3月はコアアップデートから、ChatGPTの新しいモデル「GPT-4」の登場まで、様々なニュースがありました。

2023年初のコアアップデートが展開

2023年3月15日にコアアップデートが展開されました。

2022年9月に行われた前回のアップデートから約半年ぶりのコアアップデートです。2022年12月にはヘルプフルコンテンツアップデートが行われたため、そこまで久しぶりではない感じもしましたが…。

2023年の3月29日には、アップデートが完了し、ピッタリ2週間の実装となりました。

アップデートの内容は?結果はどうなった?

例によってYMYL系のジャンルは大きく変動があったようです。

特に、直近はChatGPTをはじめとしたAIコンテンツの進化も著しく、そういったツールで作成しただけの脳死コンテンツなんかも潰しに来ているんではないかなあという所感です。

下記は弊社のお客様で、今回のアップデートにてトラフィックが倍近く上がったケースです。

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基本的にグレーな施策は行わず、地道にコンテンツを作り続けた結果ですね。素晴らしい。

リダイレクトパワーや内部リンク構成などにも影響があった?

また、界隈によっては「リダイレクト元の評価が上がった」などの意見があったり、「内部リンク設置が的確にできているページの評価が上がった」などの意見も見受けられました。

リダイレクトについては、リダイレクトを行うケースの背景が広いためなんとも言えませんが、内部リンクの構造などは関連性などの見直しもあり、少し評価軸が変わった印象は受けます。

とりあえず内部リンク貼っておこうくらいだと黄色信号かもしれません。

サブディレ等の評価はさらに落ちた?

サブディレ系のサイトの評価は以前のアップデートでも落ち気味傾向がありましたが、今回のアップデートでもさらに落ちたように思えます。

サイトによっては根強く生きているケースもあるかもしれませんが、親ドメイン頼りの施策については完全に赤信号ですね。

コアアップデートの後にやるべきこと

毎回やるべきことは変わりません。大きく動いた場合、クエリやページ単位で比較して、影響を受けている箇所を具体的に理解しましょう。

また、競合のコンテンツがどのような推移で動いているのかも確認しつつ、自社サイトのコンテンツを見直すべきでしょう。

ChatGPTより、新型モデルの「GPT-4」が登場

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2023年3月15日、ChatGPTはより賢く応答してくれる新型モデルの「GPT-4」を公式リリースいたしました。(※2023年4月現在、月額有料プランのみ使用可能)

具体的に「どのくらいすごいのか?」という点を下記にまとめました。

  • わからない内容に対して、いい加減に回答せずに「わからない」とちゃんと伝えることができる
  • 日本における過去5年間の医師国家試験を全て合格(ソースはこちら
  • 英語における司法試験にて上位10%のスコアを獲得(ソースはこちら

などなど、様々なメディアでも取り上げられ話題にあがりました。

ChatGPTをすごいと感じるか、すごくないと感じるかは使い手次第

見出しの表現に少しトゲがあ流かもしれません。しかし事実として、ChatGPTの挙動はプロンプト(命令・指示)によるものが大きいため、上手に操れるかどうかが、ChatGPTを輝かせるか腐らせるかの鍵だと思います。

あまり理解もせずに頭ごなしに「大したことない」と否定していると、あっという間に仕事を奪われてしまうかもしれません。

執筆時の2023年4月初旬現在は「リスクヘッジに対して、AIが進化しすぎている。6ヶ月ほど学習をストップさせるべき」などと創業出資者でもあるイーロンマスク氏が発言していたり、情報の保護の観点からイタリアでは使用禁止命令が出るなど、慌ただしい様子です。

新しいBingには「GPT-4」が使用されている?

