検索結果に少し動きがあり、コアアップデートを疑う意見も多くTwitterに流れていました。ただ、グーグルのDanny Sullivan氏は「コアアップデートはしていない」と発表しています。
前回のアップデートが2021年の11月であったこともあり、時期的にあり得るタイミングだなと筆者も感じてしました。
では、3月のSEOニュースも見ていきましょう。
このページに書いてあること
品質の良いページを毎日複数更新できれば、劇的に上位に上がるのか?
この話題は2月にあったやりとりで、少々前の話です。(すみません、3月の情報ではありません。)
あるブログの運営者がジョンミューラーにこのように問いかけました。
品質が良い記事を毎日4記事書いて公開したら、魔法をかけたようにサイトのSEO品質が上がりますか?
そこに対して、ジョンよりも先に他のブロガーが意見を述べます。
- そもそも質の良い記事を4記事も毎日書けるはずがない(容易なことではない)
- ランキング要素には、記事以外にもボリュームや競合など記事以外にもたくさんある
- コンテンツを多く作ればトラフィックは増えるでしょう
と述べます。
ジョンは、最後の「コンテンツを多く作ればトラフィックは増えるでしょう」という部分に対して
「コンテンツ多いからと言って、検索トラフィックが増えるということは絶対にありません」
とだけ意見を述べます。他の意見は間違っていないということでしょう。
確かに、ただただコンテンツが多ければ良いというわけではありません。現代のSEOにおいては特に。
ただ、質の良いコンテンツを早いペースでたくさん作成することは良いことだと感じます。問題は、その「質の良い」をどう判断するかによるとは思いますが…。
ユーザーにとって、グーグルにとって質の良いコンテンツを常に考える必要があります。
グーグルビジネスプロフィールにおいて、オーナー確認が厳格に
グーグルビジネスプロフィール(旧グーグルマイビジネス)において、オーナー確認の基準がより厳格になったようです。主に、スパム対策のためかと思われます。
従来であれば、
- ハガキの郵送
- メール
- 動画撮影
などどれか1つの手段で確認を行うことで、管理ができるようになっていました。
今回は、
We may require you to verify by more than one method.
1 つ以上の方法で確認を要求することがあります。
という記述が追記され、複数の方法を要求するケースが考えられます。
さらに、下記も追記されました。
Often, we need to review verifications. These manual reviews help maintain the integrity of all profiles. They can take up to 7 business days.
多くの場合、オーナー確認には審査を必要とします。手動での審査はすべてのプロフィールの整合性を保つのに役立ちます。審査は最大で 7 営業日かかることがあります。
今後、新しくオーナーとして追加する場合は、こう言ったケースがあるということを頭に入れておきましょう。
【PC向け】ページエクスペリエンスアップデートを完了
グーグルは、2月22日に行われたPC向けのページエクペリエンスアップデートが完了したことを発表しました。
もともとは、3月末までかかると発表がありましたが、想定よりもかなり早いロールアウトとなりました。
ランキングへの影響は?
今のところ、それが影響と考えられるほどの結果は見られません。
もともと、ランキング要因としては影響力の小さいという認識があるため、劇的に検索結果が変わるということもないでしょう。
だからといって、表示速度が遅くてユーザーにとっては不便なサイトにしておくのはいけません。できる範囲で改善に努める必要はあるでしょう。
また今後、アルゴリズムの変更によってこういった要素が重視されることも考えられます。
検索結果における同義語の扱い
3月11日に行われたSEOオフィスアワーにおいて、ジョンミューラーにこのような質問が投げかけられました。
同義語において、なぜこんなにもランキングの差があるのか?また、そこに大きな違いはあるのか?
