2月は、AI導入の話題が多く、2023年3月現在も「ChatGPT」が猛威を振るっています。

Googleが対話型のAIサービス「Bard」を発表

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米GoogleのCEOスンダー・ビチャイ氏は2023年2月6日(現地時間)に、実用的な会話型のAIとなる「Bard」の発表を行いました。

Bardとは「吟遊詩人」を意味するそうです。

新AIのBardのベースは2021年の5月に登場した対話アプリ用言語モデルの「LaMDA」とのことです。検索窓の直下に、AIによる回答が表示される仕様になるとのことです。

詳細はこちらよりご覧下さい。

MicrosoftもAI搭載のブラウザ「新Bing」を発表

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米Microsoftは2023年2月7日(現地時間)、米OpenAIの次世代大規模言語モデル採用の「新しいBingとEdge」を発表しました。

前日の2月6日はGoogleが「Bard」の発表を行ったばかりで、翌日にはMicrosoftが対抗するかのように発表を行ったため、大きな話題となりニュースにも大きく取り上げられていました。

新Bingは既に使用できる(β版のみ)

Microsoftの新Bingは、発表時には既に「ウェイティングリストに参加すればベータ版を試せますよ」という状態でしたので、筆者も参加してみました。

「スマホ用のアプリをインストールして、デフォルトのブラウザをBingにする」と順番が早く回ってくるなどの仕組みもあり、行ったところ一瞬で順番が回ってきました。(本当に?)

実際にBingを使ってみた感想や使用感については、下記記事にてまとめてありますので、ご確認ください。

クロールの頻度を下げる目的で404などを使用してはいけない?

Google検索セントラルブログにて、ゲイリー・イリェーシュ氏が、表題のような注意を促しました。

ウェブサイトの所有者やCDNが404や403を通じてグーグルのクロール頻度を下げようとする動きが、ここ数ヶ月で増加しています。

あくまでも、クロール頻度を下げることを目的とするなら、サーチコンソールのクロール頻度設定から頻度の設定を行うことや、500、503、429などのステータスコードを返すようにするべき

と話しています。

あくまでも、4××エラー(429エラーを除く)はクライアントに関するエラーであり、サーバーにエラーが発生していることを示すものではありません。仮に404エラーを投げることでサーバーに過剰な負荷が発生しているとはみなすことができない、とドキュメントにも記載があります。

故意に4××エラーを返すように設定している場合は、今一度適切なクロールを促すために見直しておきましょう。

適切なリンク設置を行うためのドキュメントが更新

Googleは、検索セントラルサイトにてリンクについて詳しく解説するドキュメントを更新しました。

静的なリンク設置の書き方から、適切なアンカーテキストの設置方法についてわかりやすく、また具体的な例とともに記載がされています。

どちらかというと、初心者の方向けの内容となっています。ただ、ご自身の知識を見直すためにも、今一度読み直しておく価値があるのではないでしょうか?

設置方法については、だいぶ具体例を用いて解説されているので、現場で使用する際には非常にイメージがつきやすいのではないかと感じます。

サイトの移転と大きな改修は同時に行わない方が吉

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Search Off The Recordのポッドキャストにて、ジョン・ミュラー氏、ゲイリー氏、をはじめとしたGoogleの重鎮たちが、サイトを新しいトップレベル ドメインに移動するリスクを話しました。

サイトの移転を検討した際に、特に複雑な変更の場合は、それらをより小さな部分に分割する方が安全である可能性があることを示唆しました。

たとえば、ウェブサイトが「cocorograph.ch」と「cocorograph.fr」から「maxcocorograph.com」に移動する場合、Illyes は「cocorograph.fr」を最初に移動し、「cocorograph.ch」を移動する前に待機することを推奨しました。

企業サイト等でトラフィックを失ってしまうと、回復するまでに長期間を要するケースが多く、Googleの彼らも関わってきた多くのサイトで同じような現象を確認したとのことです。

また、サイト移転の際はリダイレクトの設定等も適切に行えているかどうか確認をしておきましょう。

今後のSEOはAIとの共存が鍵?

検索エンジンにおけるAIは、どのように浸透していき、ユーザーに対してどこまで普及していくのでしょうか。ChatGPTも連日世間を賑わせており、多くのツールへの導入が行われています。

しかし、上手に使うためには指示の出し方や上手なアプローチが必要な気もするので、一般ユーザーレベルで有益な存在になるまでにはもう少し時間がかかりそうです。

情報を常に追いつつ、適切な対策を行なっていけると良いですね。

この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。

ではまた。