みなさん「SUO」って聞いたことありますか。
最近では、「SEOはオワコン」とか、アフィリエイターさんが稼げなくなって、SEO集客から「アドアフィ」(広告で集客するアフィリエイト手法)に転換するなど、自然検索集客の難易度が高まっているようなお話もたくさん耳に入ります。

しかしそれは、SEOで自然検索からの集客施策において、成果が出せなくなった方々のネガティブな気持ちが発信されているだけで、上位表示が無理になったわけでも、検索行動が無くなったわけでもなく、単にSEO集客ができなくなってしまった方々の妬みでしかないと思っています。

ココログラフでは、自然検索集客強化のための「SUOサービス」を提供していますが、このSUOという考え方について、SEOをよく知らない方にも理解できるように、詳しく解説していこうと思います。

  • SUOとは、検索ユーザーのためのサイト・コンテンツ設計を行うこと
  • いいコンテンツを作っただけでは自然検索流入は得られない
  • 情報の発信による認知の獲得が重要
  • ユーザーとの接点は自分のサイトでなくていい。
  • 特定の施策だけでは効果が得られにくい、SEOからプロモーションまで網羅的に対応することが重要
  • つまり大変

SUOとは

SUOというのは、今の検索エンジン最適化に必要な新しい施策として、従来のSEOサービスを進化させたもので、ココログラフでは2018年から提供しているサービスです。

簡単に説明しますと、

SEO = SearchEngineOptimization

検索エンジンに対してWebサイトを最適化すること

SEOとは、サイトを検索エンジンに最適化させ、検索キーワードの検索結果の上位に表示させるための施策です。
SEOはウェブマーケティングの手法の1つであり、検索エンジン経由でのサイトへの集客を最大化することを目的とします。

SUO = SearchUserOptimization

検索ユーザーに対してWebサイトを最適化すること

SUOとは、検索ユーザーに合わせて、Webサイト・コンテンツを最適化することで、
検索エンジンというシステムにあわせたコンテンツ作成ではなく、検索ユーザーの閲覧導線を考慮した取り組みを行なうことによって、成果の最大化を目的とする施策のことです。

後で調べてわかりましたが、2015年の記事でSUOについて言及している記事がありました。


こちらの記事によると、

「User search optimization」という記述を、アメリカにある435 Digital クリスティ・グラント氏の2012年11月13日のコラム内で見つける事が出来ました。 参照サイトはこちら:(下記記事は削除されたようですので、リンクにはなっておりません) http://www.435digital.com/blog/2012/11/13/ses-2012-site-architecture-user-search-optimization/

僕がこの仕事をする中で、検索エンジンに最適化をするという施策に疑問を感じて、SUOという言葉を考えたのが2018年でしたので、その6年前からあった概念なんですね。

話を戻すと、SUOは検索エンジンのためでなく、検索ユーザーに対して施策を行うという点でSEOと異なりますが、検索エンジンは検索ユーザーのために開発されているので、ユーザーを考えてサイトを構築していけば、結果的にSEOにもつながっていくということになります。

検索エンジンの集客力は絶大ですが、成果の最大化には、結果的にユーザーへの理解が必要でSEOだけでは不十分なんです。

自然検索集客でまずはじめに大切なこと

いいコンテンツを作るだけでは、検索集客は得られない時代

大きな流れとしては、検索エンジンで集客をするために、基本的には検索エンジンで上位表示を目指すこととなり、

  • ユーザーの役に立つ、共感されるコンテンツを作ること
  • 検索エンジンが評価したい・しやすいサイトを作ること
  • 外部からのリンクの獲得をすること

と言うのはこれまでのSEO対策でもよく言われてきた手法です。

SEOの概念

特にユーザーの役に立つコンテンツを作ることというのは、SEOの勉強をすれば、どこでも言われていることであり、皆そこに注力をしています。
しかし、それだけでは検索エンジンに評価されません。

