SEO対策をご存知でしょうか。SEO対策というのは、検索エンジンを活用したWeb集客の方法です。
今回は、検索エンジンを使った集客支援サービスとして提供している私たちが、初心者向けに「SEO」の基礎知識を、超分かりやすく簡単に解説していきます。
- SEOとは、検索エンジンの仕組みに合わせてサイトを最適化すること
- SEOは『そのサイトの目標を達成してくれるユーザーを集める』ことが目的
- ユーザーが本当に必要な情報を見極めて提供し続ける
このページに書いてあること
SEOとは検索エンジンに対してサイトの最適化を行うこと
SEOとは、Search Engine Optimization(サーチ エンジン オプティマイゼーション)の略で、直訳すると『検索エンジン最適化』です。
検索エンジンを使ったことがないという方はあまりいないと思いますが、GoogleやYahoo!Japanをはじめとした検索エンジンは、検索窓という入力欄に、調べたいキーワードを入力すると、世界中のWebサイトの中から、キーワードに関する情報を一瞬で表示してくれる便利なサービスです。
検索結果では、ウェブサイトが一覧表示されますが、当然、上から順番に見られるため、上位に掲載されたサイトの方が多くの集客ができます。
つまり、表示の掲載順が集客に大きな影響を与えるんですね。
検索エンジンには、「アルゴリズム」と言われる、掲載順位を決めるルールのようなものがあり、そのルールに合わせてサイトを構築・運営することによって上位に表示される可能性が高くなります。
つまり、SEOとは集客を増やすために検索エンジンの仕組みに合わせてサイトを最適化し、上位表示させることによって集客を増やす施策のことです。
国内の検索エンジンの利用者数は約5,756万人
京都大学の調査では、20代〜50代で93.7%のユーザーが日常的に検索エンジンを使っていると回答しています。
2020年の日本の人口から、20代〜50代の人口を算出すると、6,143万人となり、その93.7%なら、約5,756万人となります。
人口 | |
---|---|
20代 | 1,271万人 |
30代 | 1,394万人 |
40代 | 1,814万人 |
50代 | 1,664万人 |
合計 | 6,143万人 |
検索エンジン利用ユーザー数 | 約5,756万人 |
日本国内だけでも日々これだけのユーザーが利用するのが検索エンジンというサービスなのですから、SEOはとても重要視されています。
実際、企業のマーケティング担当者350名に対して行われた、ソウルドアウト株式会社のアンケート調査では、「マーケティング・販売促進施策の中で最も効果があったと感じた施策」の回答で、SEOが最大票を獲得しています。
マーケティングの現場においてSEOが欠かせない施策になっていることがわかると思います。
検索エンジンのシェアはGoogleがトップ
検索エンジンには、日本では一般的にGoogle、Yahoo!Japan、Bingなど、いくつかの種類がありますが、statcounterの調査では、2020年時点でのそれぞれのシェアは、Googleがトップで78.6%となっており、圧倒的です。
Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share
Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share
Yahoo! | bing | その他 | ||
---|---|---|---|---|
PC | 78.6% | 12.23% | 8.69% | 0.48% |
スマホ | 75.68% | 23.71% | 0.23% | 0.38% |
このPCのシェアを元に、前述の検索エンジンの利用者数を割り出すと、Googleのユーザーが4,524.2万人となり、Googleだけで日本の人口の1/3をカバーできるであろうことがわかりますね。
Yahoo! | bing | その他 | |
---|---|---|---|
4,524.2万人 | 703.9万人 | 500.1万人 | 27.6万人 |
上記のユーザー数を見れば明らかですが、日本国内のSEOにおいてはGoogleの検索エンジンを対象に行うことがほとんどです。
