
被リンクが原因で検索順位が大きく下がった場合、まず確認したいのは、Googleから「手動による対策」を受けているかどうかです。手動による対策が出ているなら、不自然なリンクの削除、否認、再審査リクエストの3ステップで解除を目指します。
一方、手動による対策が出ていない場合は、Googleがスパム的なリンクを自動的に無視していることが多く、否認などの作業は基本的に必要ありません。この記事では、手動による対策を受けたときの対処手順を順番に解説します。
- サーチコンソールの「手動による対策」レポートで、ペナルティの有無と内容を確認する
- 「リンク」レポートでリンク元を洗い出し、削除できないリンクだけを否認する
- 再審査リクエストには、行った作業と結果を具体的に書く
まず「手動による対策」が出ているかを確認する
サーチコンソール(Google検索の管理画面)の左メニューから「セキュリティと手動による対策」→「手動による対策」を開きます。「問題は検出されませんでした」と表示されていれば、手動による対策は受けていません。
「サイトへの不自然なリンク」などの項目が表示されている場合は、その内容を確認したうえで、以下のステップに進みます。なお、手動による対策が出ると、サーチコンソールに登録しているメールアドレスにも通知が届きます。
サーチコンソールをまだ導入していない場合は、サーチコンソールの導入方法を参考に、先に登録を済ませておきましょう。
ステップ1:不自然なリンクを洗い出して削除を依頼する
過去にSEO会社などへ被リンク対策を依頼したことがある場合は、まずその会社に連絡し、設置されたリンクをすべて外すよう依頼しましょう。
次に、それ以外に不自然なリンクが残っていないかを調べます。サーチコンソールの左メニューから「リンク」を開くと、「外部リンク」の欄にリンク元のサイトが一覧で表示されます。右上の「外部リンクをエクスポート」から「最新のリンク」または「その他のサンプルリンク」を選ぶと、リンク元のURLを最大10万行までCSVやGoogleスプレッドシートで書き出せます。
ただし、このレポートはすべてのリンクを網羅しているわけではありません。取りこぼしを減らしたい場合は、AhrefsやSemrush、MozのLink Explorerといった有料の被リンク調査ツールも併用するとよいでしょう。
書き出したリストには、すでに削除されたリンクが含まれていることもあります。リンク元のページを1件ずつ開いてリンクが残っているかを確認し、残っているもののうち不自然なリンクだけを抜き出して一覧にします。
一覧ができたら、リンク元サイトの運営者に削除を依頼します。問い合わせフォームや掲載されているメールアドレスから、どのページのどのリンクを削除してほしいのかを具体的に伝えましょう。無料ブログであれば、ブログサービスの運営会社に連絡する方法もあります。
連絡先がまったく見つからない場合は、WHOIS(フーイズ:ドメインの登録者情報を調べられる仕組み)で運営者を確認できることがあります。「.jp」ドメインならJPRS WHOIS、「.com」などはICANN Lookupで調べられます。ただし、最近は登録者情報を非公開にしているドメインが多く、連絡先が分からないことも少なくありません。その場合は無理に追わず、次のステップの否認で対応します。

ステップ2:削除できないリンクを否認する
削除を依頼しても外れなかったリンクは、Googleの「リンクの否認」ツールで、評価の対象から外すよう申請します。
まず、否認したいリンクをテキストファイルにまとめます。ルールは次のとおりです。
- 1行に1つ、否認したいページのURLを書く
- サイト全体からのリンクを否認するときは、行頭に「domain:」を付けてドメインを書く
- 行頭に「#」を付けた行はメモとして扱われ、否認の対象にならない
- ファイルはUTF-8(または7ビットASCII)で保存し、拡張子は「.txt」にする
- 上限は10万行・2MB(空行やメモの行も数に含まれる)
たとえば、次のような内容になります。
# 2026年9月 削除依頼に応じてもらえなかったリンク
https://spam.example.com/links/page1.html
https://spam.example.com/links/page2.html
# サイト全体からのリンクを否認
domain:link-farm.example.netファイルができたら、リンクの否認ツールを開き、対象のプロパティを選んでファイルをアップロードします。
注意したいのは、新しいファイルをアップロードすると、それまでのリストがすべて置き換わる点です。追加で否認したいリンクが出てきたときは、前回のリストに書き足したファイルを作り直してアップロードしましょう。
また、否認ツールは、手動による対策の原因になっているリンクや、お金を払って設置してもらったリンクを外すためのものです。Googleも「ほとんどのサイトではこのツールを使う必要はない」としており、問題のない自然なリンクまで否認すると、かえって評価を下げるおそれがあります。
ステップ3:再審査をリクエストする
リンクの削除と否認が終わったら、最後に再審査をリクエストします。サーチコンソールの「手動による対策」レポートを開き、「審査をリクエスト」から申請します。
再審査リクエストには、次の3点を具体的に書くことが大切です。
- どのような問題があったのか
- 問題を解消するために、どのような作業をしたのか(削除を依頼した件数、削除できた件数、否認した件数など)
- その結果、どうなったのか
運営者に連絡がつかず削除できなかったリンクがある場合は、連絡を試みた経緯も書き添えましょう。調査に使ったリンクの一覧や、削除依頼の記録をGoogleスプレッドシートなどにまとめてリンクを添えると、作業の内容が伝わりやすくなります。
審査には通常、数日から数週間かかります。リンクに関する審査は、それよりも時間がかかることがあります。結果はサーチコンソールのメッセージとメールで届くので、それまでは申請を重ねずに待ちましょう。
審査に通らなかった場合は、まだ不自然なリンクが残っている可能性があります。もう一度リンクを洗い出し、削除依頼と否認を行ったうえで、再度リクエストします。
まとめ
リンクペナルティへの対処は、①手動による対策の確認、②不自然なリンクの削除依頼、③削除できないリンクの否認、④再審査リクエストの順に進めます。手動による対策が出ていないのに否認を行う必要は基本的にありません。まずはサーチコンソールで現状を確認するところから始めましょう。

監修者紹介
中村 一浩
代表取締役CEO
株式会社ココログラフ 代表取締役CEO。1982年生まれ。高校卒業後に携帯販売業界にて、インターネットとハードウェアの急速な進化に触れた後、ウェブの面白さに惹かれ、2009年に株式会社ジオコードに入社。SEOを中心にウェブマーケティングを学び、同時にウェブ制作部門、システム開発部門のマネジメントも兼務。幅広いウェブ運用知識を有する。2018年に独立・起業し、検索エンジンだけでなく検索ユーザーにまで最適化する、SEOの上位互換サービスSUOを提供。SEO / SUOの独自AIレポートツール「ココミル」開発者。著書『現場のプロが教えるSEOの最新常識』(Amazon: https://amzn.to/4wPgYEK )
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