Webサイトを運営していて、「まだhttpのままなの?」「httpsにしないとSEOで不利になるよ」なんて言葉を耳にして、不安になったことはありませんか?

実はその不安、あながち間違いではありません。今やWebサイトのHTTPS化(常時SSL化)は、SEO対策において避けては通れない重要な要素となっているんです。

「難しそうでよくわからない…」
「手順を間違えて検索順位が下がったらどうしよう」

そんな悩みをお持ちのあなたへ。この記事では、HTTPS化がSEOに与える具体的な効果から、初心者の方でも失敗せずに移行するための正しい手順までを、やさしく丁寧に解説します。

読者の皆さんが安心してサイトをHTTPS化し、Googleからもユーザーからも信頼されるWebサイトを作れるよう、しっかりサポートしますね。一緒にひとつずつ確認していきましょう。

HTTPS化(常時SSL化)がSEO対策に与える5つの効果

HTTPS化(常時SSL化)がSEO対策に与える5つの効果

まずは、WebサイトをHTTPS化することで得られるSEO上のメリットについて見ていきましょう。

単に「セキュリティが良くなる」だけではありません。Googleなどの検索エンジンや、サイトを訪れるユーザーに対して、とてもポジティブな影響があるんです。ここでは主な5つの効果について解説します。

1. Googleの検索順位におけるランキング要因となる

一番気になるポイントですよね。実はGoogleは2014年に、「HTTPSをランキングシグナル(検索順位を決める要因)として使用する」と公式に発表しています。

もちろん、これだけで劇的に順位が上がるわけではありませんが、同じ品質のコンテンツであればHTTPS化されているサイトの方が優遇されるという仕組みです。「SEO対策の基礎体力」として、確実にプラスに働きますよ。

2. ユーザーの信頼を獲得し離脱率の上昇を防ぐ

ブラウザのアドレスバーに表示される「鍵マーク」を見たことはありますか?あれがHTTPS化されている証です。

ユーザーは無意識のうちに、このマークを見て「このサイトは安全だ」と判断しています。逆に、セキュリティが甘いサイトだと感じると、不安になってすぐにページを閉じてしまう(離脱する)ことも。

ユーザーに安心感を与えることは、結果として滞在時間を延ばし、SEO評価の向上にもつながる大切な要素なんですよ。

3. 「保護されていない通信」という警告表示を回避できる

もしあなたのサイトがまだHTTPのままだと、Chromeなどのブラウザでアクセスした際に「保護されていない通信」という警告が表示されてしまうことがあります。

これでは、せっかく良い記事を書いても、読者は「怪しいサイトかも?」と警戒してしまいますよね。HTTPS化することでこの警告を回避し、クリーンで安全なサイトであることをアピールできます。これはブランドイメージを守る上でも非常に重要です。

4. HTTP/2への対応によりWebサイトの表示速度が上がる

少し専門的な話になりますが、HTTPS化すると「HTTP/2」という新しい通信プロトコルが使えるようになります。簡単に言うと、データのやり取りが効率化されて、Webサイトの表示速度が速くなるんです。

ページの読み込み速度は、今のSEOにおいてとても重要な評価基準(Core Web Vitalsなど)の一つ。サクサク表示されるサイトはユーザー体験も良く、Googleからも好まれますよ。

5. Googleアナリティクスで参照元情報を正確に計測できる

サイト分析にGoogleアナリティクスを使っている方も多いでしょう。実は、HTTPSのサイトからHTTPのサイトへリンク経由で移動した場合、セキュリティの仕様上「どこから来たか(参照元情報)」が消えてしまうんです。

自分のサイトをHTTPS化しておけば、このリファラ情報が正しく受け取れるようになります。「どのサイトから読者が来てくれたのか」を正確に把握できるので、マーケティング戦略も立てやすくなりますね。

基礎知識:HTTPS(SSL)とHTTPの決定的な違い

基礎知識:HTTPS(SSL)とHTTPの決定的な違い

「そもそもHTTPSとHTTPって、何がそんなに違うの?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれませんね。

イメージしやすく例えるなら、HTTPは「透明な封筒に入れた手紙」HTTPSは「鍵付きのアタッシュケースに入れた手紙」のようなものです。

ここでは、その決定的な違いについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

通信経路が暗号化されセキュリティが強化される

HTTP(HyperText Transfer Protocol)での通信は、データが「平文(ひらぶん)」のまま送られます。つまり、通信経路の途中で誰かが覗き見ようと思えば、内容が丸見えの状態なんです。

一方、HTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure)は、SSL/TLSという技術を使って通信内容を暗号化します。これにより、クレジットカード情報やパスワードなどの大切な個人情報が、第三者に盗み見られるのを防ぐことができるんですよ。