では何が必要かというと、まず重要となのが、『情報の発信による認知の促進』です。

検索エンジン(Google)の評価には、E-A-Tという指標があり、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の高いサイトが評価されますが、このそのうちの権威性、信頼性は、検索エンジンの主観だけでは図れません。

MEMO

E-A-Tとは
・ Expertise(専門性)
・ Authoritativeness(権威性)
・ Trustworthiness(信頼性)
の略で、検索エンジンが『いいと思うサイト』の定義の概念。直接的なランキング要因ではないと言われている。

世界中のサイトを見回っている検索エンジンは、どんなサイトが話題になっているのか(サイテーション)、人気があって紹介やシェアがされているサイトなのか(被リンク)、そのサイトは人に求められているサイトなのか(指名検索)、ということを計測し、各サイトの評価に利用しています。

MEMO

サイテーションとは、他のサイトで自分のサイトや、会社、商品についての言及をされること。

話題にもなっていないサイト、人気もないサイト、検索もされないサイトが、権威のあるサイト、信頼できるサイトだろうか。と、考えれば理解ができると思います。

つまり、話題になったり、シェアされたり、検索されるサイトであれば、上位表示の可能性は高まるわけですが、知らないサイトのことを話題にあげたり、シェアしたり、検索したりできませんよね。
誰も知らないコンテンツ、どこにも言及されていないサイトを検索エンジンは評価したくないんです。

ですので、コンテンツを作ったら、そのコンテンツを置いておくだけではなく、必要としている人たちに向けて「発信」する必要があります。
その発信を受け取った人が、シェア(共有)をすることによって、サイテーションや、被リンク(他のサイトからリンクをもらうこと)が発生し、それをもって初めて検索エンジンに評価されるという流れなんです。

だたし、既に評価されたサイト(ドメイン)でコンテンツを公開する場合は、権威性、信頼性の担保ができていますので、発信をしなくても評価されます。

ユーザーとの接点は自分のサイトだけではない

一般的に、検索エンジンからの集客を強化したいと思うサイトオーナーさんは、「自分のサイト」への集客を増やしたいと思っていると思いますが、これももはやナンセンスという時代になっています。

近年のインターネットユーザーの傾向として、PCよりもスマートフォン、ブログよりもSNSなど、時代に合わせてユーザーの動向も変わるため、検索エンジンも合わせて変化をしています。

ユーザーが検索行動を起こす場所は、検索エンジンだけではなくなってきていて、何かを購入したいと考えた場合、検索エンジンではなく、SNSやamazonなどで検索することも増えました。

検索行動によっても求められる情報そのものが、テキスト中心のコンテンツだけでなく、画像や写真、動画など、多様化していること。さらに、検索ができる場所の選択肢が増えたということが理由として挙げられると思います。

本質的に集客の目的というのは、自分たちの発信する情報に触れてもらうこと。また、それによって、ユーザーに行動を起こしてもらうこと。そして、最終的にコンバージョン(目的)をはたしてもらうことです。

ですから、検索を通して、自分たちの発信する情報に触れてもらえるのであれば、自分のサイトにコンテンツを掲載していなくてもいいんです。

もう少しわかりやすく説明しましょう。

検索エンジンの上位でよく見かけるサイトっていますよね。例えば、amazon、楽天、価格コム、noteやTwitter、InstagramなどのSNSも見かけることがあります。そのようなサイトに自分たちの発信する情報が掲載できたら? そこで顕在化したユーザーと出会えたら? そして目的が達成されるのであれば、極論、わざわざ自分のサイトで集客できなくてもいいのです。

先ほど、既に評価されたサイト(ドメイン)でコンテンツを公開する場合は、発信をしなくても評価されると書きましたが、ここでは、有名サイトの権威性を利用してしまおうという方法です。

