Instagramを運営するMeta社が同サービスにアバターを導入するみたいです。FacebookやMessengerで設定できるアバターが複数のプラットフォームで同期されるとのこと。

メタバースがじわじわと進んでいく感じ。ワクワクしますね。

それでは今月のSEOニュースに参りましょう。

ECサイトにおいて「品切れ」状態はランキングに悪影響を及ぼす?

Twitterにて、ある方からジョンミューラーに質問がありました。

在庫状況はランキングに影響するのでしょうか?3週間ほど品切れ状態が続いたのですが、1位に表示されていたページが9位まで転落してしまいました。

ジョンミューラーは

https://twitter.com/JohnMu/status/1478462579353833475?s=20&t=I9MxOC-cuyanREz5e1Mcmw

少なくとも、関係ないように思います。ですが、Googleのショッピング検索がどのように扱うのかは、私にはわかりません。

とのことでした。

ジョンが回答する前後でもさまざまな方が意見を述べており、

直接的な関係はないものの、そこに対して「ソフト404ページを投げていたのか?」や、「品切れ状態になるとユーザーの滞在時間が減ることによる影響はどうか?」などコメントがついていました。

筆者は品切れが悪いというよりも、そこに対するアプローチの仕方が関わってくると思いました。

単純に「ごめんなさい!品切れです!」という表記だけよりも、「次回の入荷見込みは〜月頃になります」や「来月の半ばには入荷します、他にはこのような商品もありますよ」などの離脱しない導線や工夫が大切だと思いました。

PC版のページエクスペリエンスアップデートが始まる

去年の6月より、コアウェブバイタルをページエクスペリエンスシグナルとしてモバイル版に導入しました。同年11月にPC版にも導入すると発表がありました。

執筆現在では具体的な日付までアナウンスがないものの、モバイル版の期間を考えると、2月に始まれば3月末〜4月の頭には終わるのではないかと思います。

改めてここでページエクスペリエンスアップデートについて要点をまとめておきます。

  • シグナルはモバイルと同様、コアウェブバイタル(LCP,CLS,FID)、HTTPS、煩わしいインタースティシャルがない
  • ランキング要因としてはそこまで大きな効果はない(モバイル版の結果から感じるに、良くも悪くもそこまで大きな影響はないと言えるでしょう。不要ということではありませんが、ここに期待しすぎない方が良いです。)
  • サーチコンソールでエクスペリエンスレポートを入手できるようになる

効果が大きくないため、無理してまでリソースを割くのはどうかと思いますが、可能な限り対応できる用意をしておきましょう。

▼弊社でもコアウェブバイタルに関する対処法として、様々な記事を掲載していますのでご覧になってください。

ゲイリー「コアアップデートの詳細をもっと提供すべき!」

ジョン・ミューラー、ゲイリー・イリェーシュ、マーティン・スプリットの3人がGoogleの裏話をするSearch Off the Recordというポッドキャストが定期的に行われています。

そこでゲイリーは「コアアップデートの実施をアナウンスするのであれば、もっと詳しい情報を提供すべきだ。詳細を言えないなら、そもそもアナウンスに意味はないのでは?」と意見を述べました。

▼実際の発言は鈴木謙一氏の記事より抜粋

「コア アップデートを実施しているときは、自分たちが何をやっているか、もっと具体的には、コア アップデートの要素が何をやっているかを担当チームは通常はわかっている。だけど大半の場合は、20 年間公開し続けているガイドラインに重点的に取り組むようにと言うだけだ――基本的には、いいコンテンツを書きなさいとか、リンクを購入してはいけませんとか、そんなことだ。コア アップデートを実施するときは毎回決まって「ガイドラインに重点的に取り組みなさい」と基本的には言い、それがアドバイスでもある。

「コア アップデートの影響を受けたり、コア アップデートについてもっと詳しいことを知りたいならウェブマスター向けガイドラインをチェックしてください、またはガイドラインに基づいたこのブログ記事をチェックしてください」と言うだけなら、どうしてコア アップデートを公表するのだろうか?

(アナウンスがなくても)アップデートがあったのは明らかだ。詳しいことを言えないなら、コア アップデートについてコミュニケーションをとる利点が僕にはわからない。」

それに対して、ジョンは

  • コア アップデートのアナウンスには変動を認識した人たちにそれを知らせる目的がある
  • コア アップデートは検索結果のシャッフルが目的ではないことを伝える意味もアナウンスにはある
  • アナウンスすることで、自分が間違ったことをやったわけではないと受け入れてくれる人もいる

と述べました。

SEO担当者としては、非常に期待したいところですが、いまのところ担当チームにはそのような考えがないようです…。

ただ、SEOにもトレンドがあるので原点回帰という意味では、「コアアップデートがあります」というアナウンスだけでも自分の試作を見直す良いきっかけになるとは思いますが…。

新しいrobotsタグ「indexifembedded」を導入

Googleが導入した「indexifembedded」 タグは、iframeなどで埋め込まれたページに noindex が設定されていても、埋め込まれたページのコンテンツとしてインデックスするように Google に指示する仕組みです。

コンテンツを発行しているページはインデックスさせたくないけれど、埋め込まれた先のページではインデックスさせたいというケースがるようです。そこに対して、検索結果の多様性を確保するために、この新しい仕組みを Google は導入したとかなんとか。

少なくとも、indexifembedded タグは、ほかのサイト/ページで埋め込まれることを想定したコンテンツを公開しているサイトが利用するものであり、利用価値を見出すサイトは少ないのではないでしょうか。

ちなみにジョンはこのような見解を述べています。

一般的な(新しいので、まだ一般的なものはありませんが)使用例は、ウィジェットまたは埋め込みコンテンツに対してです。ここでは、インデックスを作成したくない埋め込み用の特別なURLがありますが、それでも許可する必要があります。たとえば、ビデオ埋め込みなどのインデックス作成に使用する埋め込みページなど。

WordPress5.9がリリース

最新のWordPress5.9がリリースされました。このバージョンではページの最初に読み込まれる画像、iframeの「ネイティブLazy-load」が無効になっています。

表示速度の問題から、5.5、5.7のWordPressではネイティブLazy-loadの読み込みがデフォルトでサポートしてくれていました。

元々、表示されている範囲外の画像や埋め込みコンテンツを、遅延読み込みすることでページ速度が向上するとして「Lazy-load」が活用されていました。

しかし、従来のデフォルトの設定では、最初から表示される画像や埋め込みまで遅延読み込みをしてしまう恐れがありました。そうなることで、かえって読み込み速度が遅くなってしまうのです。(LCPが悪化してしまう)

この仕様により、「最初の画像が遅延読み込みできなくなる」ということではないので、故意に最初の画像や埋め込みを遅延読み込みしたい方はタグの中に「loading=”lazy”」と記述をしておけば問題ありません。

GoogleがURL Inspection API を公開

URL検査ツールのデータをAPIを使用して取得できる、search Console Inspection API をGoogleは公開しました。

これにより、

  • インデックスの状況
  • モバイルユーザービリティ
  • リッチリザルト
  • 前回のクロール

などのデータを一括で取得できるようになりました。

ただし、

  • 1日に取得できるのは2,000クエリまで
  • 1分間に取得できるのは600クエリまで

という制限があるので注意してください。

まとめ

先月も小さなアップデートがありました。

PC版のユーザーエクスペリエンスアップデートのタイミングでWordPressも更新されましたので、改めて表示速度に関しておさらいをしておき、万全の体制でアップデートを迎えられると良いですね。

この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。

ではまた。