そして、Yahoo!Japanも、実はGoogleをベースにした検索結果を表示するようになっているため、Googleで上位表示できれば、Yahoo!Japanでも上位表示されます。
GoogleとYahoo!Japanで90%以上、スマホにおいては99.39%のシェアを持っているため、GoogleのSEOだけ押さえておけばいいということがわかるでしょう。
SEOの目的は、順位を上げることではない
結論から言うと、『そのサイトの目的達成数を増やす』ということになります。
そんなこと当たり前じゃん!と思わず、まぁ聞いて(読んで)ください。
SEOについて調べてみると様々な情報が見つかると思いますが、よく見かけるのは『SEOの目的は検索上位表示』。と言った内容です。
冒頭でも、SEOは検索上位表示をする施策と言っていますが、これは手段であって目的ではありません。
実際に、「集客はできるようになったけど、売り上げは上がらない〜」などのご相談をいただくことがあります。
上位表示をすることで、集客はできるようになるかもしれませんが、サイトがただ見られるだけでは意味がありませんよね。
サイトの目的を達成できて、初めて効果があったということになります。
SEOをやっていると、いつの間にかKPIであるはずの上位表示が目的になってしまって、本質を見失ってしまうということがよくあります。
本質的には、SEOでもそれ以外の集客施策でも、『そのサイトの成約を増やす』ことが目的で、上位表示できればいいというわけではないはずなので、それを忘れないようにしましょう。
さて、本題に戻りますが、サイトの成約というのは、下記のようなものが一般的かと思います。
- サービスの問い合わせ
- 資料請求
- 売上発生(販売)
上位表示を目的にしてしまうと、検索順位を向上させるためのテクニックや、アルゴリズムのハックに注力してしまいがちですが、これらはアルゴリズムが変わってしまうと、全く意味がなくなってしまいます。
上位表示ではなく、成約を増やすという意味合いでSEOと向き合うと、視点が変わり様々なことが見えてきます。
例えば、『ウェブマーケティング会社』 というキーワードで、1位に表示されているサイトが1日1,000人のSEO集客をしているとし、あなたのサイトは2位で1日700人の集客ができていたとします。
そこで、仮に検索結果に表示されているタイトルと説明文の改善を行い、1位のサイトの集客を奪い、2位のままでも1,200人の集客できたとしたら、単純に1位になるよりもメリットがありませんか?
このような、検索結果におけるタイトルと説明文の改善もSEOと言えます。
また、SEO経由の成約率が0.5%だったとして、流入キーワードのユーザー分析を行い、成約率を0.7%まで改善できたら、順位が変わらなかったとしても、成約数は1.4倍に増えたということになりますが、それもまた検索エンジン経由のユーザーに最適化したと言うことですので、SEOと言えますね。
上記は例ですが、このように、流入元が検索エンジン経由であるユーザーからの成約数を増やすことが目的で、そのためにできること全てがSEOになるということなんです。
SEOの基本的な考え方
どうすればサイトの目標を達成してくれるユーザーを集めることができるのか。
最も基本的な考え方は、『サイトの目的を達成してくれるユーザーが探しているコンテンツを持つ』と言うことです。
これはSEOに限らず、マーケティング全般に言えることですが、あなたの提供できる情報やサービスのコンテンツと、それを求めている人とのマッチングを行うということになります。
SEOのやり方・方法
では具体的なSEOの方法をみていきましょう。
主な対策方法として、サイト自体を改善する内部施策と、サイト以外で行う外部施策の、2種類の方法があリます。
内部対策
内部対策とは、一言で言うと『いいサイトにしましょう』ということで、最も基本的なことは、検索ユーザーの求める情報を掲載するということです。
検索エンジンは、『検索ユーザーの満足するサイト』を上位に表示したいと思っています。
ユーザーは検索という行動を通して探しものをしていますが、探している答えが見つからない検索エンジンなんて、誰も使いたくないと思いますよね。
ですので、最低限ユーザーに対する答えを持ったコンテンツを掲載することが基本条件となります。
さらに、
- 遅いより早いサイト
- 使いづらいより使いやすいサイト
- 見づらいより見やすいサイト