なりすましやデータの改ざんリスクを防止できる

HTTPS化には「SSLサーバー証明書」というものが必要です。これは、「このサイトは間違いなく運営者のものです」と証明する身分証のような役割を果たします。

これにより、偽サイトによる「なりすまし」や、通信途中でデータが書き換えられる「改ざん」のリスクを大幅に減らすことができます。読者に正しい情報を安全に届けるためにも、この仕組みは欠かせませんね。

SEO評価を下げずにHTTPからHTTPSへ移行する正しい手順

SEO評価を下げずにHTTPからHTTPSへ移行する正しい手順

ここからは、実際にHTTPからHTTPSへ移行するための手順を解説します。

「ただ設定を変えればいいんでしょ?」と思われがちですが、実は手順を間違えるとSEO評価がリセットされてしまい、検索順位が急落するリスクがあります。

今まで積み上げてきた評価をしっかり引き継ぐために、以下の9つのステップを慎重に進めてくださいね。

1. 万が一に備えてサイトデータのバックアップを取る

作業を始める前に、必ず現在のサイトデータのバックアップを取りましょう。Webサイトの移行作業では、予期せぬエラーで画面が真っ白になってしまうこともゼロではありません。

  • WordPressのプラグイン(UpdraftPlusなど)を使う
  • サーバーのバックアップ機能を使う

など、ご自身の環境に合わせた方法で、「いつでも元の状態に戻せる準備」をしておくことが、心の余裕にもつながりますよ。

2. レンタルサーバー等でSSL証明書を発行・設定する

まずは、ご利用のレンタルサーバーの管理画面から「SSL証明書」の発行申請を行います。最近のレンタルサーバー(XserverやConoHa WINGなど)では、「無料独自SSL」という機能が標準装備されていることがほとんどです。

ボタン一つで簡単に設定できる場合が多いので、サーバーのマニュアルを確認しながら「ON」に設定してみましょう。反映まで数十分〜数時間かかることがあります。

3. WordPressなどのCMS側のURL設定をHTTPSに変更する

サーバー側でSSLの準備ができたら、次はCMS(Webサイト管理システム)側の設定です。WordPressを使っている場合は、以下の手順でURLを変更します。

  1. 管理画面の「設定」>「一般」を開く
  2. 「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」を確認
  3. http://https:// に書き換える
  4. 「変更を保存」をクリック

これで、システム上のURLがHTTPSに切り替わります。一度ログアウトされるので、再度ログインし直してくださいね。

4. HTTPからHTTPSへの301リダイレクトを設定する

ここがSEOにおいて最も重要なステップです!
今のままでは「http」と「https」の両方のURLが存在している状態です。古い「http」へのアクセスを、自動的に新しい「https」へ転送(リダイレクト)させる必要があります。

これを「301リダイレクト」と呼びます。サーバーの.htaccessファイルに転送ルールを記述することで設定できます。これにより、Googleからの評価も新しいURLへ引き継がれますよ。

5. 内部リンクや画像パスの記述をHTTPSに一括置換する

記事の中に貼っている「自分のサイト内の別記事へのリンク」や「画像のパス」が、まだ http:// のままになっていませんか?

これらが残っていると、完全に安全なページとみなされません。WordPressなら「Search Regex」などのプラグインを使って、記事内の http://example.comhttps://example.com一括置換すると便利です。バックアップを取ってから慎重に行ってくださいね。

6. canonicalタグなどのHTML内URLを修正する

HTMLソースコード内に記述されている canonical タグ(正規化タグ)も修正が必要です。これが古い http のままだと、検索エンジンに対して「正規のURLはhttpの方です」と伝えてしまうことになり、矛盾が生じます。

WordPressのSEOプラグインなどを使っている場合は自動で切り替わることも多いですが、念のためソースコードを確認し、https から始まるURLになっているかチェックしましょう。

7. Googleサーチコンソールに新しいプロパティを登録する

Googleサーチコンソールは、httphttps別のサイトとして扱います。そのため、HTTPS化した新しいURLで、プロパティを新規登録する必要があります。

ドメインプロパティで登録している場合はそのままでOKなこともありますが、URLプレフィックスで登録している場合は、必ず https:// のURLを追加登録してください。これを忘れると、移行後のデータが計測できなくなってしまいます。

8. Googleアナリティクスの設定URLを更新する

Googleアナリティクスの方でも、設定状況を忘れずに確認しておきましょう。以前のユニバーサルアナリティクス(UA)とは仕組みが異なり、GA4では設定画面からURLを切り替えるだけで完了、とはいかない場合があるんです。

現在はGoogleアナリティクス4(GA4)が主流ですので、以下の手順で登録内容をチェックしてみてください。

  • 「管理」>「データの収集と修正」>「データストリーム」を選択
  • 対象のウェブサイトを選び、ストリームの詳細画面を表示

GA4では、既存のデータストリームのURL設定を後から編集する機能が制限されています。そのため、管理画面上のURLもきれいに「https://」へ統一したい場合は、新しくデータストリームを作成し、計測タグを貼り直すのが確実な方法です。

