから、プロフィール欄のリンクを見直してみよう」という改善のヒントも見つかるでしょう。
外部サイトからの被リンク状況
SEO(検索エンジン最適化)の観点からも、リファラーの確認は欠かせません。
他のサイトからリンクを貼ってもらうことを「被リンク」と呼びますが、リファラーをチェックすることで、いつ、誰がリンクを貼ってくれたのかを検知できます。
特に、権威ある企業サイトや人気ブログからのリンクは、サイトの信頼性を高めるチャンスです。
リンク元を確認して、もし好意的な紹介であれば、SNSでシェアして「ご紹介ありがとうございます!」と反応することで、さらなる交流や拡散が生まれることもありますよ。
実施したWeb広告やメルマガの効果
もしあなたがWeb広告を出稿していたり、メールマガジンを配信していたりする場合、その効果測定にもリファラー(および付随するパラメータ)が役立ちます。
「お金をかけた広告から、ちゃんと人が来ているか?」
「一生懸命書いたメルマガのリンクはクリックされているか?」
これらを数字で確認することで、無駄なコストを削減したり、より効果の高い施策に予算を集中させたりといった賢い運用が可能になります。感覚ではなく、データに基づいて判断できるのが強みですね。
Googleアナリティクス4(GA4)でのリファラー確認方法
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では、実際にツールを使ってリファラーを確認してみましょう。ここでは現在主流となっている「Googleアナリティクス4(GA4)」を使った確認手順を解説します。
画面が少し複雑に見えるかもしれませんが、見るべきポイントさえ分かれば難しくありませんので、安心してくださいね。
「集客」レポートからトラフィック獲得を確認する手順
まずは、サイト全体の集客状況をざっくりと把握するところから始めましょう。
GA4にログインしたら、以下の手順でレポート画面を開いてみてください。
- 画面左側のメニューから「レポート」アイコンをクリック
- 「集客」という項目を展開する
- 「トラフィック獲得」を選択する
これで、あなたのサイトに訪れたユーザーが、どのようなチャネル(経路)グループから来たのかが一覧表示されます。最初は「Organic Search」や「Direct」といった大きな分類で表示されているはずです。
ディメンションを「セッションの参照元 / メディア」に切り替える
先ほどの画面では分類がざっくりしすぎているので、もっと詳細なリファラー情報が見えるように設定を切り替えます。
表の左上にある「セッションのデフォルトチャネルグループ」という項目の横にある「▼(プルダウン)」をクリックしてください。
リストの中から「セッションの参照元 / メディア」を選びます。
すると、表示が「google / organic」や「t.co / referral」(Xからの流入)のように切り替わります。これで、具体的にどの検索エンジンやサイトから来たのかが詳しく分かるようになります。
特定のページ(ランディングページ)ごとの流入元を調べる方法
「トップページにはどこから来ているの?」「特定の記事にはSNSから来ているの?」など、ページごとの流入元を知りたい場合もありますよね。
そのときは、左側のメニューから「レポート」>「エンゲージメント」>「ランディング ページ」を選んでみましょう。
次に、表の項目にある「+」ボタン(セカンダリ ディメンション)をクリックし、「トラフィック ソース」の中にある「セッションの参照元 / メディア」を追加してみてください。
こうすることで、「どのページに」「どこから(リファラー)」来たのかを掛け合わせて分析できるようになります。人気記事の秘密を探るのにぴったりの方法でしょう。
アクセス解析でよく見るリファラーの種類と用語解説