- 安全でないより安全なサイト
の方がいいサイトだと思いますよね。
このような点を評価する仕組みになっていますので、これらの対応をしていくことが内部対策となります。
外部対策
外部対策を一言で言うと『人気のあるサイトにしましょう』と言うことです。
内部対策でもお伝えした『検索ユーザーの満足するサイト』は、人気ないサイトよりも人気のあるサイトだと思いますよね。
そこで、Googleはいくつもの人気を測る指標を、計測しています。
例えば、
- 話題になっているサイトやページ
- リンクの多いサイトやページ
- よく検索されるサイト
などが、指標になります。
人気があるサイトは、様々なところで話題にあげられたり紹介されています。
Googleは、世界中のサイトを徘徊して、コンテンツを評価するとともに、リンクによるサイトのつながりをはじめ、どのようなページやサービスを紹介しているのかなども計測し、各サイトの人気を図っています。
外部対策について調べると、『外部からの被リンクを集めること』と、よく解説されていますが、今の検索エンジンは被リンクだけではなく、もっと多くの指標をみており、単純にリンクが増えただけでは評価も小さいです。
さらに言うと、被リンクを集めるにしても、知らないサイトに対してリンクを貼ることができる人はいないので、SEO以外のプロモーションや認知の促進を行うことが外部施策の最も基本的なアクションとなります。
外部対策と言うのは、SNSや他のプロモーションを活用しながら、話題をおこし、シェアとリンクを促進し、最終的にサイト名やブランドネームで検索されるような人気のあるサイトを作らなければなりません。
そのためには、わかりづらい、使いづらいサイトは人気になりませんので、しっかりと人の役に立つコンテンツを作り、使いやすいサイトを作っていかなければならないと言うことになります。
SEOは、内部対策だけでも外部対策だけでもなく、双方が密接に関連しているんですね。
すぐにできる重要なSEO対策
では、いくつか具体的なSEO対策について解説していきます。
①キーワード選び
SEO対策において非常に重要なのが『キーワード』です。
検索ユーザーは、自分の疑問をキーワードに変換し、検索窓に入力します。
例えば、SEOとは何なのかが知りたければ、『SEOとは』などと検索するでしょう。
そうして検索した人がSEOを学べるページに辿り着き、知りたかったことを知ることができるということになります。
同様に、検索エンジンもユーザーの求めるコンテンツを検索結果にまとめることを目的にしており、そのために様々な仕組みでコンテンツの評価を行い、検索結果を作っています。
検索しても探しているコンテンツが見つからない検索エンジンなんて使わないですもんね。
ユーザーのニーズを満たしてあげるコンテンツをサイトに掲載するだけでなく、そのコンテンツを求めるユーザーがどんなキーワードで検索するのかを予測し、そのキーワードに合わせてコンテンツを修正し、検索エンジンに対してもユーザーに対しても、探している答えとなるコンテンツを提供するということが、SEOの最も基本的な考え方になります。
このような話から、もう少し検索ユーザー寄の最適化については、こちらのページでも解説しています。
②タイトルとディスクリプション
キーワードを選ぶことができたら、次はそのキーワードをページに設定してあげることも大切です。
例えば、この記事ではSEOの基本的なことや初心者の方に向けて書いているので、
「SEO 初心者」とキーワードを設定したとします。そしたらページのタイトルにもキーワードを設定します。
「SEOとは?超初心者向けSEO対策の基礎と仕組み」
ディスクリプションとは、ページの要約文のことです。
画像のように検索結果の表示された際に簡単なページの説明書きとして表示されます。
こちらのディスクリプションも、ただなんとなくページの説明をするのではなく、キーワードを適度に含めたうえで、わかりやすく、検索ユーザーがページを見たくなるような魅力的な文章を意識して設定しましょう。
サイトがWord Pressで作られているようでしたら、「Yoast SEO」や「All in One SEO Pack」などのSEOに関するプラグインを使用すると、簡単に設定できるようになりますので使ってみてください。
③関連する知っておくと良いコンテンツを増やす