とはいえ、HTTPS化しても既存のタグのままで計測自体は継続できるケースがほとんどでしょう。HTTPS化とSEOの効果を正しく分析するためにも、移行後は「リアルタイム」レポートなどでデータが取れているか、しっかりと確認してくださいね。

9. XMLサイトマップを更新してGoogleに送信する

最後に、検索エンジンにサイトの構造を伝える「XMLサイトマップ」も更新しましょう。サイトマップ内のURLリストが全て https になっていることを確認し、Googleサーチコンソールの新しいプロパティから再送信します。

これにより、Googleのクローラー(ロボット)がいち早く新しいHTTPSのURLを巡回してくれるようになり、検索結果への反映がスムーズになりますよ。

HTTPS化の移行時によくある失敗と注意点

HTTPS化の移行時によくある失敗と注意点

手順通りに進めたつもりでも、思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあります。

ここでは、HTTPS化の際によくある失敗例を3つご紹介します。これらを事前に知っておくことで、トラブルを未然に防ぎましょう。

リダイレクトの設定ミスによる順位低下

301リダイレクトの設定を間違えると、サイトが表示されなくなったり(リダイレクトループ)、SEO評価が引き継がれなかったりします。

よくあるのが、トップページだけ転送して、下層ページ(記事ページなど)の転送を忘れてしまうケースです。移行後は、必ずいくつかの古いURLにアクセスしてみて、正しく新しいURLに転送されるか確認してくださいね。

ページ内にHTTP要素が残る「混合コンテンツ」エラー

HTTPS化したページの中に、画像やCSSファイルなどの読み込みで http:// の記述が一つでも残っていると、ブラウザのアドレスバーに「完全には保護されていません」といった警告が出たり、鍵マークが灰色になったりします。

これを「混合コンテンツ(Mixed Content)」と呼びます。ブラウザの検証ツール(デベロッパーツール)を使うと、どのファイルが原因か特定できるので、漏れなく修正しましょう。

SSL証明書の更新忘れによる有効期限切れ

SSL証明書には有効期限があります。無料の「Let’s Encrypt」などは90日で期限が切れますが、多くのレンタルサーバーでは自動更新機能がついています。

しかし、何らかの理由で自動更新が失敗したり、手動更新が必要な有料証明書を使っていたりする場合、更新を忘れるとサイトにアクセスできなくなってしまいます。「この接続ではプライバシーが保護されません」という怖い画面が出ないよう、更新設定は要チェックです。

まとめ

まとめ 1

今回は、SEO対策におけるHTTPS化の重要性と、具体的な移行手順について解説しました。

記事のポイント:

  • HTTPS化は検索順位やユーザーの信頼性に直結する
  • HTTPとの違いは「暗号化」によるセキュリティの強さ
  • 301リダイレクトや内部リンクの修正など、丁寧な移行作業が必須

「ちょっと面倒だな…」と感じた方もいるかもしれませんが、Webサイトを長く安全に運営していくためには、避けては通れない道です。

手順を一つずつ確実にこなしていけば、決して難しい作業ではありません。あなたのサイトがより安全で、多くのユーザーに愛されるサイトになるよう、ぜひ今日から取り組んでみてくださいね。応援しています!

https seoについてよくある質問

https seoについてよくある質問

HTTPS化やSEOに関して、初心者の方がよく疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。疑問の解消に役立ててください。

  • Q1. HTTPS化するだけで検索順位は上がりますか?
    • A1. 劇的に上がるわけではありませんが、Googleは「ランキング要因の一つ」と明言しています。同等の評価のサイトがあれば、HTTPS化されている方が有利になります。
  • Q2. HTTPS化には費用がかかりますか?
    • A2. レンタルサーバーが提供する「無料独自SSL(Let’s Encryptなど)」を使えば無料です。企業の実在証明などが必要な高度な有料プランもありますが、個人ブログや一般的なサイトなら無料版で十分です。
  • Q3. 移行作業中、検索順位は下がりますか?
    • A3. URLが変更されるため、Googleが再評価するまでの間、一時的に順位が変動することはあります。しかし、正しい手順(301リダイレクトなど)を踏めば、元の評価が引き継がれ、長期的にはプラスに働きます。
  • Q4. もしhttpのまま放置するとどうなりますか?
    • A4. ブラウザに「保護されていない通信」という警告が表示され、ユーザーに不安を与えます。また、SEOでも不利になり、通信内容の盗聴や改ざんのリスクも高まります。
  • Q5. 個人ブログでもHTTPS化は必要ですか?
    • A5. はい、必須です。個人ブログでもお問い合わせフォームなどでデータを送信する機会はありますし、何より「読者に安心して記事を読んでもらうため」のマナーとして、常時SSL化は標準となっています。