Google Search Consoleを利用していると、「『インデックス カバレッジ』の問題が新たに検出されました」というメールが届くことがあります。また、そのメールが届いてどういうことだろう?と思われてこの記事にたどり着いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、その「エラー」に関する内容と対処法、また対処しないとどうなってしまうのか?といった部分について解説していきたいと思います。
このページに書いてあること
サーチコンソールからのメッセージ
今回の話の内容である「インデックスカバレッジ」についてのメッセージとはこのような感じです。
画像では、
Search Console により、貴サイトに影響するカバレッジの新たな問題が 1 件検出されました。
主なエラー(最大 5 件)
エラーによって、ページが Google 検索結果に表示されなくなる可能性がございます。貴サイトでは、以下のエラーが検出されました。
・送信された URL に noindex タグが追加されています
となっております。どういうことでしょうか?
解説していきます。
そもそもインデックスカバレッジレポートとは?
Googleはクローラーが発見したウェブページをクロール・インデックスし、検索結果に表示させます。ページの情報をGoogleのデータベースに格納することをインデックスと呼び、サイト内のどれだけのページがインデックスされたかを一覧できるのがインデックスカバレッジレポートになります。
インデックスカバレッジレポートはサーチコンソール内の機能の1つで、ツール内左メニューの「カバレッジ」から確認できます
インデックスカバレッジのエラーは、Googleがそのページを正しくインデックスできていないことを意味しており、エラーを解消しない限り、そのページはGoogleにインデックスされず、検索結果に表示されることもありません。SEO的にも、インデックスされていないページは、ページそのものが無いのと同じですので、どのような検索クエリで検索をかけても結果として表示されることはありません。非常に良くない状態です。
インデックスカバレッジについてはこちらも参照して下さい
インデックスカバレッジのステータスや対処法
主に、表示されるステータスとしては、
の4つになります。
特にこの中でも着目した方が良いのは「エラー」と「除外」の2つです。
「エラー」が1件以上ある場合、Webサイトに問題が発生している可能性があります。「除外」についても、意図せずページがインデックス対象外になっているケースや、膨大な除外ページ数がクローラーの回遊性を妨げているケースがあるので、注意が必要です。
また、「有効」についても、対処しなくても大きな問題にはならないとされていますが、この部分に関しても対応しておく方が理想的ですね。
送信された URL に noindex タグが追加されています とは?
このエラーをはじめ「送信されたURLが(に)……」のシリーズは、該当するURLをGoogleにインデックスしてほしいURLとしてサイトマップ(sitemap.xml)にて送信しているはずなのに、何か理由があってインデックスが出来なかった状況を表しています。
多くの原因としては、サイトマップを適切に作成できていないことが挙げられます。サイトマップの作成時に正規のURL(インデックスをさせたいURL)のみを記載するように注意しましょう。
つまり、noindexタグ(表示させたくないから、インデックスしないでねっていうタグ)を付けているURLが、XMLサイトマップ(sitemap.xml)に含まれている矛盾がエラーを起こしています。
サイトマップについてはこちらも参照ください。
エラー項目をクリックすると具体的なURLリストが表示されますので、1つ1つチェックしておきましょう。
自分が意図したうえで、noindexタグを記述しているページの場合はサイトマップ(sitemap.xml)から当該URLを削除し、逆にインデックスさせたいURLであればnoindexの記述を削除しましょう。
そもそもインデックスをさせるべきか、させないべきかの基準は?
ここに関しては一概に正解はないと感じていますが、「検索結果に出す必要がない」があるかどうかで考えてみると良いかもしれません。
例えば、「お問い合わせ」や「利用規約」などのがないページにおいてはインデックスさせないことが多いように感じます。
タグのページをインデックスさせてない場合
こちらの関しても非常に難しい部分です。基本的には、同じようなページが多いのでクローラビリティも踏まえてインデックスさせない風潮がありました。
しかし最近話題になっていた記事ではこのような事例も。
なるほど…一概に良し悪しは決められませんね。
ただ上記の記事でもお話にありましたが、タグページを計画的に運用することが大切ですね。
例えば、ページが多すぎて過去の記事にたどり着くまでの導線として、タグページをインデックスさせておくのも手ですが、そもそも過去の記事用のリンクを貼っておくなどの工夫で対応できる方がユーザーにとっても親切かもしれませんね。
私たちのサイトでもそうですが、投稿記事ってどうしても増えていきますし、トレンドや内容的にテクニカルなお話が最新記事として増えてきやすいので、基礎的なテーマが奥に奥にと追いやられてしまうんですよね。
ただ、そこから地道に昔のページまでさかのぼるのも大変ですので、あらかじめ基礎的なお話は上部に表示させてあります。
この辺はサイトの運営方針等と照らし合わせてお考え下さいね。
WordPressでの対応方法
WordPressをお使いの場合、XMLサイトマップやnoindexの設定をプラグインで管理している場合が多いと思います。
プラグインではほとんど、ページ種類ごとにXMLサイトマップに追加するかどうかやnoindexを挿入するかどうかを選択できますので、サーチコンソールで問題となっているのが「あるページ種類のみ」といった状況であれば、プラグイン管理画面でそのページ全体をnoindexしたり、サイトマップから除外すればOKです。
筆者が使用している“All in One SEO Pack”の管理画面を見てみましょう。
インデックスさせたい場合は何もチェックしなくてOKです。反対にインデックスをさせたくない場合であれば、「この固定ページ/投稿に noindex を使用する」、「サイトマップから除外する」にチェックをいれておけばOKです。
Google XML Sitemapsの対応法
もう一つ、一般的によく使われる「Google XML Sitemaps」プラグインを例に説明していきます。
まず、Wordpress にログインし、設定-XML-sitemapを開きます。
矢印のある「HTML形式でのサイトマップを含める」のチェックを外しましょう。このファイルに noindex が設定されており、ここにチェックが入っていてエラーが発生している場合が多いです。
まとめ
エラーの対処が済んだら「修正を検証」しておきましょう。
これによりウェブマスターが対処を行ったかどうかをGoogleが早速チェックしてくれます。
ただし、同じエラーが出ている対象URL全てを修正しないと、検証開始できない、もしくは開始できたとしても不合格となってしまうので注意してください。カバレッジレポート内に「修正を検証」のボタンがあるので、ここから再クロールを依頼しましょう。
対応の方法自体は難しくないのですが、WordPressであってもプラグインではなく、テーマファイルなどにnoindexを記載したり、静的にXMLファイルを作成してアップロードしている場合もあるかと思いますので、ご自身の環境を確認したうえで、対応してください。
何も対処しなければ、Googleはnoindexタグを優先し、それらのページをインデックスしません。そのためインデックスしたくないURLなのであればそのまま放置しても問題ありませんが、インデックスしたいURLだった場合は早急な対処が必要です。どちらにせよエラーが出ている状態は良いことではないので対応を急ぎましょう。
わからない点はお気軽にご相談ください
急に警告メールが届いて不安に思った方もいらっしゃると思います。
この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。
では失礼します。