実際に質問を投げたユーザーは、「ビデオの編集」ではランク付けされているが、「ビデオエディタ」では全くランク付けされないということです。
ジョンは答えます。
「ビデオの編集」と「ビデオエディタ」のようなものを見ている場合、ユーザー側からの期待は少し異なります。
一方では、ビデオを編集したい。もう一方では、ビデオエディタをダウンロードなどに関心があるかもしれない。
そして、それは非常に似ているように見えますが…ユーザーが望むものはわずかですが異なります。
ですから、私の観点からはそのようなことは、そこで異なるランキングを表示することは理にかなっています。
また、英語の単語の英国版または米国版を使用している場合など、単語のスペルがわずかに異なる場合も同様です。アクセントのある単語や文字があり、アクセントがない場合、これらはほとんど同じであると理解しています。
しかし、それらがわずかに異なることも理解しています。
そして、そのようなことを考慮した検索結果を表示するようにしています。」
似ている言葉だとしても、そこから広がるユーザー行動やユーザーの心理によって大きく異なるということですね。
ジョンおいう通り、「ビデオの編集」であれば、「編集方法を知りたい」、「ビデオ編集のプロを探している」、「ビデオ編集の求人を探している」などなど考えられます。必ずしも「ビデオエディタ」とはイコールになりませんね。
「同じような言葉だけど、微妙に目的や背景が違う…」それがわかると、クエリに対するコンテンツの考え方も変わってくるのではないでしょうか。
2023年7月1日にユニバーサルアナリティクスが終了!
グーグルより現行GA(ユニバーサルアナリティクス)の終了が告げられました。
GA4が登場して少し経つものの、扱いも難しさ(先入観もありますが…)からどうしてもアナリティクスのメインはユニバーサルアナリティクスという方も多かったのではないでしょうか。
簡潔にまとめると、
- 2023年7月1日まで、ユニバーサルアナリティクスのデータ使用および、収集は可能。
- 2023年7月1日以降は、新しいデータ収集はできないものの、以前に収集されたデータに少なくとも6か月間はアクセス可能。この間にエクスポートして、データを保存しておくことをグーグルは推奨。
- サポートの完全終了日は未定だが、サポート終了後はアナリティクスのレポートを管理画面上で確認したり、APIを介してデータにアクセスしたりできなくなる予定。
- 有償版のグーグルアナリティクス 360 は、2023年10月1日まで延長される。
ということです。
詳細は別記事でまとめてありますので、こちらもご覧ください。
altテキストは画像検索のみに影響
サイト内の画像がリンク切れを起こしている際に画像の意味を説明するためにある、「altテキスト」。
しばしSEOの要因として議論されることが多いaltテキストですが、ジョンミューラーによって通常の検索結果の要因にはなっていないとされました。
「一般的な観点から、代替テキストは画像の置換または説明を意味します。これは、個々の画像を見ることができない人、スクリーンリーダーなどを使用する人にとって特に便利ですし、検索エンジンがこの画像の内容を理解するのにも役立ちます。
画像の周りの製品について同じ説明がすでにある場合、検索エンジンの場合は必要なものがありますが、スクリーンリーダーを使用している場合は、その特定の画像に何らかの代替テキストを含めることは理にかなっています。」
ジョンは、「そもそも画像があることがウェブサイトの評価に直接つながっているわけではない」と言います。
画像があることで、コンテンツの理解度が上がり、ユーザーに対しても親切であるためにサイトの評価につながっているということでしょうか。言わんとしていることはわかります。
ただ、どちらにしてもaltテキストは入れておくに越したことはないので、「普段から入れて当たり前」という認識でコンテンツ改修を行いましょう。
URLパラメータツールが終了
GoogleはサーチコンソールのURLパラメータツールを、2022年4月26日で提供終了すると発表しました。
もともと、2009年にリリースされてから特定のパラメータが付いたURLのクロール制御のために使われていたものです。
廃止になった理由として、Googleの精度が上がり、重要なパラメータとそうでないものの判断が適切にできるようになったためです。つまりこのツールを使わずして、このツールのやりたいことができてしまっているのですね。
ジョンミューラーが2020年の9月に新しいパラメータツールの準備についても話をしていましたが、時代の流れと共にお蔵入りになってしまったそうです。
まとめ
細かな情報を追っていると、今まで不確かだったことについて徐々に明らかになっていく様子が伺えますね。
altテキストの存在も大切だったなりに、明確な要因としての言及がなかったので、今回のニュースで画像検索の要因になっているとわかりました。
この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。
ではまた。