先日登場し、AI搭載のブラウザとして話題に上がったMicrosoftの新しいBingにも「GPT-4」が搭載されているとの発表がされました。

しかし、bing側のGPT-4は初期Verとし、今後は現在利用されているGPT-4にアップデートを行なっていくとのことです。

新しいBingについてはこちらもご覧ください。

ChatGPTは本来の目的を忘れずに上手に使うことが鍵

ChatGPTを用いて、マネタイズや新事業を検討している方はともかく、普段の仕事の延長としてChatGPTを使っていると、思いの外時間が奪われてしまいます…笑

普段の仕事を効率化しようと導入したChatGPTにつきっきりで、本来の仕事が進まないのであれば本末転倒です。

バランス良く使って、優秀なサポーターとして活用していきましょう。

「ChatGPTを使用してSEOはできる?」という面でも記事を書いておりますのでご覧ください。

GoogleのAI「Bard」が米国で実装されました

残念ながら日本のアカウント等では未だ未実装です。

あくまでも米国等での展開が先となりました。

鈴木謙一氏の記事を参考に内容をまとめますと、

  • 日本語は未対応だが、日本語のデータは持っている
  • ハルネーション問題有り(事実でないことを事実のようの回答してしまうこと)
  • Googleのインデックスに合わせてデータ処理のため、最新情報も割とイケる
  • あくまでも検索用途ではなく、アイデアや文章作成支援のツールとしての用途を希望

といった感じでした。

Bardは検索に使うためのAIではない

Googleは公式でも、「Bardは検索用途として使うものではない」とはっきり述べています。

「BardもChatGPTのように検索のように使ってしまうケースも考慮しているが、両者ともあくまでも大規模言語モデルであり、知識モデルではない。会話形式のテキスト生成には優れているが、テキストが事実に基づいているかを保証することには優れていない」とのことです。

筆者も有料課金をしてChatGPT(GPT-4含)を活用していますが、脳死で行う会話が一番楽しく、「AIすげぇ」と感じるシーンが多かったように感じました。

もちろん仕事のサポートとして活躍してくれる部分もあるため、人間側も適切なプロンプトを学習し、多くの人と共有していくことが必要となるでしょう。

【Bardだけじゃない】GoogleのジェネレーティブAIが発表

Googleは2023年3月15日、テストユーザー向けに先行してジェネレーティブAIを発表しました。

ジェネレーティブAIとは、一般的にコンテンツやモノについてデータから学習をすることで、その経験を使用して創造的かつ現実的なアウトプットを返してくれる機械学習方法のことです。

先日、Microsoftが今後はOffice製品にAIを組み込んでいくとの発表があり、ほとんどそこへのベンチマークな印象も受けていますが…。

ジェネレーティブAIができること

Googleの発表したジェネレーティブAIのできることはこんな感じでした。

  • メールのスレッドを全て読み取り、内容を要約してくれる
  • さらに要約したメールに対して返信を作成してくれる
  • メールの内容を元にプレゼンを作ってと伝えると勝手にスライドでプレゼンテーションを作成してくれる
  • スライドに挿入する画像は、必要に応じてテキストからオリジナル画像の生成が可能
  • meetでの打ち合わせ中に議事録を取ってくれる
  • スプレッドシートに記載のある顧客に対して個別でオリジナルの文章を作成してくれる。

などなど…。

メールの要約から一連の流れになっています。すごい…。

詳細は、下記記事にてまとめてありますのでご覧ください

Googleトレンドのトップページがアップデート!リアルタイムで検索トレンドがわかる?

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Googleトレンドのトップページがアップデートされ、リアルタイムで検索トレンドがわかるようになりました。

国内であれば、「日本でその瞬間話題になっているテーマ」が一目でわかるようになっています。時間差のスライダーのようなMVになっており、いくつかのトレンドが表示されるようになっています。

もちろんヘッダー右上にある国名を変えれば、その国のトレンドがわかります。

気になるのは「〜〜がトレンドになっている理由」の下に3件表示されている記事です。

ここに抜粋されることがあれば非常にアクセスが増えそうです。

Google Discoverのような感じなのでしょうか?

この辺りも情報がわかれば別途解説を試みてみます。

何事も実際に触れてみて、理解しておくことが重要です

もしも、このままChatGPTが活用され、進化していく時代になれば

「君、ChatGPTの使用歴何年?」「ChatGPT用のプロンプト作成経験はどれくらい?」なんて会話が当たり前に繰り広げられそうです。

後々のことを考えると、話題になっているAIやサービスは一通り触ってみて、理解しておいた方が良いかもしれません。

この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。

ではまた。