アクセス解析の画面を見ていると、英語の専門用語がたくさん並んでいて圧倒されてしまうかもしれません。
でも、よく出てくる用語は決まっています。ここでは、頻出するリファラーの種類(メディア)とその意味を分かりやすく整理しました。これさえ覚えておけば、レポートを見るのが怖くなくなりますよ。
Organic Search(検索エンジンからの自然検索)
意味: 検索エンジンからの自然な流入
主な例: Google, Yahoo!, Bing, docomoなど
ユーザーが検索窓にキーワードを入力し、検索結果に表示されたあなたのサイトをクリックして訪問したケースです。
SEO対策がうまくいっていると、この数値が伸びていきます。広告枠ではなく、通常の検索結果からのアクセスを指すため、コストのかからない貴重なアクセス源と言えます。
Referral(個人ブログや企業サイトなどからのリンク)
意味: 他のWebサイトからのリンク経由の流入
主な例: 個人のブログ、企業のWebサイト、ニュースサイト、まとめサイトなど
検索エンジンやSNS以外のWebページにあるリンクをクリックして訪れたケースです。
これが多いということは、あなたのサイトが誰かに「おすすめ」として紹介されている証拠。コンテンツの質が高いと評価されているサインでもあります。
Social(XやInstagramなどのSNS)
意味: ソーシャルメディアからの流入
主な例: X (Twitter), Facebook, Instagram, YouTube, Pinterestなど
SNS上の投稿やプロフィールにあるリンクを経由して訪問したケースです。
GA4では、自動的に主要なSNSからのアクセスを「Organic Social」として分類してくれることが多いです。拡散力のあるコンテンツを作った時や、SNS運用に力を入れている時に伸びやすい項目です。
Paid Search(リスティング広告)
意味: 検索連動型広告(リスティング広告)からの流入
主な例: Google広告, Yahoo!広告など
検索結果画面の「スポンサー」や「広告」と表示される枠をクリックして訪問したケースです。
お金を払って集めているアクセスなので、ここからの流入がしっかりと成果(商品の購入やお問い合わせ)に繋がっているか、費用対効果を厳しくチェックする必要があります。
Display(バナーなどのディスプレイ広告)
意味: ディスプレイ広告(バナー広告)からの流入
主な例: ニュースサイトやブログのサイドバーなどに表示される画像広告など
Webサイト上の広告枠に表示されたバナーなどをクリックして訪問したケースです。
まだあなたのサイトを知らない層にアプローチする際によく使われます。画像や動画で興味を惹きつけた結果としてのアクセスとなります。
Email(メールマガジン内のリンク)
意味: メールマガジンやメール内のリンクからの流入
主な例: Gmail, Outlook, 各種メールソフト
配信したメールマガジン内のURLをクリックして訪問したケースです。
ただし、これらを正しく「Email」として計測するには、URLに専用のパラメータ(目印)を付与しておく必要があります。設定がないと、後述する「ノーリファラー」として扱われてしまうことが多いので注意が必要です。
リファラーが取得できない「ノーリファラー」の主な原因

解析データを見ていると、「(direct) / (none)」という表示を見かけることがよくあります。これは「ノーリファラー(リファラーなし)」と呼ばれ、どこから来たのか特定できないアクセスを指します。
「情報が取れないなんて困る!」と思うかもしれませんが、実はこれには明確な理由がいくつかあります。主な原因を知っておきましょう。
ブラウザの「お気に入り」や「ブックマーク」からのアクセス
最も代表的なのが、ユーザーがブラウザの「お気に入り(ブックマーク)」に登録していて、そこから直接訪問した場合です。
この場合、直前に見ていたWebページが存在しないため、リファラー情報は送信されません。
リピーターの多い人気サイトほど、このブックマーク経由のアクセス(ノーリファラー)が増える傾向にあります。「ファンが増えた証拠」とポジティブに捉えることもできますね。
ブラウザのアドレスバーへのURL直接入力
ブラウザの上部にあるアドレスバーに、URLを直接手入力したり、どこかからコピー&ペーストして貼り付けたりしてアクセスした場合も、リファラーは残りません。
短いドメイン名のサイトや、社内資料などでURLが共有されている場合によく見られるケースです。これも「直前のWebページ」が存在しないためです。
スマートフォンアプリ(LINEやニュースアプリ等)経由のアクセス
最近とても増えているのが、スマートフォンアプリからのアクセスです。
例えば、LINEのトーク画面やニュースアプリ、X(旧Twitter)の公式アプリなど、アプリ内ブラウザからWebサイトへ遷移した場合、仕様によってはリファラー情報が渡されないことがあります。
これらは「ダークソーシャル」とも呼ばれ、実際はSNSや口コミでの拡散なのに、解析上は「直接流入」に見えてしまう厄介な存在でもあります。
QRコードの読み取りによるアクセス
チラシやポスター、名刺などに印刷されたQRコードをスマホのカメラで読み取ってアクセスした場合も、リファラーは取得できません。
インターネット上のリンクではなく、現実世界(オフライン)からの流入だからです。
もしQRコードからの流入を正確に測りたい場合は、QRコードにするURLに計測用のパラメータをつけておく工夫が必要です。
SSL化(https)されたサイトから非SSL(http)サイトへの遷移
Webのセキュリティの仕組み上、「https(鍵マーク付き)」の安全なサイトから、「http(鍵マークなし)」の古い形式のサイトへリンクする場合、リファラー情報は送信されません。
これは、安全な通信環境からそうでない環境へ移動する際に、ユーザーの情報を守るための仕様です。
現在は多くのサイトがSSL化(https化)されているため少なくなりましたが、自分のサイトがまだhttpのままだと、リファラーが取れない原因になります。
セキュリティソフトやブラウザ設定による情報の遮断
ユーザーが利用しているセキュリティソフトや、ブラウザのプライバシー設定によっては、意図的にリファラー情報の送信をブロックしていることがあります。
個人のプライバシー保護への意識が高まっているため、こうした設定をするユーザーも一定数存在します。これはサイト運営側ではコントロールできない部分ですので、「そういうこともある」と割り切る必要があります。
ログに残る迷惑行為「リファラースパム」への対策

