Webマーケティングの会議に参加したとき、「今月のコンバージョンはどうなってる?」なんて会話を耳にして、ドキッとした経験はありませんか?周りのみんなが当たり前のように使っている言葉の意味がわからないと、なんだか焦ってしまいますよね。

でも、安心してください。コンバージョン(CV)とは、一言でいえばWebサイトにおける「最終的なゴール」のことなんです。

この記事では、Webマーケティング初心者の方向けに、コンバージョンの意味や具体的な例、そして会話で役立つ関連用語まで、専門用語を使わずに優しく解説します。これを読めば、これからの会議でも自信を持って発言できるようになりますから、一緒に学んでいきましょう。

コンバージョン(CV)とは?Webマーケティングでの意味をわかりやすく解説

コンバージョン(CV)とは?Webマーケティングでの意味をわかりやすく解説

まずは基本中の基本、コンバージョン(CV)という言葉の意味から押さえていきましょう。Webマーケティングにおいて、この言葉を聞かない日はないくらい重要な用語です。難しく考えずに、Webサイトが目指すべき「ゴール」だとイメージしてみてくださいね。

一言でいうとWebサイトにおける「最終的な成果」のこと

コンバージョン(Conversion)は、Webマーケティングの現場ではよく「CV」と略されます。これを一言で表現するなら、Webサイトにおける「最終的な成果」のことです。

例えば、サッカーなら「ゴールを決めること」、マラソンなら「完走すること」がコンバージョンにあたります。Webサイトを作ったからには、何か達成したい目的がありますよね?その目的を達成した瞬間のことを、Webマーケティングではコンバージョンと呼んでいるのです。

  • ECサイトなら:商品が売れたとき
  • 採用サイトなら:応募があったとき

このように、「やった!成果が出た!」と喜ぶべき瞬間がコンバージョンだと覚えておきましょう。

英語のConversion(転換)が語源になっている理由

そもそも、なぜ「コンバージョン」という英語が使われているのでしょうか?英語の「Conversion」には、もともと「転換」や「変換」「変わること」という意味があります。

Webサイトに訪れた時点では、その人はまだただの「訪問者」ですよね。でも、商品を購入したりお問い合わせをしたりした瞬間に、その人は訪問者から「顧客(または見込み顧客)」へと姿を変えます

  • Before:ただサイトを見に来た人(訪問者)
  • After:商品を買ってくれた人(顧客)

このように、訪問者の属性が「転換」する瞬間だからこそ、コンバージョンと呼ばれているのです。誰かがお客さんに変わる魔法の瞬間、とイメージするとわかりやすいかもしれませんね。

なぜWebマーケティングでコンバージョンを設定するのか

「ただアクセス数を見るだけじゃダメなの?」と思う方もいるかもしれません。でも、Webマーケティングで成果を出すためには、コンバージョンの設定が絶対に必要です。

なぜなら、コンバージョンという「ゴール」が決まっていないと、Webサイトがうまくいっているのかどうか判断できないからです。

たとえば、いくらたくさんの人がお店に来てくれても、誰も商品を買ってくれなければ売上はゼロですよね。Webサイトも同じで、アクセス数が多くてもコンバージョン(成果)がなければ、ビジネスとしては成功といえません。

  • どの広告からお客さんが来たのか?
  • サイトのどのページを直すべきか?

こうした改善を行うための「ものさし」として、コンバージョンを設定することが大切なのです。

具体的に何を指す?サイトの目的別コンバージョン設定例

具体的に何を指す?サイトの目的別コンバージョン設定例

コンバージョンという言葉の意味はわかりましたが、実際にはどんなことがコンバージョンになるのでしょうか?実は、Webサイトの種類や目的によって、目指すべきゴールは全く異なります。ここでは、よくあるパターン別に具体的なコンバージョンの例を見ていきましょう。

ECサイト・ネットショップの場合:商品の購入完了

Amazonや楽天のような、インターネット上で商品を販売する「ECサイト」や「ネットショップ」の場合、コンバージョンは非常にシンプルです。

ズバリ、「商品の購入完了」がコンバージョンとなります。

訪問者が商品をカートに入れ、決済を済ませて「購入ありがとうございました」という画面(サンクスページ)が表示された瞬間、コンバージョンが1件発生したとカウントします。ECサイトによっては、「会員登録」や「商品をカートに入れたこと」をサブのコンバージョンとして計測することもありますが、メインのゴールはやはり売上につながる「購入」ですね。

