【2022年8月版】7月に行われたSEOニュースとトレンドまとめ

先日、YMYLについてのデータ更新され少し話題になりました。

その辺りも含めて、SEO周りのニュースをまとめましたので、見ていきましょう。

商品リッチリザルトのガイドラインを更新

Googleは商品構造データに関するガイドラインを更新しました。

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この更新により、広い範囲で規制されていたり禁止されている商品や、他社や自身に害を与える可能性のある商品はリッチリザルトに表示されなくなります。

具体的には記載があるように、武器や銃器、ドラッグやタバコ・ギャンブル関連の製品などです。(明記はないものの、アダルト関連のグッズもおそらくNG)

上記に当てはまる製品を扱っている場合は、マークアップを削除して然るべき対応をとりましょう。

Googleによれば、違反しているからと言って手動ペナルティなどは行われないようですが、検索結果に表示されているリッチリザルト等は削除されるとのことです。

HTTPページへのリンクはSEO要素としてマイナスになる?

7月に行われたSEO Office Hours にて、「HTTPSページからHTTPページへのリンクがマイナス評価になるのか?」という興味深い質問に回答しました。

そもそも、Googleは2014年に「HTTPSページであることはランキングシグナルの要因になる」と回答しています。そのため、基本的にはHTTPSのページからHTTPへのページへリンクしていることはあまり良い印象ではありません。

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ジョンミューラー曰く、

「わたしたちの観点から、そのことはまったく問題ない。」

HTTP上に特定のサイトがあり、ユーザーが期待するコンテンツがそこにある以上は、そこがリンク先になります。

そこに反対するものは何もありません。

※わかりやすくまとめるために一部、翻訳・解釈をアレンジしております。

と回答しています。

ただし、HTTPS通信を採用していないサイトはセキュリティの面から外部の攻撃を受けるリスクや情報漏洩のリスクが高いために、リンクをすることは推奨されないと感じます。

本当に、有益で役立つ外部リンクとしてそこしかない場合は仕方がないかもしれません。
(過去には、官公庁のサイトがSSL化していないこともあったが、「信頼性や権威性としてはこれ以上ないため、リンク元として貼らざるを得ない」などの状況はありました。2022年8月現在は対応済み)

ただし、他のサイトでも同じような内容を探すことができるのであれば、HTTPS対応がされているサイトをピックアップした方が良いでしょう。

CMSを使うことはSEOのランキング要素に影響するのか?

Youtubeの「#AskGooglebot」シリーズの中で、「CMS※はランキングに影響を与えるのか?」という質問が投げかけられました。

確かに、「WordPressを使うことで、SEOに有利」、WordPressの中でも「このテーマを使うとSEOに有利」などこの手の話は、度々議論が交わされるテーマです。

CMSはランキング要素ではない

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Googleが関心を持つのは、ウェブサイトのバックエンドで起こっていることではなく、ユーザーへ表示される結果です。

ジョンミューラーは次のように述べています。

「私が知る限り、当社の検索システムは、特定のコンテンツ管理システムを探して別の方法で処理することはありません。私たちにとって、CMS は Web ページを作成する 1 つの方法にすぎません。Google のシステムは、ページがどのように作成されたかには注目しません。代わりに、彼らは最終結果に焦点を当てています。手作業で作成された Web ページは、WordPress、Wix、Squarespace などで生成されたものと同じくらい優れたものになる可能性があります。」

ミューラーは続けます。

「私が知る限り、すべての主流の CMS システムは、検索でうまく機能するページを作成できます。ほとんどの場合、SEO は魔法ではありません。十分に文書化されており、多くのテスト ツールがあるため、すべてのプロバイダーは、必要に応じて SEO 要素を含めることができます。すべての Web ページがわずかに異なるように、システム間でわずかな違いがあります。平均的なサイト所有者にとって、それらはすべてすぐに使用できる検索に適しているか、いくつかの設定やプラグインを使用して簡単に調整できます。」

SEOに関して基本的なことを理解していれば、アプローチの仕方が違うだけでやることは変わりません。

個人的にはなんとも言えない

ジョンミューラーの意見は、真っ当であり間違いありません。ただしCMSやWordPressによってはテーマによっても随分操作感が異なると感じます。

WordPressの場合、テーマやプラグインによって、構造化データの扱いやメタタグの設定が容易に対応できるケースもあるため、環境によって差が出やすいと感じます。

過去にオリジナルのCMSサイトなどを触ったこともありますが、静的かつ個別ページにメタタグの記述を書いたり、FTPソフトやSSH接続を強いられたりと、ちょっとしたタグの記述変更ですら相当な手間がかかりました。

設定する側の気持ちを考えると、WordPressを活用できる方がより多くの時間を施策の立案などに使うことができるなあと思う次第です。

※CMS(content management system:コンテンツ・マネジメント・システム)とは、WordPressやShopifyなどをはじめとしたソフトウェアのことを指します。静的なHTMLを組むことなく、直感的にサイトやWebデザインを作成することができます。

