最近、Google全面協力の映画「インターンシップ」という映画を見ました。

ある日突然、時計の営業をクビになったデジタルリテラシー皆無なおじさん2人が、正社員を目指してエリート学生が集まる、Googleのサマーインターンシップに飛び込むというお話です。

もちろんフィクションなので、「全てがなるほど!」とは行きませんでしたが、改めてGoogleは面白い企業だなぁと思った次第です。

さて、今月もSEOにまつわるニュースを見ていきましょう。

【システム】GoogleはInternet Explorer11 のサポートを終了します。

GoogleのソフトウェアエンジニアであるMalteUblは、Twitterで発表を行い、開発者コミュニティにとって特に朗報だ

と述べました。

「サポート終了」とは、今後のGoogleの新機能がInternetExplorerと互換性がなくなることを意味します。

これは、デスクトップにてInternet Explorerを使用している市場の1.32%にとっては悪いニュースになるはずです。

ただし、Googleのエンジニアが述べているように、市場の小さなセグメント向けに機能を開発し続けることは正当化されません。

「私たちは数学を行いました」は、IE11をサポートするために必要なリソースの評価を指している可能性があります。これは、ユーザーが完全なGoogleエクスペリエンスを取得できなかった結果として発生する可能性のある損失と比較したものです。広告以下を読み続けてください

WordPressも同様の評価を行い、7月にWordPress 5.8をリリースしたことで、IE11のサポートを終了しました。

これらの決定は、おそらくどちらの会社にもあまり影響を与えません。Microsoft自体が2022年7月にInternetExplorerのプラグを抜いていることを考慮してください。

まだIEを保持している人は、遅かれ早かれ代替案に適応することを余儀なくされます。

【ランキング】alt属性はSEOにおいてランキング要素なのでしょうか?

意外と設定されていないケースが多いこの「alt属性」

代替テキストという意味合いではもちろん重要ですが、「どこまで重きをおくべきなのか?」と思うことはよくあるのではないでしょうか?

Googleは、代替テキストの重要性をさまざまな方法で強調しています。

Google Search Centralの「検索エンジン最適化スターターガイド」では、altタグの使用について次のように述べています。

「…画像のファイル名と代替テキストを最適化すると、Google画像検索などの画像検索プロジェクトで画像をよりよく理解できるようになります。」

Google Search Centralの高度なSEOドキュメントには、画像のベストプラクティスに関するページがあります。代替テキストについてと呼ばれるセクションで、Googleは代替テキストの使用について説明しています。

「Googleは、画像の主題を理解するために、コンピュータービジョンアルゴリズムとページのコンテンツとともに代替テキストを使用しています。また、画像の代替テキストは、画像をリンクとして使用する場合のアンカーテキストとして役立ちます。」

また、2020年に行われたウェブマスターの際にジョンミューラーは、

「検索の場合、alt属性で何が起こるかというと、特に画像検索の場合、画像自体をよりよく理解するためにそれを使用します。したがって、画像検索を気にしない場合は、検索の観点から、代替テキストについて心配する必要はありません。

ただし、これらの画像を画像検索に表示したい場合は、画像検索でも派手な引用符を表示するのが理にかなっている場合があります。alt属性を使用すると、これがその画像にあることを確認できます。そのランディングページをランク付けする方法に関して、ページ周辺から追加情報を入手してください。」

と述べていました。

どちらにしても、明確な言及はありませんが、可能な限り埋めておきたいですね。

▼WPの場合は、phpの記述などで、function.php「記述がない場合、タイトルと同じaltテキストを挿入する」などの自動補完コードもあるので、参考にしてください。

挿入部分は「function.php」です。

//////////////////////////////////////////////////
//記事内の空altを自動で記事タイトルにする
//////////////////////////////////////////////////
function auto_alt_filter($html) {
  global $post;

  $post_title = get_the_title();

	if ( $post_title !== '' ) {
		$html = str_replace('alt=""', 'alt="'.esc_attr($post_title).'"', $html);
	}else{
		$html = str_replace('alt=""', 'alt="説明画像です"', $html);
	}

  return $html;
}

add_filter('the_content', 'auto_alt_filter');Code language: PHP (php)

【ランキング】Googleが信頼するのはコンテンツの質?それともリンクの数?

