キーワードを探したり、ユーザーを検索意図を考える際に「サジェスト」という機能が不可欠です。

今回は、サジェストの意味と、無料で使えるサジェスト検索ツールについても紹介していきます。

サジェストとは?

英語の「suggest」が語源となっており、「提案・示唆する」などの意味合いがあります。

Webの世界におけるサジェストは、検索窓に文字を入力した際に表示される「検索候補」のことを指します

実際に画像で見てみましょう。

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検索窓に「SEO」と入力すると、「SEOとは」「SEO 対策」などと候補が表示されています。

グーグルコンプリートという機能がはたらいている

サジェストの機能はグーグルオートコンプリートという機能がはたらいています。

入力の途中でも、「これのことかな?」と検索意図を汲み取って予測変換などを手助けしてくれます。

例えば、画像のように、「株価 トヨ」と入力をすれば、「トヨタ」の株価を自動的に表示してくれます。

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文字だけではなく、画像検索などにも活用されており、検索機能として大きくユーザーの手助けをしてくれています。

サジェストの仕組みとは?

サジェストは、Googleの持つ4つの基準に沿って表示されているようです。以下説明していきます。

サジェストの基準1.ユーザー属性

一つ目が、「ユーザー属性」です。

検索エンジンは、ユーザーが過去に検索したキーワードを記憶しています。そのため、ユーザーの関心が高いとみなされ、サジェストには表示されやすくなります。

Googleのアルゴリズムがはたらくおかげで、ユーザーの興味や関心があるものを優先的に表示できるようになっています。

サジェストの基準2.トレンド性

人気があったり話題性のある、トレンド的なキーワードはサジェストに表示されやすいです。

ただし、あくまでもトレンドなため、瞬間的なものに過ぎません。急激に検索されているキーワードなどは、一時的にサジェストに表示されやすくなるようです。

サジェストの基準3.位置情報

Googleは、ユーザーの位置情報を活用してサジェストを最適化します。宿泊施設や飲食店など、位置情報に左右されやすい検索ワードの場合は、ユーザーの位置情報が反映されたサジェストが表示されます。

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渋谷にある弊社でも、確認ができました。

サジェストの基準4.月間の検索ボリューム

Webの世界では、検索エンジンにて、特定のキーワードが1ヶ月の間に検索される回数を「キーワードのボリューム」と表現します。当然、検索ボリュームが多いキーワードほど、ユーザーの関心や需要が高いという認識になります。

サジェストは、この検索ボリュームにより日々変化しています。

関連キーワードとサジェストの違い

検索結果の画面に似たような機能で、「関連キーワード」というものがあります。

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「他のキーワード」と題して表示されていますが、サジェストとは異なります。

サジェストは、ユーザー属性や位置情報などさまざまな要因のもと表示されていますが、こちらの関連キーワードは、

  • 検索したキーワードに関連する
  • かつ検索ボリュームだけに左右されている

という点がサジェストとの違いです。

他の人はこちらも検索とサジェストの違い

同じく似たような機能で、「他の人はこちらも検索」という機能があります。

他の人はこちらも検索は、検索したのちに、サイトに訪問、ブラウザバックで検索結果画面に戻る。というフローを行った際に表示される機能のことを指します。

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サジェストと一部重なる部分もあり、サジェストを引用しているケースも多いようですが、「全てがサジェストと同じ」というわけではありません。

▼他の人はこちらも検索についてはこちらの記事でも解説しています。

サジェスト汚染とは?

サジェスト汚染とは、検索ワードを入力した際に、「〇〇 倒産」「〇〇 最悪」などと事実と異なるフレーズや、ネガティブなフレーズを含むサジェストが表示されてしまうことを指します。

完全に削除することは、難しいのですが、放っておくとネガティブ・悪いイメージがどんどん広がってしまいます。

対策方法は2通りあって、

  • Googleに削除申請を行う
  • 風評対策の専門家に依頼をする

のどちらかになるでしょう。

Googleにサジェストの削除申請を行う場合は、サジェストの左側に下記のような文字をクリックしましょう。

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申請を行なったからといって、必ず削除される保証はできませんが、アクションを起こすことが大切です。

また、「サジェスト汚染」と検索するとサジェスト汚染や風評被害の対策専門家が多く出てきます。そういった専門家に依頼するのもひとつの手です。

サジェストを無料で取得できるツール

ユーザーの検索意図やクエリを調べたい場合は、ツールを使用して一括でサジェストを取得しましょう。

基本的に、ツールの使用方法は下記の通りになりますので、機能詳細等は割愛いたします。

サジェスト取得ツールは、検索窓にサジェストを取得したいキーワードを入れると、一覧で表示してくれます。取得したデータはcsv形式でダウンロードが可能なので、データの加工やまとめるのに便利です。

無料サジェスト取得ツール1.ラッコキーワード

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まずは、見出しやタイトル・サジェストの無料取得ツールとして有名なラッコツールです。

無料サジェスト取得ツール2.グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

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次に、グーグルサジェスト キーワード一括DLツールです。

会員登録をしていないと、使用制限が1日1回までとなりますので 注意してください。

無料サジェスト取得ツール3.Ubersuggest

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海外サイトにも関わらず、有識者の間では人気のあるのがUbersuggestです。

サジェストだけでなく、検索ボリュームも合わせて表示してくれるのでSEO担当者には非常に頼りになるツールです。

サジェストの活用方法

サジェストの意味や、無料で取得できる方法まではわかったものの、どのように活用していけばよいのでしょうか?

コンテンツのリライトに活用

先述の通り、サジェストはトレンド性からも表示されるため、既存コンテンツのリライトに活用することができます。

一定期間が経って、検索順位が落ちてしまった記事などに関しては、サジェストを洗い出してリライトを考えてみてはいかがでしょうか?

キーワードの選定に活用

サジェストは検索ボリュームやユーザーの関心が顕著に現れています。

コンテンツ作成の際に、内容の方向性やタイトル・見出しの選定などにも役立ちますね。

まとめ

サジェスト機能は、ユーザーの検索ボリュームやトレンド性、位置情報などから表示される検索キーワード候補のことです。

コンテンツのリライトや、キーワードの選定などに活用することでSEO施策の一環として大いに役立ちますね。

サジェストを活用して、ユーザーの検索意図を深堀することで、痒いところに手が届くコンテンツを作成できるでしょう。