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現在では、世界中のWebサイトのうち43.2%(半数近く)がWordPressによってつくられており、CMS内でのシェア率は65.2%と驚異的な数字になります。

引用元: W3Techs-Usage statistics of content management systems

よくある質問への自動応答が設定可能に

Googleはビジネスプロフィールにて、顧客からよくある質問に対する自動応答を設定できる新機能を展開しました。

新機能を活用することで、チャットボットのように質問に対する自動応答を設定できます。

海外のSEOプレイヤーStefan Somborac氏によってこの機能が発見されました。

自動応答の設定方法

自動化されたよくある質問の設定方法には下記の順番で行います。

①Googleのマイビジネスのページに入ります

②「顧客」▷「メッセージ」の順にクリック

③「メニュー」▷「メッセージ設定」▷「よくある質問の管理」の順にクリックします。

④「+質問を追加」をクリック

質問は最大で40文字、解答は500文字まで設定することができます。

CWVとPageSpeed Insightsの違いについて

CWV(コア・ウェブ・バイタルズ)とPageSpeed Insightsのスコアが、一貫して異なることについてジョンミューラーが回答しました。

投げかけられた質問は下記です。

「自分の Web サイトで PageSpeed Insight スコアを確認すると、単純な数字が表示されます。これが Search Console の Core Web Vitals レポートと一致しないのはなぜですか?正しい数字はどれ?」

そこに対するジョンミューラーの回答です。

「まず第一に、スピードに関して正しい数字はどこにあるか、ユーザーにとってウェブサイトがどのように機能しているかを理解することに関して、明確な答えを得ることが第一だと思います。

PageSpeed Insights では、デフォルトで、0 から 100 までのスコアのような単一の数値を表示していると思います。これは、いくつかの仮定に基づいています。ユーザーにとっては遅くなります。

そして、それに基づいてスコアを計算します。

Search Console には、速度、応答性、双方向性に関する 3 つの数値に基づく Core Web Vitals 情報があります。

もちろん、これらの数字はわずかに異なります。1 つの数字ではなく 3 つの数字だからです。」

そのままCWVとPageSpeed Insightsがどのように数字を算出して、なぜ異なるのかを説明しました。

「しかし、これらの数値が決定される方法にも大きな違いがあります。

つまり、いわゆるフィールドデータとラボデータには違いがあります。

フィールド データは、ユーザーが Web サイトにアクセスしたときに実際に見たものです。これは、Search Console で使用するものです。

それは私たちが検索にも使用するものです。

ラボのデータは、ウェブサイトの理論的な見方のようなものです。たとえば、私たちのシステムが考える特定の仮定がある場合と同様に、平均的なユーザーはおそらくこのようなデバイスを使用し、このような接続を使用しています。

そして、これらの仮定に基づいて、平均的なユーザーの数値を推定します。

そして明らかに、これらの見積もりが 100% 正しいことは決してないだろうと想像できます。」

つまり、実際のサイト訪問者のデータは、CWV(サーチコンソールによるもの)だということです。

PageSpeed Insightsにおいては、ユーザーが実際に経験するであろうシュミレーションを作成しているという認識です。

CWVでは、実際のユーザーのデータを参考に、PageSpeed Insightsではページの速度低下の原因を知るためのツールという使い分けができます。

さらにジョンミューラーは続けます。

「同様に、ユーザーが見たデータも時間の経過とともに変化します。一部のユーザーは非常に高速な接続または高速なデバイスを使用しており、Web サイト上または Web サイトにアクセスするとすべてが非常に高速になります。

かといって、他の人は高速なデバイスや接続方法を持っていないかもしれません。

そのため、この変動は常に異なる数値になる可能性があります。

ウェブサイトの現在の状況を理解する方法として、Search Console に表示されるデータであるフィールド データを使用することをお勧めします。

次にラボ データ、つまり自分で直接実行できる個々のテストを使用して、Web サイトを最適化し改善を試みます。

新しいバージョンの Web サイトで取得したラボ データに満足したら、時間の経過とともにフィールド データを収集できます。これは自動的に行われ、ユーザーが実際にそれをより高速またはより高速であると認識していることを再確認します。レスポンシブも。

繰り返しになりますが、これらの指標のいずれに関しても、絶対に正しい数字はありません。

あなたが言う絶対的な正解のようなものはありません。これは実際にはそうあるべきです。

むしろ、さまざまな仮定やさまざまなデータ収集方法があり、それぞれが微妙に異なります。」

CWVとPageSpeed Insightsは使う目的が異なる

さまざまなお話をしてきましたが、両ツールとも目的が異なるということです。なので数値が異なることは大きな問題ではありません。

  • Search Console の目的は、実際のサイトパフォーマンスに関する詳細なスナップショット知る
  • PageSpeed Insights の目的はあくまでも診断であ​​り、速度低下の問​​題を特定し、改善のための提案を知る