サイトのコンテンツの量によって変わってきますが、コンテンツが少ない場合は、ページの追加。ある程度コンテンツが整っているのであれば、既存コンテンツの改善が必要です。
例えば私たちのサイトにもコラム記事があります。そこではSEOに携わる方ならば避けて通れない「サーチコンソール」というツールのエラー別対処法などを取り上げています。
ツールに限らず、必ず一緒に使う知識・学ぶ知識などを考えてみるとヒントが見えてきます。SEOに関するサイトであれば、「外部施策」・「内部施策」と大枠があって「内部施策」の中でも「タイトルのコツ」や「ディスクリプションのポイント」などと広げていくことができます。
しかし気をつけるべきポイントとしては、「脱線」しないことです。「SEOの話」⇨「ページの表示速度の話」⇨「早いネット回線の話」⇨「おすすめのサーバーの話」などと、話やテーマを広げようとするあまり、気づいたら全然違う話で盛り上がってしまっていた。なんてコンテンツも見受けられます。注意しましょう。
④コンテンツの内容の質を上げる
検索するユーザーは必ず何かしら「悩み」や「疑問」を抱えているはずです。
その方たちがどのようなどんな目的を持っているのかや、解決したいことはなんなのかを理解したうえでコンテンツを作る必要があり大切な部分でもあります。
例えば、「SEO ポイント」と検索した方が居たとします。
SEOに関する知識やツールを知りたいのはもちろんですが、その方は本質的にはただ情報を知りたいだけでなく、自社サイトの上位化・知名度のアップ。更には集客や売り上げのアップがゴールだと思います。
そう考えると記事にもただ情報だけを紹介するのではなく、詳しいコツやもう一歩進んだ話として、扱うコンテンツのジャンル別の注意点などとさらに細かい話を盛り込んであげることによってユーザーにとってはより満足してもらえるはずです。
コンテンツ作成に役立つポイントをいくつか挙げておくと
・Q&Aサイト(有名なYahoo知恵袋や女性向けの悩み相談掲示板の発言小町など)の活用
Q&Aサイトで対策キーワードを打ってみるとユーザーの悩みとそれに対するベストアンサーが掲載されているので、記事作りの参考になる可能性があります。
・サジェストキーワードを参考にする
検索窓に文字を入れると関連した検索ワードが下に並ぶあの機能です。
ニーズの高いキーワードなのでこちらも参考にしましょう。
・上位表示されている他サイトのコンテンツを参考にする。
既に上位に表示されているサイトは、今までお伝えしてきた内容が検索エンジンにも正しく評価されているので参考になることはたくさんあります。上位サイトにあって自分のサイトにはないコンテンツや逆に上位サイトにはないけれど自分のサイトで作成出来そうなコンテンツなど。
ただし、同じ内容を文章もそのままコピーしてしまうと検索エンジンにはコピーだとばれてしまいますので評価もされないので気を付けてください。
・自分しか知らない内容を入れる。
他のサイトには書いていないオリジナルのコンテンツは強力な武器になります。自分が感じたことや思うことなどをうまく取り入れることができると理想的です。
⑤スマートフォンへの対応も忘れずに
2018年3月27日に本格導入されたモバイルファーストインデックスにより、モバイルサイトのコンテンツが評価対象となったため、スマホサイトのSEOが本格的に必要となりました。普段生活をしていればスマホでの調べ物や、買い物の便利さといいスマホへの対応の重要さがお分かりかと思います。
スマホ対応においても大切なことは沢山あるのですが、画面が小さいからこそ、大切な内容や操作性に気を使ってユーザーが不便を感じないような工夫やPCサイトとの差異を極力減らすことが大切です。
SEOのメリットとデメリット
ここからはSEOのメリットとデメリットを説明していきます
SEOを行うメリットは
クリック率の高さ
SEOは、検索結果での表示回数に占めるクリックの割合(クリック率)の高さがメリットとなります。
検索結果に出稿ができるリスティング広告に比べて、集客がたくさんできるということです。
皆さんも経験があるかと思いますが、広告のクリックは敬遠されがちです。理由は様々でしょうが、広告ですと『何かを売りつけられるのでは』という心理が働き敬遠されがちですので、クリック率は低い傾向にあります。
対して、自然検索の上位サイトはお勧めされている感覚があるのではないでしょうか。
