新年、あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。

ここまで月次でのトレンドトピックを発信していましたが、あまりに面白みが無かったため、記事のテイストを変更してみます。

公開できる程度の情報や、実際に行なって価値を感じた・感じなかった施策等を発信していき、皆さまのちょっとした引き出しになれば幸いです。

※SEOにおいては正解が無い世界だと認識しておりますので、読者の方々とは意見が異なる場合が往々にしてあるかと思います。また、企業様によって施策を行える範囲やレギュレーションの限度もあるためご了承ください。

DRが及ぼすパワー別サイトの動き

今回は「ドメインパワー(DR)」について具体例とともに感じたことを書いていきます。
※(DRはサードパーティツールahrefsの算出しているドメインのパワーです。)

「よくDRが強いサイトが強いなんて言われるけど、実際どうなの?」というケースもあるでしょう。私もそう思ってました。

近年のアップデートではEEAT要素にも捉えられるDRによって、「受ける評価が異なる」といったようなお話もいくつか見受けられました。また、AI・AIコンテンツの普及とともに、信頼のおける運営元のコンテンツが評価される傾向はまだまだ続くでしょう。(粗悪なコンテンツが蔓延ってしまう場合)

実際、検索結果を見ていても公的機関のサイトやWikipediaのサイトが上位に上がってくることも増えました。

今回は、とあるクライアントさんたちを例に挙げ、

  • DR70超えのサイト
  • DR40〜50前後のサイト
  • DR2〜20程度のサイト

の3パターン(4サイト)を例にお話を進めていきます。

ドメインが強いサイト(DR70超え)

db2f25ea2664acfdd5090be9f082078a
DR70超えのサイトにおける直近半年間のオーガニック流入数

具体例故にピンポイントなケースで恐縮です。

ちょうどメディアを展開し始めて1年半くらい経っている状態です。月次に4本程度記事を追加しており、大規模大手サイト等に比べると記事の追加ペースは少ないです。

記事数がそこまで多くないため、アップデート等であまり悪い影響を受けづらい(自社コンテンツ内でのテーマ被り・カニバリ等の懸念がまだない)感覚が強いです。

また、投稿直後にサーチコンソールからインデックス申請を欠かさず行っていますが、インデックスのスピードが非常に早いです。午前中に投稿して、午後には10位前後をうろうろしてるケースもあります。

雑な表現ですが、狙ったキーワードのボリュームが10,000とか20,000以上ボリュームがあっても、そこまで苦労せずに、1ページ目には刺せる感覚があります。

「これがDRの強いサイトなんだ…」と顕著に感じるレベルです。

DR70超えサイトにおける上位サイトと感じる差について

この辺になってくると、競合には銀行やタクシー広告ゴリゴリの人事ツールのメディアサイトなど、「よく知っている」企業がゴロゴロ出てきます。

またメディア運用歴が浅いと、「CVを取るために記事を作っていく」だけでなく、「ある程度ボリュームのあるキーワードで1ページ目に露出することで面をとる(サイテーション要素)」・「競合のなぞっているKWを拾いにいく」みたいなケースが出てきます。

そういった意味では、「1ページ目には入るけれど、1位・2位は取れないみたいなキーワード」も出てくるため、本気で1位を取りに来ているサイトに比べると、こだわりや最後のツメが足りないのかなとも感じます。

また、上位サイトは記事数が多いケースが多く、内部リンクの引き出しも幅広く、上がっているそのページに対して設計されているバックグラウンドの強さなんかもヒシヒシと感じます。

さらに、上位サイトは「単純に見やすさ」なんかも気を配っているなと感じます。イラストのテイストや、文字サイズのバランス、行間の空白、関連記事への動線がわかりやすいボタンであるなど。細かな積み重ねがユーザービリティの向上につながっており、1位にいる、2位にいるといったサイトになるべくしてなるんだなと感じます。

※弊社はメディア作成専門企業ではないため、リソースとの兼ね合いもあり全てをメディアに注ぎ込めません。そういった意味では、メディア専門部隊を備えている大手企業に比べてしまうと、量やちょっとした質の差は生じるかもしれません。

今回のDR70超えサイトに対して今後行いたい施策

この手のサイトになってくると、運用歴も一定あるためか、クロールエラー等の内部修正はほとんど改修が済んでいます。

また、メディアサイトではないので、メディアを続けつつも、注力していくのはサービスサイト経由でのCVR改善です。

コラムはある程度強くなりやすいため、「サービスサイトtoメディアサイト」もしくは、「メディアサイトtoサービスサイト」といった動線を増やしていき、サイトの滞在時間を伸ばしていくことも視野に入れています。

ドメインのパワーが中くらいのサイト(DR40〜50)

7f875a04ee499a4dd0458ae3bd1d2486
DR40〜50前後のサイトにおける直近半年間のオーガニック流入数

あまりアップデート等で大きな影響を受けたことはあまりありません。メディアのテーマやキーワードも割と設計を丁寧に行なっているため、カニバリ等が生じる懸念もほとんどありません。

月次で、3本程度記事を入れており、メディア記事の運用とサイト側の改善等をバランスよく行なっているサイトの例です。

こちらのサイトの場合、CV獲得に注力をしているため、メディアに注力するというよりも、サイト側のサービスページの改修や動線設計変更、デザインの変更等を、短いスパンで行なっています。

そのため、足元のオーガニックの流入数を増やすというよりも、効果検証等でCVRに変化があるかどうかを意識しています。そう言った意味では、あまり数字が良くも悪くも上げ下げ無い状態です。(もちろんオーガニックの流入数が増えるに越したことはありませんが)