このように理解しておきましょう。

検索品質評価ガイドラインが更新

2022年、7月の28日にGoogleの検索品質評価ガイドラインが更新されました。

内容は、「YMYL」の定義と、「E-A-T」の重要度に関する内容の更新でした。

YMYLの定義

今までのバージョンでは、下記のトピックがYMYLと扱われていました。

  • ニュースと時事問題
  • 市民、政府、法律
  • ファイナンス
  • 買い物
  • 健康と安全
  • 人々のグループ
  • そのほか

最新の更新では、このカテゴリーが削除されています。

新しい定義では、「害を与える(危害)リスクが高い」トピックが「人々の健康や経済的安定、安全または社会の福祉・福利」に影響を与える可能性があります。

そして、Googleは誰がYMYLコンテンツによって影響を受ける可能性があるのは

  • コンテンツを閲覧する人
  • 閲覧者の影響を受ける他の人
  • グループや社会

などが 含まれるとしました。

そして、GoogleはYMYLコンテンツが個人または社会にもたらす可能性のある 4 種類の害の観点から YMYL を考えるよう求めています。

  • 健康または安全
  • 財務上のセキュリティ
  • 社会
  • そのほか

別の新しい追加では、Google は、「虹の背後にある科学」などの害のないトピックに関する「架空の有害なページ」は、技術的にはYMYL とは見なされないと主張しています。更新された定義によると、コンテンツは人々の幸福に害を及ぼす、または影響を与える可能性がなければなりません。 

他のアップデートでGoogleは、害を及ぼす可能性がないため、多くまたはほとんどのトピックが YMYL ではないと主張しています。

Google はまた、YMYL 評価がスペクトル(白黒はっきりせず、グラデーションのような移り変わるイメージ)で行われることを初めて述べました。

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それに伴い、新しい表も追加されています。この表では、GoogleがYMYLと見なすかどうかを具体的に示したトピックの種類と、明確な例を示しています。

▼日本語に要約したものを掲載しておきます。(英語が堪能でないので、一部読みづらい文章があるかもしれません。)

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結局のところ明確なような、曖昧なような…。客観的に感じる要素が強いですね。

E-A-Tに関する定義

新しい追加要素の中で、「ページに必要なE-A-Tのレベルはページの目的とトピックに依存する」ということを改めて繰り返しました。

サイト全体の評価や評判がよかったとしても、特定のページに関して、人々に危害を加える恐れがある場合はそのページを低品質と評価します。

以下、引用

専門知識、権威、または信頼性の欠如 (E-A-T)

低品質のページには、ページの目的に適したレベルの E-A-T が欠けていることがよくあります。ここではいくつかの例を示します。

● MC の作成者は、MC のトピックについて十分な専門知識を持っていません。納税準備に関する明確な専門知識を持たない人が作成した納税申告書の説明ビデオ。

● ウェブサイトは、ページのトピックに関する信頼できる情報源ではありません。料理サイトの税情報。

● MC が信頼できない。接続が安全でないショッピング チェックアウト ページ。

● YMYL トピックに関する情報提供 MC は、やや不正確または誤解を招くものです。

必要な E-A-T のレベルは、ページの目的とトピックによって異なります。一部のタイプのページでは、正式な専門知識は必要ない場合があります。 YMYL トピックのページの場合、これは重要です。

ページの目的とトピックを検討します。害のリスクは何ですか?危害を防ぐために高い E-A-T が必要ですか?そうであれば、わずかな不正確さでさえ、YMYL トピックに関する情報ページが信頼できないものになる可能性があります。

重要: ページに目的に適した E-A-T がない場合は、低い評価を使用する必要があります。その他の考慮事項はありません
好意的な評判やウェブサイトのタイプなどは、トピックやページの目的に対する E-A-T の欠如を克服できます。

まとめ

YMYLについての定義がされたことで、改めて考えるべき要素もたくさん出てくるのではないでしょうか?

もう少し掘り下げて情報を整理する必要がありますが、わかる範囲での情報を取り急ぎお伝えしました。

この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。

ではまた。

中村 一浩
中村 一浩
株式会社ココログラフ代表。SEO歴13年、対策実績970サイト以上。検索エンジンだけでなく検索ユーザーにまで最適化する、SEOの上位互換サービスSUOを提供。SEO / SUOの独自レポートツール、サチコレポート開発者。著書『現場のプロが教えるSEOの最新常識』
中村 一浩
中村 一浩
株式会社ココログラフ代表。SEO歴13年、対策実績970サイト以上。検索エンジンだけでなく検索ユーザーにまで最適化する、SEOの上位互換サービスSUOを提供。SEO / SUOの独自レポートツール、サチコレポート開発者。著書『現場のプロが教えるSEOの最新常識』