そのような人間心理も働き、SEOの集客効率は非常に高いと言えます。
広告費用がかからない
自然検索の掲載は、1位に表示されていても費用がかかることはありません。
検索上位にあげることができれば、お金をかけることなく集客することが可能です。
コンテンツは資産となる
広告集客などの場合、費用をかけている間は費用がなくなるまで表示をしてくれますが、どんなに優秀なページでも、費用がなくなってしまったら一切の表示はされません。
対して、SEO施策で制作したコンテンツは削除するまで消えません。費用をかけなくても訪問者にコンテンツを表示し続けます。
SEOを行う上で、コンテンツを作ることというのは常に行う施策となります。
コンテンツを制作し、改善していくことで、継続的な集客効果が得られるというメリットがあります。
SEOを行うデメリット
掲載順位を安定させることが難しい
検索エンジンが掲載順位を決める仕組みは、常に見直され更新されていきます。
日々評価の基準が変わっていくため、検索順位も日々変わっていくということになります。
掲載順位を決定するのは検索エンジンですので、時には検索エンジンの都合で、順位の下落や変動が起きることもあり、最悪の場合、集客の大幅な低下の可能性があります。
時間と労力がかかる
近年、Googleのアルゴリズムは様々な指標を評価軸に取り込んだため、本質的に優れたサイトを評価します。
簡単にいえば、良質なコンテンツを提供することがSEOに直結するのですが、深堀すれば検索ユーザーが知りたいことを理解し、その答えを提供するだけでなく網羅的で専門性が高く、みやすく、わかりやすい上に、権威性まで必要です。
ちょっと何言ってるかわかりません!と思う方もいるかと思いますが、競合サイトと比較して、ありとあらゆる面で優れたサイトを作っていかなければならないのです。
それこそ大手企業が多額の資金と大規模なリソースをかけて作られるようなコンテンツを超えるようなサイトを作らなければならないのです。
細かい修正や良質なコンテンツの追加など積み重ねが大切な作業になるので、検索エンジンに評価されるまでも労力と同じく時間もかかるのです。
検索エンジンの基本的な仕組み
検索エンジンがどのような仕組みで検索結果を作っているかを理解していきましょう。
まず、どのような流れでコンテンツを評価しているのかをご説明します。
Googleの検索エンジンが順位を決めるステップを簡単に説明すると、下記のような流れになります。
なんだか難しい言葉が出てきましたね。
厳密にはもっと細かいのですが、簡単に言うとこんな流れだと思ってもらえれば、現段階ではOKです。
内容について順番に説明していきます。
クロールとは
クロールとは、検索エンジンのロボットがサイトを徘徊することです。
Googleのロボットは『Googlebot』(グーグルボット)といい、Googleが認知しているURLを定期的に徘徊しています。
このクロールによって検索エンジンはコンテンツの内容をざっくり把握します。
ここで重要なのは
- Googleは認知しているURLしかクロールできない
- Googleがクロールのしやすい環境を整えておく
ということです。
例え世界中のサイトをクロールしているGoogleと言えども、知らないURLを突然訪れるすることはできません。
しっかりとGoogleにURLの存在を伝えることができなければ、SEOの最初のステップであるクロールをしてもらうことができないのです。
ではどうするかということですが、下記のような方法で検索エンジンに対してURLを知らせることができます。
- Googleが既に認識しているURLにクロールして欲しいURLへのリンクを貼る
- 検索エンジン用のサイトマップにURLを掲載し、Googleに申請する
また、検索エンジンがクロールしやすい環境も整えておくといいですね。
例えば、下記のようなサイトは人間でもみづらいですが、このようなサイトは検索エンジンもクロールがしづらくなってしまいます。
- リンク切れがたくさんあって訪れても見れないURLがたくさん存在している
- サーバーのエラーが頻発する
- サイトの表示がとても重い
ここについても、深掘りすると話が脱線するので別の記事で詳しく説明しますね。
(→『検索エンジンのクロールについて詳しく解説』を記事にしてここにリンクする!約束!)