10月22日に行われたSEOオフィスアワーにて、「より良いランキングを達成するために、Googleとの信頼を向上させるための最良の方法は何であるか」を知りたいとの質問がありました。

ジョンミューラーはこう答えました。

「私たちが見て、言及することができるような信頼要素はないと思います。信頼は(私にはわかりませんが)12のうちの9つ、またはあなたがそこに持っているであろう数にあります。

ですから、それは一種の(私にはわかりません)…その時点での哲学的な質問のようなものです。

まるで、コンテンツの品質を全体的に向上させることで、Googleに関してWebサイトの信頼性が高まりますか?

…わかりません。特にそのための指標はありません。」

https://www.youtube.com/watch?v=rTcLkRkfkPs

そしてジョンミューラーは続けます。

「コンテンツの品質を向上させることは常に良い考えだと思います。

しかし、それはええと…そこにはたくさんのことが関わっています。

そして、信頼することになると、それは間違いなくウェブサイトを指しているリンクだけの問題ではありません。」

https://www.youtube.com/watch?v=rTcLkRkfkPs

E-A-Tのお話と近いですが、過去に私もジョンに「使用するSSLの強さは、ランキング要因になるのか?」と質問したことがあります。
※SSLにはDV、OV、EVとランクがあり、後者になるにつれて信用度が増す。個人情報を厳しく取り扱う銀行や金融機関などのサイトは「EV」を使用している箇所が多い。

すると、ジョンから返事があり

いいえ、Google検索では、証明書の背後にあるものは関係ありません。それが最新のブラウザで受け入れられ有効な証明書である場合、それは私たちにとっては問題ありません。タイプによって区別することはありません-それは安全で有効かどうかのどちらかです。

https://twitter.com/JohnMu/status/1377918346373562371?s=20

さらに、ジョンは続けます。

https://twitter.com/JohnMu/status/1377897805562384385?s=20

価格はTLS / SSLをより安全にするものではありません。@letsencryptなどの無料の証明書を金融機関が使用していたとしても、まったく問題ありません。

と続けました。

実際、EV認証などは使用するサーバーにもよりますが、高額な年会費が必要です。

ましてや、検索ユーザーが検索窓URL横の鍵マークを開いて、「ここはDV認証か,,,大丈夫かな?…」なんてことは考えられないので納得は納得です。

もちろん企業の知名度やドメインのパワーなどはあると思いますが、何か特別なことをしたから信頼性やE-A-Tが上がるということはないと思うので、サイトやコンテンツの質を日々高めるために奔走するのが一番ですね。

▼10月22日のSEOオフィスアワーはこちらから

【コンテンツ】Googleの定義する質の高いコンテンツとは?

上記と同日のオフィスアワーにてさらに興味深いテーマのお話がありました。

SEOにとって技術的な改善は質の高いコンテンツよりも重要ではないと以前から言われていました。

と始まる質問でしたが、ジョンが途中で話し始めました。

「コンテンツの品質に関して言えば、記事のテキストだけを意味するのではありません。

それは本当にあなたの全体的なウェブサイトの品質です。

そして、それはレイアウトからデザインまですべてを含みます。

たとえば、ページに物事をどのように表示するか、画像をどのように統合するか、どのようにスピードを使って作業するか、それらすべての要素がそこで作用します。」

https://www.youtube.com/watch?v=rTcLkRkfkPs

SEO担当者の多くはページ速度の重要性を軽視していますが、ミューラーはページ速度がGoogleがコンテンツの品質をどのように見るかに貢献していると言います。

最も重要なことは、「ページにすべてのコンテンツがどのように表示されるか」が、「Googleがコンテンツの品質をどのように見るか」に影響を与えることを指摘することです。