リファラーを確認していると、見覚えのない怪しい海外のURLなどが大量に残っていることがあります。これは「リファラースパム」と呼ばれる迷惑行為の可能性があります。
初心者がうっかり反応してしまうと危険な場合もあるため、正しい対処法を知って身を守りましょう。
アクセス解析のログを悪用したスパムの仕組み
リファラースパムとは、あなたのサイトに実際に訪問するのではなく、アクセス解析のログ(記録)だけに自サイトのURLを残そうとする手口のことです。
Web担当者が「おっ、このサイトからアクセスがあるぞ?どんなサイトだろう?」と気になって、ログに残ったURLをクリックすることを狙っています。
つまり、「管理者をサイトに誘導するため」に行われるスパム行為なのです。アクセス数がいきなり急増したり、滞在時間が0秒だったりするのが特徴です。
身に覚えのない不審なURLにはアクセスしない
リファラースパムへの最大の対策は、「怪しいURLは絶対にクリックしない」ことです。
誘導先のサイトには、ウイルスが仕込まれていたり、フィッシング詐欺サイトだったり、あるいは不適切な広告が大量に表示されたりする危険性があります。
「見たことのない海外ドメイン」や「意味不明な英数字の羅列」などがリファラーにあった場合は、興味本位でアクセスせず、まずはURLそのもので検索して評判を調べるなど、慎重に対応しましょう。
フィルタ設定で特定の参照元を除外する方法
スパムによるアクセスが多すぎると、正確な分析ができなくなってしまいます。そんな時は、Googleアナリティクスのフィルタ機能を使って、特定の参照元を除外設定しましょう。
GA4では、管理画面のデータストリーム設定から「除外する参照のリスト」を作成することで、特定のドメインからのアクセスを計測しないように設定できます。
スパムがあまりに目立つ場合は、この設定を行ってデータをきれいな状態に保つことをおすすめします。
まとめ

今回は、Webマーケティングの基礎用語である「リファラー」について解説しました。
リファラーは、あなたのサイトを訪れたユーザーが残してくれる「Web上の足跡」です。
この足跡をたどることで、「どの記事が人気なのか」「誰が応援してくれているのか」、そして「どんな施策が効果的だったのか」が見えてきます。
最初は難しそうなカタカナ用語に見えたかもしれませんが、意味がわかればサイト運営の強い味方になってくれるはずです。
まずはGoogleアナリティクスを開いて、「私のサイト、どこから人が来ているのかな?」と確認することから始めてみてください。きっと新しい発見があなたを待っていますよ。
リファラーについてよくある質問

最後に、リファラーに関して初心者の方がよく抱く疑問をQ&A形式でまとめました。
ここまでの内容の復習としても役立ててくださいね。
- Q1. ノーリファラー(Direct)を減らす方法はありますか?
- 完全にゼロにすることはできませんが、メルマガやSNS、QRコードなどで配布するURLに「計測用パラメータ(UTMパラメータ)」を付与することで、詳細な流入元を計測できるようになり、不明なアクセスを減らすことができます。
- Q2. 自分のアクセスがリファラーに含まれないようにするには?
- Googleアナリティクスの設定で、自分の会社のIPアドレスや自宅のIPアドレスを「内部トラフィック」として定義し、除外設定を行うことで、自分自身のアクセスをカウントしないようにできます。
- Q3. リファラーとダイレクトの違いは何ですか?
- リファラーは「リンク元の情報がある(参照元がある)」アクセスです。対してダイレクトは、ブックマークやURL直接入力など「参照元情報がない(ノーリファラー)」アクセスを指します。
- Q4. 過去のリファラー情報も確認できますか?
- はい、Googleアナリティクスなどのツールを導入していれば、導入した日以降の過去データに遡ってリファラーを確認することができます。期間を指定して比較分析することも可能です。
- Q5. スマホアプリからのアクセスはどのように表示されますか?
- アプリによって異なりますが、リファラー情報が送られない場合は「Direct(ノーリファラー)」となります。最近の解析ツールでは、主要なアプリからの流入を推測して分類してくれる機能も進化していますが、正確に測るにはパラメータの付与が推奨されます。