無事にURLを認識、クロールしてもらえたら次のインデックスのステップに進みます。
インデックスとは
インデックスとは、検索エンジンにページを記憶してもらうことです。
Googleはクロールした際、検索結果に出すかもしれないな、と思ったURLを記憶します。
もちろん、記憶したURLでないと、検索結果に表示はされません。
クロールしてもらったとしても、インデックスされないこともあります。
例えば、下記ようなURLについては、インデックスがされないかもしれません。
- 内容が薄く価値がない
- 他のコンテンツと似ているか同じ内容
- クロールに問題のあるURL
インデックスの状況については、後ほど解説するGoogle SearchConsole(サーチコンソール)で確認することができます。
インデックスカバレッジってなんだよという人へ
インデックスカバレッジの問題が新たに検出されました の通知と対処法
インデックスされたら、次はアルゴリズムによる評価のステップに進みます。
アルゴリズムとは
アルゴリズムとは、検索エンジンがサイトやコンテンツを評価する仕組みのことで、その評価指標は200種類を超えると言われています。
一部の内容を紹介すると、
- 検索意図、キーワードとのマッチング
- どんな人が作ったコンテンツか
- テーマに対する関連性や専門性が高いか
- 人気のあるコンテンツか
- 見やすく使いやすいサイトか
などなど、Googleは様々な指標を評価軸に取り入れ、コンテンツを評価していると言うことですね。
そうして評価されたコンテンツが検索結果に表示されるわけです。
基本的にSEOは、この一連の流れに対して最適化をしていくことになりますが、どのような方法があるのか解説していきます。
AIによるサイトの評価
さらに近年では、Rank Brain(ランクブレイン)という、GoogleのAIがサイトの評価を行い検索順位を決定する仕組みも導入されました。
以前は人の手によって作られたアルゴリズムがサイトの評価指標になっていましたが、このRank Brainの導入により、AIが膨大なデータを活用してユーザーの満足度を測り、その傾向をアルゴリズムに自動的に反映していくようになりました。
つまり、よりユーザーの満足度を満たすサイトを評価するという仕組みがスピーディーになったことによって、コンテンツ内容だけでなく、デザインや使いやすさ(UI・UX)などのトレンド、使いやすさ、わかりやすさといった部分まで考慮してSEOに取り組まなければならない時代となりました。
SEOに便利なツール
SEO対策に役立つ便利なツールを5つご紹介しておきます。
①Google Search Console(グーグルサーチコンソール)
サーチコンソールはGoogleが無料で提供しているツールの一つです。過去にはウェブマスターツールと呼ばれていました。
簡単に言えばページの健康状態を確認できるツールで、検索クエリの詳細を確認できたり、サイトの順位を下げる可能性がある問題が発生していないかなど確認ができます。
また先ほど検索エンジンの仕組みでお話しした「インデックス」についてもこちらで確認ができます。
②サチコレポート
ココログラフのSEOコンサルが、日々の業務をしやすくするために開発したレポートシステムです。
サイトが検索結果に表示された全てのキーワードの順位・表示回数・クリック数などのデータはもちろん、様々な状況のキーワードを抽出し、対象のサイトがGoogleでどのような状況にあるかをわかりやすくまとめています。
大規模サイトでも、どのページのどのキーワードを注力すべきかが、誰でも簡単に把握できます。
③Screaming Frog SEO Spider
ひと言でいえばWEBサイトのURLを入力するだけで、そのサイトの情報をくまなくチェックして一覧にしてくれるツールです。
Screaming Frog SEO Spider Toolでは、サイト内の全URL、H1タグやH2タグ、metaタグの文言と文字数、発リンクや被リンクや内部リンク、プロトコルコード、全画像のファイルパスなど、WEBサイトの中のありとあらゆる情報を抽出してくれます。XMLサイトマップも404ページや301ページ以外だけを抽出することもでき、とても便利です。