BtoB・企業コーポレートサイトの場合:お問い合わせ・資料請求

企業が自社のサービスや製品を紹介する「BtoBサイト(企業間取引)」や「コーポレートサイト」では、Webサイト上でそのまま契約が完了することは少ないですよね。

そのため、営業担当者が商談につなげるためのきっかけ作り、つまり「お問い合わせ」や「資料請求」がコンバージョンとして設定されます。

  • お問い合わせフォームからの送信
  • サービス資料やホワイトペーパーのダウンロード
  • 無料相談の申し込み

これらが完了した時点で、「見込み顧客(リード)」を獲得できたとして、成果(CV)にカウントします。

採用サイトの場合:求人への応募・エントリー

企業の「採用サイト」や求人ページの場合、目的は優秀な人材を確保することですよね。ですから、求職者からの「求人への応募」や「エントリー」がコンバージョンになります。

最近では、応募のハードルを下げるために、以下のようなアクションをコンバージョンに設定するケースも増えています。

  • 会社説明会への参加申し込み
  • カジュアル面談の申し込み
  • インターンシップへのエントリー

最終的な「採用」の手前にある、求職者からの具体的なアクションをCVとして計測していくのが一般的です。

実店舗・クリニックのサイトの場合:来店予約・電話問い合わせ

飲食店、美容室、クリニック、整骨院など、実店舗を持つビジネスのWebサイトでは、実際に店舗へ来てもらうことがゴールです。

Webサイト上でのコンバージョンとしては、「Web予約の完了」や「電話問い合わせ」が設定されます。

特にスマートフォンの場合、画面上の電話番号ボタンをタップした回数を「電話コンバージョン」として計測することが多いです。「Webを見て電話してくれた」という行動をしっかりキャッチすることで、Webサイトが集客に貢献しているかを測ることができますよ。

イベント・セミナーサイトの場合:参加申し込み

期間限定のイベントやセミナー、ウェビナー(Webセミナー)の告知サイトでは、当然ながら「参加申し込み」がコンバージョンとなります。

  • 申し込みフォームの送信完了
  • チケットの購入完了

イベントサイトの場合、開催日が決まっているため、限られた期間内でどれだけ多くのコンバージョン(参加者)を獲得できるかが勝負になります。「定員まであと〇名!」といった表現で、コンバージョンを後押しする工夫もよく見られますね。

情報メディア・ブログの場合:メールマガジン登録・会員登録

ニュースサイト、ブログ、オウンドメディアなどの「情報メディア」では、記事を読んでもらうことがメインですが、ビジネスとしてのゴールも必要です。

一般的には、読者との継続的な関係を作るための「メールマガジン登録」や「無料会員登録」をコンバージョンに設定します。

また、メディアの中に広告を掲載している場合は、その広告がクリックされた回数や、紹介した商品が購入されたこと(アフィリエイト成果)をコンバージョンとすることもあります。ファンを増やすことが、メディアサイトの大切なゴールといえるでしょう。

アプリ・ソフトウェアの場合:ダウンロード・インストール

スマートフォンのアプリやPC用ソフトウェアを紹介するサイトでは、そのアプリを使ってもらうことが最初のステップです。

したがって、「アプリのダウンロード(DL)」や「インストール」がコンバージョンになります。

アプリビジネスの場合、ダウンロードされた後の「課金」や「継続利用」も重要ですが、Webサイトとしての役割はまず「使ってみよう」と思わせてダウンロードボタンを押してもらうこと。ここが最初の大きなハードルであり、目指すべき成果となります。

会議でよく出る!コンバージョンの計測方法による種類の違い

会議でよく出る!コンバージョンの計測方法による種類の違い

会議で「CV数は増えてるけど、ユニークCVはどう?」なんて聞かれて、言葉に詰まったことはありませんか?実はコンバージョンの数え方にはいくつか種類があるんです。ここでは、会議で頻出する計測方法の違いについて、わかりやすく整理しておきましょう。

総コンバージョン:成果が発生したすべての回数

「総コンバージョン(総CV)」は、成果が発生したすべての回数を単純に合計したものです。

たとえば、Aさんという一人の熱心なファンが、1ヶ月の間に3回商品を購入してくれたとします。この場合、総コンバージョンは「3件」となります。

「売上の件数」や「アクションの総量」を知りたいときに見る指標です。シンプルに「何回ゴールされたか」を数えるものだと思ってくださいね。

ユニークコンバージョン:成果が発生した「人」の数

「ユニークコンバージョン(ユニークCV)」は、回数ではなく成果が発生した「人」の数に注目した指標です。

先ほどの例で、Aさんが3回商品を購入した場合でも、ユニークコンバージョンは「1件(1人)」とカウントします。「何人の新しいお客さんが来てくれたのかな?」ということを知りたいときは、こちらの指標を重視します。