これは、高品質のコンテンツを持つことの意味の定義を拡張するため、大きな問題です。

ジョンは続けます。

78d7e8c2347a80194405b4f54881aabb

「つまり、記事のテキストだけを見て、その周りの他のすべてを無視して、これは高品質のテキストだというわけではありません。

私たちは本当にウェブサイト全体を見たいと思っています。」

ミューラーの質の高いコンテンツの定義は、一般的に理解されているよりもはるかに広範です。

彼のいう質の高いコンテンツは単なるテキスト以上のものを意味します。これには、画像、レイアウト、すべての表示方法、ページ速度、その他の要素が含まれます。これらの要素の一部は、ユーザーエクスペリエンスや、サイト訪問者への情報の配信方法にも関連していますね。

確かに、CWVの改善は「コスパが悪い」、「同着で並んだら最後の一押し程度」などと言われて、SEO施策を行う際にここをメインに捉える担当者はあまりいないでしょう。

ただ、王道施策を行った上でこういったテクニカルな部分も触り始めると、良い方向につながるきっかけになるかもしれません。

現在は、発表当時に比べて表示速度改善にまつわる情報が非常に多く、わかりやすい記事もたくさん増えました。難しい部分もありますが、毛嫌いせずに徐々に裏側も触ってみてはいかがでしょうか。

【E-A-T】著者情報はランキングに影響しない?

こちらは10月24日のオフィスアワーでジョンから発表があった情報です。

GoogleのEATの推奨事項に関して、公認の権威ある医師があなたの医療コンテンツを書いたりレビューしたりすることが重要かどうか尋ねられたときにこれを言いました。

ジョンはノーと言いました。SEOやランキングの点でよく知られている医師とあまり知られていない医師を使用することの間に「定量化可能な違い」はありません。ジョンは、「純粋にSEOの観点からは、どちらの方法でも問題はないだろう」と述べ、トップの医師またはあまり知られていない医師にコンテンツを書いたりレビューさせたりします。ジョンは、「この他の著者または別の著者を選んだ場合、SEOランキングの違いは見られないと思います」と付け加えました。

Googleは以前、医師があなたの医療コンテンツを確認し、専門家にあなたのコンテンツを書いてもらうことを推奨しています。しかし、Googleはまた、著者の詳細を認識しようとする前にGoogleが言ったとしても、この目的のために専門家の名前を借りることを軽視しました。

▼ジョンのコメント

定量化できる違いがあるかどうかはわかりません。それはまた、それが直接的なランキング要因であると私たちがいうものではないからです。著者を調べて、これを再確認し、それを再確認します。ウェブサイトのコンテンツの全体像を見ると、それはそのようなものになります。ですから、私の気持ちは純粋にSEOの観点からのものであり、おそらくどちらの方法でも問題ではありません。ある種の長期的、ある種の権威の観点から見れば、それに関連するより強い著者を持つことは理にかなっているかもしれません。しかし、この他の著者または別の著者を選んだ場合、SEOランキングの違いは見られないと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=LhO4M2Wsxz8

結局はサイトがどの様なサイトであるか、日頃どの様な運用をしてきたかにもよるのかなあと感じました。多くのユーザーは、求めている情報がわかりやすく丁寧に記されていれば、著者の名前を気にすることは少ない様に感じます。

医療ジャンルであれば、難病の対応、検索ボリュームが少なそうなピンポイントな情報、などニッチな分野になれば知名度なども少しあると説得力を感じますが…。

まとめ

先月は特段大きな情報はなかった様にも感じますが、こういった細かな情報を日頃集めておくのもSEO担当者としては大切だと感じました。

特に、SEOオフィスアワーは国内よりも定期的に行われていてかつ、ジョンミューラーが直接回答をしてくれるので、有益な情報を得るチャンスも多いですね。

この記事が多少なりとも、お役に立てばと思います。
記事を読んで不明な点等がありましたらお気軽にTwitter(@kaznak_com)などでご質問ください。

ではまた。