『Screaming Frog SEO Spider Tool』は、無料版と有料版があり、無料版では500ページまでサイト内を調査することができます。ちなみに「Screaming Frog SEO Spider Tool」の名前はちょっと長いので、「カエル」などのニックネームで呼ばれることも多いです。
④Ahrefs
こちらは完全有料(日本円で、月額約12000円から)になりますが、世界中で支持されているSEOツールの一つです。自サイトのエラーや細かなデータを見ることはもちろん、一番の強みは競合サイトのデータも細かく取得できることです。
SEOにおいて、被リンクは重要な指標ですが、数だけでなくどのようなサイトからリンクをされているのか、というリンクの質も重要視されています。Ahrefsは被リンク元のURLやアンカーテキストなどの細かいデータも取得可能です。
⑤Google Analytics(グーグルアナリティクス)
こちらもGoogleが無料で提供しているweb解析のツールです。
訪問してくれたユーザーがどのようにページにたどり着いたのか、年齢層や性別、デバイスの種類まで詳しく確認することができます。
どのページにどれくらい滞在していて、どのページでユーザーはすぐに見るのをやめてしまうのかなども確認することができるのでこちらもページのコンテンツを見直すのに欠かせない存在です。
SEOとは まとめ
以上が簡単なSEOの概要となります。
冒頭のポイントにも掲載していますが、端的に言うと、
- SEOとは、検索エンジンの仕組みに合わせてサイトを最適化すること
- SEOは『そのサイトの目標を達成してくれるユーザーを集める』ことが目的
- ユーザーニーズを満たすコンテンツを掲載しキーワードに合わせて修正をする
が、SEOの本質と言うことになろうかと思います。
一般的には、「検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、検索結果ページでサイトを上位に表示させるための対策」であるという認識が強いと思います。
しかし、SEOの本質はこれだけにとどまるものではなく、冒頭で解説したように、SEOとは「検索エンジン最適化」です。検索エンジンに最適化させることで、検索エンジン経由での集客を増やすということはもちろんですが、商品・サービスの購入や問い合わせなど、サイトの目標を意味する「コンバージョン」を達成し、成果を最大化することが最終的な目的のはずです。
検索結果ページでサイトを上位に表示させることは、あくまで目的に至るまでのプロセスでしかないわけなのです。
つまり本来、SEOというべきものは、検索結果ページでの上位表示のみを目的とせず、サイト自体に本質的な最適化を行うことであり、単純にどのキーワードでどれだけ高い表示順位を獲得できているかという点だけではなく、検索エンジン経由でのユーザー流入数やコンバージョン件数はどれだけで、成果がどれだけなのかという点も含めて考えなければならないということですね。
サイトで展開しているビジネスやその目的と深く関わりながら施策を行わなければ、
本質的ににSEOでの成功は望めないということなのです。
同時に、Googleにどうしたら評価されるかばかりを気にしていてはいけません。
「ユーザーに喜んでもらうにはどうしたらよいか」から始めましょう。
そして「見込み客にとって今一番価値のある情報は何か」、「見込み客に今一番必要な情報をどうやったらストレスなく届けることができるか」。
それを流行や様々なデータを参考に、ひたすら考え続けること。
これがSEOの最も基本的な考えと言えるでしょう。
この記事が、皆さんのSEOの第一歩になれば幸いです。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。
ではまた。
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