SEOについて調べていたりすると、たまに「ドメインパワー」という言葉を聞きませんか。

この「ドメインパワー」という言葉、ふんわりとした認識をしている人が多く、実はよくわかってない方が多いです。

今回はそんな「ドメインパワー」を数値化して確認できるツールでドメインパワーを確認方法と、それらを強化する方法を解説します。

ドメインパワーとは

ドメインパワーは、「ドメインパワーの強い大企業のサイトばかり上位表示されている」と言った感じで、サイトの持っている力のような意味合いで使われます。

ECサイトを例に挙げるとAmazonや楽天などはたくさんのいろいろなキーワードで上位表示されていることからもわかるようにドメインパワーは非常に強いと言えますが、逆に個人で運営しているいるようなECサイトやできたばかりのサイトはドメインパワーが弱く上位表示は難しい傾向にあります。

そもそも、このドメインパワーと言う言葉ですが、Googleの『PageRank(ページランク)』に由来します。

PageRankとは、そのサイトやページがどれくらいの外部評価を得ているかのランク付け指標のことで、Googleのアルゴリズムの一つで、簡単に説明すると、外部リンクを多く集めたり、高いPageRankのサイトからリンクを獲得することで、PageRankが上がっていくという仕組みです。

過去には一般に公開されていましたが、2016年に非公開になりましたが、2020年の今現在でもPageRankはアルゴリズムの中で順位の決定要因として使われています。

非公開になった後、外部リンクの力を数値化するために、SEOに関わる様々な方々の間で、PageRankに似たような考え方で、独自の数値化を行ってきました。

これが、今で言うドメインパワーということになるわけです。

GoogleのPageRankは、Googleが世界中のWebサイトをクロールして収集した情報を元に計算されています。

注意しなくてはいけないのは、その他のドメインパワーの指標も、同じように世界中のWebサイトをクロールして解析し、計算を行なっていますが、Googleのデータを使っているわけではないと言うことです。

ですので、『GoogleのPageRank = ドメインパワー』ではないので、Googleが同じ数値を元に評価をしているわけではないということを理解しておきましょう。

ドメインパワーの確認方法

ドメインパワーの確認方法ですがツールを用いることで簡単に確認することができます。

例えば、『ahrefs』というサービスがあります。

https%3A%2F%2Fahrefs
favicons?domain=ahrefs Ahrefs—Marketing Intelligence Tools Powered by Big Data.
Unlock data to make effective decisions across digital marketing. SEO, content marketing, PPC, digital PR, and more.

実際にahrefsでURLを入力して見ると、下記のような画面が表示されます。

ドメインパワーを確認する
引用元:https://ahrefs.jp/blog/seo/domain-power/

上記のDR(Domain Rating)が「ドメインパワー」を指しており、ahrefsの説明によると、

ドメイン評価の指標として、「DR(Domain Rating)」が使えます。Ahrefsでは1~100の数字でドメインを評価しており、このDRの数字が高いほどドメインパワーが高いということです。

とのことです。

世界中のほぼ全てのサイトを網羅しているので自分が運営しているサイトだけでなく競合視しているサイトのドメインパワーを調べてみるのも面白いですよ。笑

ドメインパワーが競合より劣っているとしたら、何か施策を打つ必要がある場合が多いです。

ドメインパワーを強化する方法とは

そんなドメインパワーですがahrefsでは被リンクを獲得することによって強化できると言っています。

ドメインパワーの上げ方の基本は、被リンクを増やすことです。
あるページから他のページにリンクが張られると、リンク先となるページの価値が上がります。サイト内はリンクが張り巡らされていますから、ドメイン全体にもその価値が行き渡ります。そうしてサイト内の各ページにリンクが多く集まると、ドメイン自体のパワーが強い状態になるのです。

被リンクの数が多いとドメインパワーが上がるのはGoogleのPageRankと同様です。

「被リンクが発生する=どこかのサイトで紹介されている、参考にされている」という状況なので、『その数が多いほど良質なサイトである可能性が高い』ということですね。
ここで一つ注意が必要なのですが「ただ単に数が多ければいいわけではない」ということです。