インデックスについては問題なくされています。「インデックスされない」などの悩みはここ数年ほど携わっていて、1度もありません。

DR40〜50規模サイトにおける上位サイトと感じる差について

企業のテーマ性もあるかと思いますが、読み物に関しては競合が大手サイトばかりで、正直苦しいケースが多いです。

平たく言えば、テーマによっては1ページ目が狙える。ただ1〜3位への上位化は激戦といった感じがします。

このクライアント様の場合、コラムコンテンツは相当丁寧に設計して作っているため、競合との差には内容やボリュームというよりも、DRによる差を感じ始めます。(明らかに内容があっさりな他社サイトの方が上にいるケースも)

また、このクライアント様は、1つのキーワード・テーマに相当尖らせているため、その手のテーマでは競合に対しても戦えています。特に、あるキーワードではDR70前後ある競合を差し置いて、1位を獲得できています。(2024年1月4日時点)

ただ、1位を取れているキーワードでは、長いこと昔から10位〜3位くらいを彷徨っており、一定の強さや歴史を持っていた部分もあるかなと感じています。

今回のDR40〜50サイトに対して今後行いたい施策

コラムコンテンツについては、「過去に制作した」+「下落しているコンテンツの傾向」を洗い出し、そのテーマにおける競合や検索結果を細かく調べてみようと思います。「なぞれるけれど、専門性で言うと微妙かもしれない」といったテーマは良い意味で諦めて、上位化が難しいテーマを無理に追わず、リソースの節約を試みたいです。

サービスサイトの改修はこまめに行っているため、引き続き改修+効果検証を行います。また、強いテーマのテールを洗い出し、大手にも勝てている強みを圧倒的に尖らせていくことを理想とし、もう一つ尖った強みを作ろうと検討中です。

ドメインのパワーが低い中小規模のサイト(2〜20程度)

c9456d8abed319c3a9b5d20f5e19c76d
eff8d5e1dec49bb864f769746c8781cf

DR20以下のサイトにおける直近半年間のオーガニック流入数

どちらもDRがあまり高くなく、メディアを初めて1年程度のサイトです。

直近のアップデートによって、サイト規模がそこまで大きくなく、メディアの数も多く無いサイトでも、読み物の流入が大幅に増えるケースが確認されることが増えており、まさに隠れた宝石を露出させようとしているような意図を感じます。

2023年よりGoogleは度々「隠れた宝石」を表示するようになるであろうといったことを伝えていました。
(その他参照:Google の役立つコンテンツ システム、将来のアップデートでブログやフォーラムの隠された宝石を見つける by Barry Schwartz

確かに、私もphpなどのコーディングを行っていて、「絶妙に知りたい情報が出てこない」といったケースが往々にしてありました。そこで検索するクエリのパターンも底をついて、辿り着いた30位前後の「エンジニアが忘備録程度に書き残したQiita」に何度救われたことか…。

もちろん、ボリュームのあるビッグワードで1位を狙うのは非現実的ですが、少しボリュームを落としたり、テール系のワードであれば、DRに関係なく十分上位表示できると感じています。

また、インデックスのスピードについては大きく不自由を感じることはありません。

基本的に私は公開後、サーチコンソールからインデックス申請を行ったり、トラフィックのある記事に内部リンクを設置するなどして、インデックスさせようと意地になっているからです。

また、コラム初めて今までが流入少なすぎて、一気に増える感じというのは、小さいサイトあるあるな感じもしています。

DR20以下のサイトにおける上位サイトと感じる差について

DRが低く規模が小さめでも、ボリュームが大きすぎないテーマを狙えば、初動に対して良い評価を得やすい傾向を感じます。逆に、大手競合が蔓延っているような大きなテーマにアプローチしても、あまり期待ができない印象です。

コンテンツを増やしていきつつ、運用の歴を伸ばしていくことで、自ずとDRは少しづつ伸ばせるかと思いますし、テーマをズラさずにメディアの運用を続けていけば、勝手に被リンクをもらうシーンも増えていくと思います。

CV増加がどのクライアント様も最終的な目的となりますが、まずは足元の流入を増やせるところまで伸ばしていくことが大切かと感じます。

今回のDR20以下のサイトに対して今後行いたい施策

失礼な偏見ですが、この手のサイトの場合は「canonicalタグの適切な設置」や「エラーページの放置」などクロールエラーにおいて改善できる部分が多いと感じます。実際に今回のケースでもそういった部分で改善できる箇所があるため、まずはそこを綺麗に整理するところから優先的に行います。

その間にコラムコンテンツは継続していき、サイトの動きを止めないことも意識しておきたいですね。

DR別サイトの動きについてまとめ

DR別にサイトの動きを見ると、

  • DRが高いサイトほど読み物コンテンツが上位に上げやすい
  • DRが低いサイトでも、テーマを選ぶことで流入を増やすきっかけは作れる
  • 難しいのが、DRが40〜50程度ある中間のサイト。上げきれない・思ったよりも上がらないことが多く見受けられた。

といった様子でした。もちろん運用スタイルや方針によってはこれに限りません。

ただ、書いてある通りで、ぶっちゃけDRが40〜50くらいのサイトの運用が一番難しいと感じます。
最低限のパワーがあるため、テーマによっては上がることもあれど、一定数大手企業を避けては通れないため、厳しい戦いを強いられるシーンが多いと感じます。

もちろんテールワードを攻めて、うまく回避したりもするんですが…。上も下も戦える幅が広いため、「自由こそが不自由」といった感じがします。

こんな様子で月次に行った施策について、強く感じたことを記事としてまとめていければと思います。

ご覧いただきありがとうございました。