  • 総CV:アクションの回数(3回)
  • ユニークCV:アクションした人数(1人)

この違いを理解しておくと、データを見る目が変わりますよ。

直接コンバージョン:広告などを経由してそのまま成果に至った場合

Webサイトに来るルートは様々ですが、広告などをクリックして、そのセッション(訪問)中にそのままコンバージョンに至った場合を「直接コンバージョン」と呼びます。

「この広告を見てすぐに買ってくれた!」という、即効性のある成果のことです。広告の効果をダイレクトに評価したいときによく使われる指標ですね。わかりやすく「ラストクリックコンバージョン」と呼ばれることもあります。

間接コンバージョン:一度離脱した後に別ルートで戻ってきて成果に至った場合

ユーザーは一度サイトを見ただけで決断するとは限りません。「一度広告をクリックしてサイトを見たけれど、その場では買わずに離脱。後日、Google検索でお店を探して戻ってきて購入した」というケースもよくありますよね。

このように、一度は離脱したけれど、過去に広告など接点があったユーザーが、別のルートで戻ってきて成果に至った場合を「間接コンバージョン(アシストコンバージョン)」と呼びます。

「直接的な成果にはならなかったけど、きっかけ作りには貢献したよね」という評価をするために大切な指標です。

マイクロコンバージョン:最終ゴールの手前に置く中間目標

「マイクロコンバージョン(中間CV)」は、最終ゴールの手前に置く中間目標のことです。

例えば、「お問い合わせ(最終ゴール)」はハードルが高いけれど、「料金表ページの閲覧」なら多くの人がしてくれますよね。この「料金表ページの閲覧」などをマイクロコンバージョンとして設定します。

最終的な成果が少なくてデータ分析が難しいときに、「ゴールの一歩手前まで来ている人はどれくらいいるか?」を把握するために役立ちます。小さな成功体験を計測するイメージですね。

コンバージョンとあわせて覚えておきたい関連用語・計算式

コンバージョンとあわせて覚えておきたい関連用語・計算式

コンバージョンについて理解が深まってきましたね!ここからは、Webマーケティングの実務でコンバージョンとセットで必ず使われる関連用語と計算式をご紹介します。これさえ覚えておけば、レポートの数字も怖くありませんよ。

コンバージョン率(CVR):サイト訪問者が成果に至った割合

コンバージョン率(CVR:Conversion Rate)は、サイトへの訪問者(セッション数)のうち、どれくらいの割合が成果に至ったかを表す数値です。

計算式:コンバージョン数 ÷ 訪問数(セッション数) × 100 = CVR(%)

例えば、100人がサイトに来て、そのうち1人が商品を買ってくれたら、CVRは1%になります。
「サイトの使いやすさ」や「商品の魅力」を測るための成績表のようなものです。この数字が高ければ高いほど、効率よく成果が出ている優秀なサイトといえます。

コンバージョン単価(CPA):成果1件を獲得するためにかかった費用

コンバージョン単価(CPA:Cost Per Acquisition)は、成果(CV)を1件獲得するために、広告費などの費用がいくらかかったかを表す指標です。

計算式:かかった広告費用 ÷ コンバージョン数 = CPA(円)

例えば、1万円の広告費を使って、商品は1個しか売れなかったら、CPAは1万円です。もし10個売れたら、CPAは1,000円になります。
CPAは「安ければ安いほど良い」のが基本です。コストパフォーマンスを見るための大事な指標ですね。

コンバージョンポイント:成果が発生する具体的な場所

コンバージョンポイントとは、Webサイト上の成果が発生する具体的な場所(タイミング)のことです。

「どの地点を通過したらゴールとみなすか」という定義ですね。

  • 購入完了画面(サンクスページ)が表示された時点
  • 申し込みボタンがクリックされた時点
  • 電話番号リンクがタップされた時点

このポイントを正しく設定しないと、せっかくの成果が計測できないので、Webサイト制作の初期段階でしっかり決めておく必要があります。

コンバージョン数を増やして成果を上げるための3つのステップ

コンバージョン数を増やして成果を上げるための3つのステップ

「コンバージョンの意味はわかったけど、どうすれば増やせるの?」というのが一番気になるところですよね。コンバージョン数を増やして成果を上げるためには、大きく分けて3つのステップがあります。順番に見ていきましょう。