昔のSEO対策では検索エンジンも今ほど賢くはなかったので『被リンクの数が多いサイト = 良質なサイトである』という判定をすることが多く、サイト運営者はあらゆる手を使って被リンクを集めていました。
相互リンクや、リンク購入、コメントスパム、自演リンクなどなど・・・

しかし、今の検索エンジンは非常に賢くなっているので、一概に被リンクが多いだけでは良質なサイトであるとは判定しなくなっているんです。

どういうことかというと今までと違って、リンク元のページと、リンク先のページの内容や関連性までも見ているんです。
関連性がほぼない被リンクが100本あるよりも自サイトに非常に関連の強いサイトから1本のリンクがある方がドメインパワーの強化には重要だと言えるわけです。

ではどういった手段で被リンクを獲得していくのでしょうか。
先程のahrefsのページでは、方法が2つ紹介されていました。

関連性の高いサイトにお願いしてリンクを獲得する

お願いしてリンクを獲得する。と書くと少々語弊がありそうですが、以下の例のように関連性の高いサイトから自然にもらうリンクであれば問題ないと言えるでしょう。

  • あなたが枕メーカーのサイトを運営している。
  • 睡眠改善コミュニティのように枕を紹介しているサイトを探す。
  • そのサイト内に枕一覧紹介ページがあった場合に自サイトへのリンクをお願いする。

こういった形での被リンクの獲得であれば枕メーカーと睡眠改善コミュニティということで関連性は高いと言えますし、枕の紹介として被リンクがあれば違和感はないと言えます。
自分のサイトに関連性の高いサイトで違和感なく被リンクをもらえそうなサイトがないか探してみましょう。

自然な形でリンクを獲得する

先ほどの獲得方法はお願いしてリンクを貼ってもらう形でしたがもう一つの方法としては自然に被リンクをもらえるようにすると言うことが書かれていました。
お願いして被リンクをもらうよりも、自然な形で被リンクを獲得する方が手間がかからないのでいいですよね。

それではどうやったら自然に発生するのかという話ですが、自分が外部リンクをサイト内に貼る時をイメージするとわかりやすいかと思います。
例として以下のようなコンテンツだと被リンクを獲得しやすいと書かれています。

  • 「研究結果や調査結果」のコンテンツ
  • 「シミュレーション」ができるコンテンツ
  • 「ノウハウ共有」のコンテンツ
  • 「SNSで話題になりそうな」コンテンツ

要するに、他のサイトで参考にされたりSNSなどで話題になりそうなコンテンツということですね。

参考にしたくなるコンテンツといえば、専門性が高い記事だったり、オリジナルのそこにしかない情報があるような記事が当てはまるでしょう。
SNSなどで話題になりそうなコンテンツといえば、面白い読み物だったり、旬な話題を取り上げている記事などが多いです。

自サイト内でコンテンツを追加していく際は、ジャンルにもよりますがなるべく上記を意識して「参考になりそうで」「SNSで取り上げられそうな」コンテンツを書いていくことを意識するといいです。

  • コンテンツを作る際は「参考にされそうで」、「SNSで取り上げられそうな」コンテンツを意識する。

まずは自サイトのドメインパワーをチェックしてみる

何はともあれ自分の運営しているサイトのドメインパワーがわからないことには比較もできないですし対策もしづらいですよね。

もし興味があれば私のtwitterアカウントまでご連絡いただけましたら、あなたのサイトのドメインパワーを測定させていただきます。
どうぞお気軽にご連絡ください。

https%3A%2F%2Ftwitter
favicons?domain=twitter 中村一浩 SEOの人 @ココログラフさん (@kaznak_com) / Twitter
SEOの進化版、SUO (Search User Optimization)を提供するココログラフという会社やってます。SEOはじめて16年。プロフの書き方とかわかりません。最近AIにどっぷりハマっております。

ではまた。