とはいえ、一般的に最後は自分のサイトに誘導した方が都合がいいことが多いため、他のサイトに掲載したコンテンツから動線設計をしたり、指名検索への誘導を行います。理想は、しっかりと認知してもらうことによって、動線設計を行わなくても勝手に指名検索から訪問してもらえると最高ですね。

ついでに、自分たちのサイト以外での自分達への言及は、サイテーションの強化にもつながります。

この記事を読んでいるということは、マーケティングに関わっているか、興味があるかという人だと思いますが、マーケティングを行う際は、広告をいろんなサイトに掲載しますよね。
それと同じで、SEOコンテンツもいろんなサイトに掲載すればいいということです。

2020年5月のGoogleのコアアルゴリズムアップデート以降は、公式サイトや大規模サイトが特に強くなっていると言われていますが、これはお金をかけたプロモーションによるサイテーション効果が影響してしまい、SEO効果が高まっていると思っています。

自分たちのサイト以外の、多数の媒体に対してもコンテンツの掲載を積極的に行いサイテーションを高めながら、ユーザーとの接点を増やすことが重要です。

検索エンジンの理想と方向性

検索エンジンは、『そうそうこれ探してた』が見つかる検索結果を目指しています。
誰も知らない無名のサイト、内容が薄く、役に立たないサイトは検索上位に表示したくありません。

検索の理想

上記の図は一例ですが、みなさん知っているし、使いやすくて便利なサイトですよね。
仮に『賃貸』と検索して、HOMESやSUUMOが検索結果に出てこない検索エンジンなんてどうでしょう。

きっと使わないと思います。

非常に簡単な例ですが、検索エンジンは

  • 役に立たないより役に立つサイト
  • 知られていないより知られているサイト

を上位に上げたいと思っているわけです。
つまり、検索エンジンに評価されるためには、その業界でのより強い権威(ブランド)と、より良い内容(コンテンツ)が必要ということになります。

検索エンジンに評価されるまでの流れ

一口にSEOと言っても、サイトを作ってから検索エンジンに評価されるまでには、様々なフローと手法があります。各ポジションに特化施策がたくさんありますが、点の施策では効果が出にくくなっていて、全体で対応する必要があります。

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なぜ全体で対応する必要があるかというと、検索エンジン(Google)の評価システムであるアルゴリズムが、様々な指標をみており、それら全てを網羅的に対策することで「最終的に」検索エンジンに評価がされるからです。

何よりも、検索ユーザーが求めているサイトは、前に書いたように、役に立たないコンテンツよりも、役に立つコンテンツ、知らないサイトよりも有名なサイト、人気がないサイトよりも人気があるサイトなので、検索エンジンもそのようなサイトを好むように作られているからです。

つまり、検索ユーザーに最適化されたサイトこそが、検索エンジンが上位に表示したいサイトということになるわけなので、SUOが必要になってくるということなんです。

まとめ

このように、検索エンジンは検索ユーザーのために日々改良を加えられています。
これから先の検索エンジンの方針がわからなくても、ユーザーの求めている情報を、ユーザーが使いやすい形で提供していくことで、結果的に検索エンジンの変化に対応したサイトを作ることができるようになります。

コンテンツだけでも、プロモーションだけでもなく、全ての施策を網羅的に実施することで、最終的に大きな結果を得ることができるのが、SUOなんです。

短期的に結果を求めると、検索エンジンの変化に対応できず、安定した集客は得られず、結果的にSEOに対しての不信感を募らせることになり、施策をやめてしまうことになると思います。
しかしそれは、増やせたはずの検索流入を捨てるということになり、大きな機械損失となります。

やるべきことは多く、道のりは険しく、長い時間がかかリますが、結果的に自然検索流入を長期的に獲得することは検索ユーザーがいる限り可能ですので、根気よく施策を続けていくことが大切です。

最後に、ココログラフのSUOサービスに興味がありましたら、一度サービスページをご覧ください。

ではまた。