ステップ1:Webサイトへのアクセス数を増やす

まずは、お店にお客さんを呼び込むのと同じで、Webサイトへの訪問者(アクセス数)を増やすことが第一歩です。

分母となるアクセス数が少なければ、当然コンバージョンの数も増えませんよね。

  • SEO対策:検索エンジンで上位に表示されるように記事を書く
  • Web広告:リスティング広告やSNS広告を出す
  • SNS運用:TwitterやInstagramで情報を発信してファンを作る

これらの方法を使って、まずはサイトを見てくれる人を増やす努力をしましょう。多くの人に知ってもらうことが、成果へのスタートラインです。

ステップ2:申し込みボタン(CTA)の配置やデザインを見直す

せっかくサイトに来てくれても、「どこから申し込めばいいの?」と迷わせてしまってはもったいないですよね。

次に大切なのは、申し込みボタン(CTA:Call To Action)の配置やデザインを見直すことです。

  • ボタンの色を目立つ色にする(緑やオレンジなど)
  • 「無料で相談する」「今すぐ購入する」など、言葉を魅力的にする
  • 記事の途中や最後など、押しやすい場所に配置する

「ここを押せばいいんだ!」と直感的にわかるように、ユーザーを優しくエスコートしてあげましょう。ボタン一つで成果が大きく変わることもありますよ。

ステップ3:入力フォームを最適化して離脱を防ぐ(EFO)

最後は、ゴール直前での離脱を防ぐことです。申し込みフォームが使いにくいと、ユーザーは面倒になって入力をやめてしまいます。これを防ぐための施策をEFO(Entry Form Optimization:入力フォーム最適化)と呼びます。

  • 入力項目を必要最小限に減らす
  • 住所の自動入力機能をつける
  • 全角・半角のエラーをわかりやすく表示する

「入力するのが面倒くさい」というストレスを極力なくして、気持ちよくゴールテープを切ってもらえるように整えてあげましょう。ここを改善するだけで、CV数がグッと伸びることも珍しくありません。

まとめ

まとめ

Webマーケティングにおける「コンバージョン(CV)」について解説してきました。

コンバージョンとは、Webサイトにおける「最終的な成果(ゴール)」のことです。
ECサイトなら「購入」、BtoBサイトなら「お問い合わせ」など、サイトの目的に合わせて設定されます。

  • CVR(率):効率よく獲得できているか?
  • CPA(単価):安く獲得できているか?

これらの指標を使いながら、「どうすればもっと多くの人にゴールしてもらえるか?」を考えるのがWebマーケティングの醍醐味です。

最初は専門用語が多くて戸惑うかもしれませんが、コンバージョンは「お客様との出会いの瞬間」でもあります。ぜひ、あなたのサイトのゴールを明確にして、たくさんの素敵な成果を生み出してくださいね。

コンバージョンとは わかりやすくについてよくある質問

コンバージョンとは わかりやすくについてよくある質問
  • Q1. コンバージョンはどうやって決めればいいですか?
    • Webサイトを作った「本来の目的」に合わせて決めましょう。商品を売りたいなら「購入」、見込み客を集めたいなら「資料請求」や「お問い合わせ」が一般的です。まずは「ユーザーに一番してほしい行動は何か?」を考えてみてください。
  • Q2. コンバージョン率(CVR)の平均はどれくらいですか?
    • 業界や商材によって大きく異なりますが、一般的には1%〜3%程度が目安といわれています。ただし、高額な商品なら低くなりやすく、無料登録などは高くなりやすい傾向があります。他社と比較するより、自社の過去の数字と比較して改善していくのがおすすめです。
  • Q3. マイクロコンバージョンとは具体的に何ですか?
    • 最終ゴール(お問い合わせなど)の手前に設定する「小さな目標」のことです。例えば「料金ページの閲覧」「会社概要の閲覧」「フォーム入力画面への到達」などが挙げられます。最終成果が少ない時期でも、ユーザーが興味を持っているかを測る指標になります。
  • Q4. コンバージョンが全く発生しないときはどうすればいいですか?
    • まずは「アクセスがあるか」と「フォームが壊れていないか」を確認しましょう。アクセスがなければ集客が必要ですし、アクセスがあるのにCVがないなら、サイトの内容やフォームに問題がある可能性があります。自分で申し込みテストをしてみるのも大切ですよ。
  • Q5. Googleアナリティクス4(GA4)での設定は必要ですか?
    • はい、必要です。GA4では自動で計測されるものもありますが、特定のボタンクリックや完了画面の表示をコンバージョンとして計測するには、手動で「イベント」をコンバージョンとしてマークする設定が必要です。